くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「キャメラを止めるな!」「キングダム2遙かなる大地へ」

キャメラを止めるな!」

なんともテンポの悪いリメイクに仕上がった。リメイクというよりそのまんま作ってみたという感じで、なんの工夫もアイデアもないのはどうなんだろうか。オリジナルが持つ面白さも、ユーモアも何もないのはさすがにいただけなかった。監督はミシェル・アザナビシウス。

 

ゾンビ映画の撮影現場、なぜか本物のゾンビが襲いかかってきて大混乱。そして映画はエンディング、三か月前の遡る。映画監督レミーが今日も簡単な再現映像を撮っている場面から映画が再度始まる。彼の元に日本で大ヒットした映画のリメイクの話がくる。30分ワンシーンワンカットゾンビ映画ということで、最初は乗り気でなかったが娘の好きな俳優が参加すると聞いて仕事を受ける。

 

アル中の役者や文句ばかりの役者などが集う中撮影スタート、しかしどんどんトラブルが発生しそれをカバーしながらラストシーンまで突っ走ってエンディング。

 

物語はオリジナルと全く同じで、ツッコミもボケも一緒なのにいかんせんテンポが悪くダラダラ長い。リメイクというより模倣映画という感じの一本だった。一体、何をしたかったのだろうか?

 

「キングダム2遙かなる大地へ」

今回もめちゃくちゃ面白かった。なんと言ってもアクションが抜群に面白いし、戦闘シーンが半端なく楽しめるし、人間ドラマの部分もしっかりと胸に迫ってくる感動があってもう大満足でした。話が壮大なので一体いつまで続くのかと思えるほどです。来年の3も待ち遠しいです。監督は佐藤信介。

 

秦の玉座に刺客が飛び込んでくるところから映画が始まる。秦の手下が苦戦する中、信が飛び込んできて一網打尽に倒し、貂が登用して締め括って登場人物を見事に紹介。この冒頭のアクションが抜群にうまいし脚本の組み立ても見事。ここで一気に引き込まれます。

 

衛政が玉座を奪還して半年後、隣国の魏が秦国に攻め入ってくる。信は歩兵として戦地に赴き、同郷の尾兄弟らと共に伍長澤圭の元に戦いに参加する。そこへ謎の剣士羌かいが参戦する。物語は、魏軍に占拠された丘を奪還する戦いの中、隊を指揮する縛虎申の猛突進で奪還するまでを描いていく。姜かいの過去の物語、信の活躍、秦の宮廷内の権力争いの発端などなどを描いていくが、大半は魏軍との攻防戦である。魏軍を退け、姜かいは姉の仇を打つ為に魏国へ旅立ち、信は百人将に出世して映画は終わっていく。

 

とにかくアクションシーンの秀逸さとスペクタクルシーンの壮大さ、人間ドラマの見事さが非常によく完成されていて、素晴らしいエンタメ映画に仕上がっています。お話がまだまだ続くので第3部が楽しみですが、いつまでかかるのか不安になるほどでした。本当に面白かった。