くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 ファイナル」

かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 ファイナル」

今回も面白かった。楽しかった。アイドル映画、スター映画は娯楽映画の王道、それを徹底的に作って、しかも過去の映画ネタを散りばめたお遊び、ボケとツッコミを繰り返す小ネタの数々、中盤若干だるみが出てしまいましたが、ラストは、さわやか、というか、ロマンティックすぎるハッピーエンドに参ってしまいました。エンドクレジットのダンスシーンにも心が躍ってしまいました。何度も書きますが、楽しかったです。監督は河合勇人

 

第68回生徒会総選挙が終わり、生徒会長も副会長もそのままというところから物語は始まる。会長の白銀御行、副会長の四宮かぐやはお互い相思相愛なのに、奇妙なプライドから素直になれない。そんな二人の周りで、今回もドタバタと恋愛劇ならぬ青春ドラマが展開する。

 

体育祭での石上のエピソードから文化祭でのクライマックスへと流れる展開の中で、なんのことはないドラマが適当に繰り返されるのは前回同様ですが、その小ネタの数々がとにかく面白い。そして、白銀はいきなりアメリカの有名大学SFITなるところへ行くことを四宮に告白する。文化祭の日、謎の人物アルセーヌから意味ありげな謎解きのビラが撒かれ、その謎を解いた四宮は時計台のところへ行くとそこのアルセーヌならぬ白銀がいた。そして、あらかじめ作っていた仕掛けの大風船を破ると中から無数のハートの風船が学校内に舞う。その中で、白銀は四宮に一緒にSFITに来てほしいとついに告白。四宮は父に逆らえないからと断り、文化祭で人気のハートのアクセサリーをプレゼントして、謎を解いたお礼にとキスをする。このシーンが実にいい。ドラゴンの巨大ボールがキャンプファイアの炎の上で破裂するとハートの風船が舞い上がる演出が見事。

 

そして時は一気に流れ、白銀はアメリカへ旅立つ。四宮は文化祭のあと四ヶ月失踪したままだった。大学に着いた白銀は、校庭の中に立つ、四宮ホールの建物に目が行く。このホールは副会長が寄贈したのだという。白銀が中に入ると生徒会室があり、待っていたのはSFITに入学した四宮だった。戸惑う白銀だが、実は、白銀に告白されてから、四宮は白銀に様々な仕掛けをかけて、自分のことが気になるように持って行っていた。そんな計画に乗せられてしまった白銀だがついに今度は白銀から四宮にキスをして映画は終わる。

 

進路相談のシーンで、将来は総理大臣になるという書記藤原千花の父が菅総理だったり、白銀の父がYouTuberになって、全裸監督の真似をしていたり、変装しようとした四宮が「ルパンの娘」の役に変わったり、と悪ノリの小ネタも満載。一方で、かぐや姫のラスト、不老不死の薬を与えて去っていくかぐや姫だが、なぜその薬を残して去ったかという考察シーンはなかなか素敵でした。全編勢いで突っ走る軽い展開がとにかく楽しい。もちろん、橋本環奈もキュートで見ていて飽きないし、楽しいひとときを過ごしました。