くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ブルース・ブラザース」「マーウィン」

ブルース・ブラザース

40年ぶりくらいの再見。とにかくド派手にぶっ壊す、踊りまくる、歌いまくる。賑やか過ぎるほどに慌ただしい映画ですが、どれもが本物の迫力にエンタメの真髄を感じさせられます。監督はジョン・ランディス

 

ジェイクが刑務所を出所してくる場面から始まり、相棒のエルウッドがオークションで手に入れたパトカーで迎えにくる。二人は育った孤児院を訪ね、税金の支払いに困っている窮状を知る。

 

そんな時たまたま教会へ出かけた二人は神の啓示を受けバンドを再び組むことにしメンバーを集め始める。そこへ、警察が彼らを捕まえようとくるわ、ネオナチの集団が追っかけてくるわの大騒動が展開。

 

クライマックスはとにかく派手なカーチェイスとぶっ壊しに絡めてラストステージの名曲の数々が最高。

 

ラストは刑務所に入った二人が歌いまくり映画は終わりますが、今となっては作れないのではと思うくらいのてんこ盛りの面白さが凝縮。有名なミュージシャンも所狭しと登場し、豪華この上ないです。楽しい名作ですね。

 

「マーウィン」

監督はロバート・ゼメキスですが、かつてのキレがなくなった感じです。人形劇のシーンと実写のシーンを取り混ぜて、不思議なファンタジック色を出しているのですが、どこかダラダラした感じがして、主人公の姿がリアルに見えてこなかった。

 

戦場を飛ぶ飛行機のシーンから幕を開け、マーウィンへようこそというカットからアメリカ軍人のホーギー大佐が一人の女性を乗せているシーンへ。どうやらこれは人形劇の世界のように見えてくる。

 

主人公マークは五人の男に暴行を受けた際に過去の記憶をなくし、その時のトラウマで引きこもって、リハビリを兼ねて人形を組み合わせた仮想世界マーウィンの写真を撮っていた。

 

そんな彼の家の向かいにニコルという女性が引っ越してきて、マークは密かに心が揺れ始める。という展開ですが、このニコルもマークもその人物背景がはっきり見えないし、ニコルにつきまとうカートという元警官も途中で消えてしまうし、なんとも人物描写が曖昧。

 

人形の世界の物語に謎の魔女が出てくるが、この意味ありげなキャラクターも結局わかりづらいし、クライマックスで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンのようなタイムマシンに乗って未来へ飛んでいくし、どこまで遊びたいのか中途半端です。

 

結局、やっと自立し始めて法廷に出廷するのがクライマックスになるのですが、マークが立ち直る過程なのでしょうが、人形劇シーンに力が入りすぎた感じです。