くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ミニオンズ フィーバー」「炎のデス・ポリス」

ミニオンズ フィーバー」

1970年代テイスト満載な上に、さまざまな映画を取り入れたテンポいい展開がひたすら楽しい。毎回のことだがミニオンがあえて台詞をいろいろ喋らないサイレントコメディタッチの絵がとっても楽しい映画です。監督はカイル・バルダ、ブラッド・エイブルソン、ジョナサン・デル・バル

 

1976年、二百年祭にわくアメリカ、アジアにあるお宝の石を狙ってヴィシアス6のリーダーナックルズがその宮殿に忍び込んだ。そしてまんまと石を盗み出したが、高齢のナックスの後釜を狙うベルによって裏切られ、石を奪われた上にナックルズはその場に取り残されてしまう。

 

そんな頃、悪党になることを夢みるグルーは手下のミニオンズらと悪戯を繰り返していたが、ある時、憧れのヴィシアス6から新メンバー募集の案内が届く。グルーは嬉々としてそのオーディションの場所のクリミナリレコードへ向かうが、グルーが小学生だと知ったベルはグルーを追い出そうとする。グルーはベルの背後にあった魔法の石を盗み脱出する。グルーを追うベルだが、一方、単身戻ってきたナックルズはグルーが石を持っていると思い込みグルーを拉致し、サンフランシスコの自宅に監禁する。

 

一方、グルーから石を預かっていたが誤って人にあげてしまったミニオンのオットーはグルーが攫われた現場に出くわし、一人サンフランシスコを目指す。そこへ魔法の石を偶然手に入れたヒッピーが通りかかりそのバイクに乗せてもらう。

 

ミニオンのケヴィン、スチュアート、ボブたちもサンフランシスコを目指すが、ベルらが立ちはだかる。スチュアートらは中華街でカンフーマスターのチャウに修行してもらってカンフーを身につけ、いざグルー救出に向かう。

 

二百年祭でわくサンフランシスコで、石を手に入れ大変身したベルらとミニオンたち、ナックルズの大バトルが始まる。一時は劣勢になったミニオンたちは、チャウに教えられた奥義を思い出し一気にベルを倒し石を奪い返しグルーも助け出す。しかし、結局駆けつけた警察に捕まり石も警察に押収される。しかし、グルーとミニオンたち、ナックルズの間には固い絆が出来ていた。ナックルズは死んだことにして、グルーたちは新たな犯罪の旅に出て映画は終わる。

 

二百年祭にわく街中の映像がとっても綺麗だし、1970年代テイストの映画や音楽が散りばめられたノスタルジックな展開もとっても楽しい。ミニオンたちのドタバタ劇は笑わせてくれるし、気楽なエンタメ映画を楽しめました。

 

「炎のデス・ポリス」

無茶苦茶な話ですが、B級アクションとしてはなかなか楽しめる映画だった。映画全盛期はこういう雑多なアクションが横行していたのではと思えるくらいに懐かしい雰囲気の娯楽映画でした。監督はジョー・カーナハン

 

ヴァレリーら二人の警官が食事をとりながら休憩していると、事件が起こったと連絡が入る。行ってみると、大勢が喧嘩をしていて、止めに入ったヴァレリーは一人の男に殴られる。その男を逮捕し、警察署へ連れ帰る。彼の名前はテディと言った。まもなくして暴走した警察車両がパトカーに突っ込み、中から酒に酔った男が出てくる。その男を警察署へ連行するのだが、留置所にいるテディは必要以上にその男を恐れていた。実はこの男はボブと言って、テディを殺すために入り込んだのである。そして、あと一歩でテディを殺そうとするところで飛び込んできたヴァレリィに止められる。テディとボブの関係がわかるようでわからないのであるが、二人は別々の留置所に収容されるのであるが、まもなくして、もう一人の男アンソニーが現れる。

 

アンソニーサイコパスの殺し屋で、テディを殺すために警察署にやってきたのだが、目の前の署員を躊躇なく撃ち殺していく。異常を感じたヴァレリーは応戦しながら留置所への扉に逃げ込む。実は、押収した麻薬の横流しなどの汚職をしている職員がいて、しかも、署内に他にも手を貸している署員がいるようだった。テディはこの汚職に関わっていた外交官殺害に関係があり、どうやら金を奪って逃げたので組織から追われていたようである。

 

逃げる際に重傷を負ってしまったヴァレリーは、テディに銃を預け、外に出してやる。元妻と娘を殺されたテディは復讐のためにアンソニーに立ち向かっていく。しかし百パーセントテディを信用していたわけではなく、ヴァレリーはボブも外に出してやり。署内では警官は全て殺されてしまい、テディとアンソニー、ボブの三つ巴の銃撃戦が繰り広げられる。そしてアンソニーを追い詰めたボブはとどめをテディに譲るが、テディはボブを撃ち、アンソニーを殺す。

 

一段落したテディはヴァレリーに頼まれていたが持っていく気のなかった応急キットに目がいくが、そこに、自分で処置をしたヴァレリーがいた。そして、ヴァレリーとテディの一騎打ちが始まる。そして間一髪のところで、テディは、実はやられていなかったボブに撃たれる。

 

ボブとヴァレリーは助かるかに見えたが、応援要請で戻ってきた職員の一人にヴァレリーは撃たれる。その職員見汚職の関係者だった。しかし、ボブにその職員も撃たれる。ヴァレリーは駆けつけた救急車に助けられ、ボブは警察車両を盗んで逃走してしまう。救急車の中でヴァレリーは、ボブを追うために救急車を運転、一方のボブも逃げる場面で映画は終わる。

 

ほんまにめちゃくちゃな展開で、肝心の警察内の汚職の問題はそっちのけで展開していくのは笑ってしまうが、そんな突っ走った作りが逆に心地よい。これはB級アクションだと言わんばかりの映画だった。