くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「オーヴァーロード」「レプリカズ」

「オーヴァーロード」

ノンストップで面白いのですが、よくよく考えると、ただの戦争アクションでよかったんじゃないかと思う。地下実験室のゾンビ研究はなんだったのかという感じで笑ってしまった。監督はジュリアス・エイバリー。

 

時は第二次大戦末期、ノルマンディ上陸作戦に先立ち制空権を得るためにフランス内の教会にある電波塔破壊のためにボイスら先発隊が送り込まれる。

 

爆撃機が次々と破壊され、ようやく潜入した数人が目的地を目指し、目的地近くの村に隠れる。どうやら、ドイツ軍が教会の地下で何やら実験をしていて、その検体に村人をさらっていた。

 

施設内偵察のための潜り込んだボイスはそこで、不気味な光景を目にする。どうやら死者を蘇らせ不死身の兵士を作る実験のようなのだが、そのエピソードはどんどん脇にやられていく展開がなんとも面白い。

 

そして、教会内に侵入して、ボイスらは電波施設の破壊と実験室の破壊を成功させ、ノルマンディ上陸作戦を成功させて映画が終わる。

 

クライマックスに不死身の兵士達のバトルはあるものの、ほとんど戦争アクションの描写がメインで、なんのためにおぞましいシーンがあるのかほとんど意味を成さなかった。不思議な面白さというか呆れた映画でした。

 

「レプリカズ」

SFなのでなんでもありなのはわかるのですが、だからと言ってそれに任せただけでは面白くならないし、荒唐無稽な作品になってしまう。という感じの映画でした。楽しめるのですが、ストーリーテリングの工夫が全くないし、ドラマ性を無視したのはちょっともったいないです。監督はジェフリー・ナックマノフ。

 

人間の精神記憶を人工脳にコピーする実験を続けるウイリアムの姿から映画が始まる。間も無く完成なのだが今一歩でこの日も失敗した。

 

ある時、家族で出かけたウイリアムは、車の事故で自分以外全員即死させてしまう。彼は家族のクローンを作り、そこに意識をコピーする人体実験することを思いつき、同僚のエドを呼び出す。しかし、クローンを作るポッドが揃わず、末娘ゾーイは作れないまま、実験を始める。

 

そして17日後、クローンは見事に完成、記憶のコピーも成功するのだが、このことを実験リーダーのジョーンズが気づき、実験体として三体のクローンを奪取すべく迫ってくる。

 

イリアムはあらかじめ自分の記憶もコピーしてあったため、追い詰められたウイリアムはそのコピーをアンドロイドに転写し、追っ手を倒す。そしてジョーンズも瀕死の状態にし、クローンとして蘇らせることを条件にじウイリアムのした実験を隠すように提案。

 

やがて、ゾーイも蘇らせたウイリアムはクローンの家族とビーチで遊ぶ。ジョーンズはクローンとして蘇り、アンドロイドのウイリアムと精神転写の仕事を高額で行うようになって成功した姿で映画が終わる。

 

もうちょっと、サスペンス部分や、クローンで蘇った家族の心のドラマもしっかり描けていたら、かなり深い作品になったと思いますが、これはこれで娯楽映画としてはまあまあ楽しめた。