くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「トップガン マーヴェリック」

トップガン マーヴェリック」

約三十年ぶりの続編。素直に面白かった。娯楽映画の王道を走り抜けるストーリー構成の面白さ、旧作へのオマージュシーンも程よい感じで、クライマックスのドッグファイト戦の迫力は半端なくのめり込んでしまいました。監督はジョセフ・コジンスキー。

 

最新戦闘機にテストパイロットとして乗り込む予定の主人公マーヴェリックの姿から映画は始まる。急遽取りやめになったテスト飛行を無理矢理飛行させ、マッハ10を超えて、戦闘機を壊してしまう。そのせいで、上官からトップガンを集めた困難なミッションを行うための教官として古巣への転任を命じられる。それも、本来、軍事裁判ものというところを、司令官アイスマンの推薦によるものだった。旧作へのオマージュでカワサキのバイクに乗り込み、基地へ向かうマーヴェリックのシーンに旧作のテーマ曲が被る。

 

そして現地に着いたが、そこには、かつて自分の相棒で、ミッションの中で亡くしたグースの息子ルースターもいた。映画はマーヴェリックとルースターの確執を挟みながら、今回のミッションである核施設破壊のための訓練の姿を描いていく。ところが、訓練中の事故で、隊員を危険に晒したため、マーヴェリックは任務から外される。しかし、マーヴェリックは強引にミッションの可能性を自ら見せて、再度、教官ではなく編隊長としてミッションに参加することになる。間にペニーとの恋を再燃させるくだり、アイスマンの死も描かれていく。

 

そして、困難なミッションへルースターと共に臨むマーヴェリック。作戦は成功したかと思われたが、思わぬところで敵の最新戦闘機に反撃され、ルースターを守ったマーヴェリックは、自らの機を失い脱出。あわや敵に殺されるかというところに、帰還命令を無視したルースターが現れ、彼もまた機を捨てて脱出。二人は敵の基地にある旧機を盗んで無事帰還して映画は終わる。

 

とにかく、ドッグファイトシーンの迫力は半端ではなく面白いし、作戦遂行の峡谷の間を抜ける戦闘機の場面も圧巻、ラストのほのぼのした場面の配置も含め、見どころを散りばめたストーリー構成が秀逸でした。久しぶりに一級品の娯楽映画を見た感じです。