くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ジャスティス・リーグ」「セントラル・インテリジェンス」

kurawan2017-11-23

ジャスティス・リーグ
マーベルコミックの映画よりもDCコミックの映画の方が人間味があってまだ見ることができます。今回の展開はさすがに、そこまでやるかという流れでしたが、生身の戦いのイメージがあってよかったです。監督はザック・スナイダー

巨大な敵が出現するという予見に備えて、バットマン以下のメンバーは、ヒーローを結集するべく奔走し始める。

ワンダーウーマンが加わり、アクアマンが加わり、と次々と、よく知らない超人が集まってくる。そして最後の最後、前作で死んだはずのスーパーマンを蘇らせるのだから、全くホラーワールドである。

あとは敵とのバトル戦ののち、正義が勝ってハッピーエンド。たわいのない話だが、所々に挟み込んだ冗談シーンはそれなりに楽しい。まぁ、全く受けてませんけどね。

やはりワンダーウーマンがキュートで素敵。スーパーマンもやっぱり強いからいい。この手の映画は出来不出来を語るものではないので、この程度なら十分な出来栄えだと思います。


セントラル・インテリジェンス
掘り出し物、思いの外面白かったし、とにかく楽しかった。笑いのツボを心得た演出が光り、全編テンポよく展開して行くリズム感が最高。しかも、暗い部分や面倒な前提ドラマは完全に削除して、ただ楽しませるだけに特化した映画づくりが成功している典型的な作品でした。監督はローソン・マーシャル・サーバー

映画は20年前の高校時代にはじまる。学年の人気者で何をやってもヒーローになっているカルビンの卒業式の場面、一方当時デブでいじめられていたボブはいじめっ子に裸にされて卒業式でカルビンが注目されている中に放り込まれる。思わずカルビンは自分のジャケットをボブに貸してやり、以来ボブはカルビンを唯一の友達と考えてきた。

そして20年、しがない会計士になったカルビンは、ある時Facebookの友達申請でボブという男の申請を承認したために、その夜一緒に飲むことになる。

会ってみれば、なんとボブは筋骨隆々とした大男になっており、チビになったカルビンと逆転していた。しかも喧嘩も強い。そしてとあるファイルを探って欲しいとカルビンにたのむ。嫌々ながらそれをして、ボブを家に泊めてやった翌朝、CIAのハリスという女性が部下と一緒にカルビンの家にやってきて、ボブは精神異常者で、極秘ファイルを手に入れようとしている悪人だから引き渡せと迫ってくる。なんとボブはCIAの捜査官だった。

あれよあれよという間にボブの行動に巻き込まれて行くカルビン。この二人の絶妙の掛け合いがとにかく楽しい。しかも、所々に散りばめられる笑いのエッセンスにだんだん映画に引き込まれて行くのです。

実はボブには相棒のフィルというのがいて、黒いアナグマと呼ばれる組織に殺された。その黒いアナグマの正体を見極めるべく行動しているのであるという。そして極秘ファイルの受け渡し場所を探るためにカルビンにネットアクセスを依頼してきたのだ。

物語はこの黒い穴熊の正体が本当は誰なのか、ハリスは味方なのか敵なのか、ボブは本当に悪人なのか、善人なのか、錯綜するストーリーとサスペンスの面白さに、アクションシーンが繰り返される派手な展開が絡み、とにかく息をつかせぬほど楽しめる。

クライマックス、ファイルの取引場所にやってきたボブとカルビンの前に、死んだはずのフィルが現れ、実は真犯人が彼とわかるのだが、その後のエピローグの小粋さも際立つのがこの映画の良さである。

本当に見ていてハッピーになれる映画でした。こういう掘り出し物に出会うと映画を見ていてよかったなと思います。