「トイ・ストーリー4」
ディズニーを見るのはただ単純に楽しいから。今回も素直に楽しめました。監督はジョシュ・クーリー。
主人公ウッディが彼の新しい持ち主ボニーが作ったスプーンのおもちゃを助ける冒険。スプーンのおもちゃフォーキーは自分はゴミだと信じていて何かにつけゴミ箱に入ろうとするのをウッディたちが食い止める。一方で7年前に別れたおもちゃのボーとある移動遊園地のそばのアンティークショップで再会したウッディは彼女とともに、外で生きるおもちゃたちの様々な人生に遭遇していく。
これまでの、持ち主の成長とおもちゃの切ない話ではなく、おもちゃ同士の物語に焦点が移っているのはある意味、ネタが切れてきた感がないわけではないけれど、いろんなキャラクターのおもちゃが織りなす楽しいお話は、やっぱりディズニーと思います。
「天気の子」
監督は新海誠なので見に行った。透明感のある絵作りはこの人の特徴ですが、それを生かした雨と天気の描写は美しい。ただ、ストーリーテリングの甘さ、キャラクターの描き方が非常に薄いのがちょっと残念。「君の名は」も話題性で持ち上げられたもののアニメとしては普通の上くらいの作品と思ったが、今回は並の作品という感じでした。
田舎から東京に出てきた高校生の帆高、慣れない東京で次第に居場所をなくしてきた頃、陽菜という少女と出会う。彼女は18歳ということで、特技として、天気を晴れにする力があるという。そんな不思議な晴れ女と知り合った帆高は、半信半疑にサイトを立ち上げ、晴れにすることを仕事にし始める。一方、帆高は次第に陽菜に心が揺れるようになっていく。
次々と天気に変えていく陽菜だが、実は天気に変えることができる女性は人柱として、狂った気象を正常に戻す役割があることがわかる。そして大雨が降り続く東京で陽菜は消えて空に登る。
帆高は陽菜を助けるため、陽菜が晴れ女になるきっかけになった廃ビルの屋上の神社にいきそこから点に登り雛を助け出す。しかし帆高は田舎に連れ戻される。
そして3年後、再び東京に戻った帆高は陽菜と再会、ハッピーエンド。シンプルな話ですが、帆高、陽菜それぞれのキャラクターの背景の描写が弱く、薄っぺらく見えてしまうために物語も上滑りのファンタジーで止まってしまいました。「君の名は」は、まだ物語が荒唐無稽に展開するのでもったのですが、今回は、それほどのインパクトのある話でもないので、薄い仕上がりになった感じですね。凡作まではいかないけれど彼だけ話題作を出した後だけに、ちょっとものたりません。