典型的な三流香港娯楽映画という感じの一本でしたが、クライマックスのCG満載のスペクタクルシーンはなかなか面白かった。監督は「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」のチン・シウトン。
両親を殺されて孤児となった小凡は、武術界の名門青雲門に弟子入りし武術に励むが一向にうまくならない。そして10年の時が経つ。両親の命日に魔教の神器摂魂棒を手に入れた小凡は信じられない力を発揮し始める。その神器を狙う鬼王軍団が迫る一方、青雲門最強に女戦士雪琪との戦いが迫ってくる。
前半は小凡が武術大会に出る下りと、暗殺者碧瑶との恋、さらに片思いの霊児への愛などがふざけたコミカルな演出で展開。そして鬼王軍団が登場する終盤の畳み掛ける展開はなかなか面白く、青雲門と鬼王軍団との大バトルは見応え十分だが、あまり時間を割いていないところを見れば予算の問題か脚本の弱さか。
そして摂魂棒の魔力に毒された小凡は、鬼王軍団のみならず青雲門の仲間にも刃を向け、最後は雪琪との一騎討ちになり、雪琪に情けをかけてもらい、碧瑶を抱いた小凡は何処かへ消えていって映画は終わる。まあ、時間潰し程度の一本でした。