くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「犬鳴村」「チャーリーズ・エンジェル」(2019年版)

「犬鳴村」

物語の軸が全然できていないし、ラストの見せ場だけに力が注がれた適当な映画という感じで、怖くないし、怖く見せる工夫もないし、ラストに至ってはだらだら見せるし、こういうのをプロが作ってはいけないというような映画だった。監督は清水崇

 

あるカップル明菜と悠真が犬鳴村を見に行かんと午前2時に鳴るという公衆電話の前にいるところから映画は始まる。そして、二人がトンネルを抜けていくとそこに犬鳴村が現れる。ところが何者かに襲われ命からがら脱出する。ところが戻ってからの明菜は何やらおかしく、ある日鉄塔から飛び降りて死んでしまう。

 

悠真の姉湊には、子供の頃から人に見えないものが見え、最近、特に妙な物が見えるようになっていた。やがて、ダムに沈んだ犬鳴村の過去が語られていく。

 

とにかく、主人公への焦点がしっかりしていないので、何がどうなのか、人物の相関関係も全然わからない上に、悠真の両親がなぜあれほど恐れているのかも結局よくわからないし、ラストで、湊が悠真たちを助けにいくが、現れる若者が何で、摩耶という犬人間がこれもなんでこうなのかもわからない。

 

湊らが赤ん坊を助けて逃げたらすべての呪いがきえたのか、そのくだりの説明も適当で、なんでエピローグで湊の顔が犬のようになるかも、ただ奇をてらっているだけでしかない。よくまあこれくらい適当な物語を作ったものだ。というか物語になっていない。終盤退屈な上にダラダラした演出に辟易してしまった。ジャパンホラーが結局しりすぼみになったのはわかる。

 

チャーリーズ・エンジェル」(2019年版)

物語は面白くもなんともないのだけれど、スクリーンでしかお目にかかれないような美女が暴れまわるまさにハリウッドならではの作品で、終始ニンマリ楽しかった。監督はエリザベス・バンクス

 

例によってミッション中のチャーリーズ・エンジェルたちのシーンから幕を開け、今のボスレーが引退する展開へ。そんな時、彼女たちの元に、新開発されたエネルギー装置が改造すれば兵器になるということで、一人の女性から、それを阻止してほしいと依頼が入る。

 

あとは、これという物語はそっちのけで、ひたすら美女たちのアクションが次々と展開。ターミネーター2のT -1000のような殺し屋も現れての派手なシーンが続きます。

 

結局、黒幕は冒頭で引退したボスレーだったという真相へつながって映画は終わります。なんのことはない物語で、アクションも演出も目新しいものはないし、世界中に舞台が移るけど、それが意味するものもない。ただ、キャストが美女揃いというその目の保養だけで最後まで楽しむという映画でした。