くらのすけの映画日記

大阪の社会人サークル「映画マニアの映画倶楽部シネマラムール」管理人の映画鑑賞日記です。 あくまで忘備録としての個人BLOGであり、見た直後の感想を書き込んでいるので、ラストシーンまで書いています。ご了承ください

映画感想「最後の乗客」「三大怪獣 地球最大の決戦」(4Kリマスター)「ボルテスVレガシー」

「最後の乗客」

個性的なミステリーかと思っていたら、結局東日本大震災関連作品だった。ありきたりといえばそれまでで、テレビドラマでも十分なクオリティの映画でした。監督は堀江貴。

 

東日本大震災から10年、とある海岸の街、深夜、タクシードライバーの遠藤が車で待機している。同僚のたけちゃんが来て、そろそろ上がろうというので、後一人乗せたらと遠藤は答える。たけちゃんは、深夜、最近、海岸通りに謎の女が立っているらしいという噂話をする。

 

遠藤は車を出して海岸通りを走っていて、黒ずくめでサングラスとマスクの一人の女性を乗せる。浜町までいくというその女性はいかにもたけちゃんが話していた女性だった。不審な思いでルームミラーを見ていた遠藤は突然前に飛び出してきた女性に急ブレーキを踏む。飛び出してきた女と娘こころも浜町へ行くということで、遠藤は親子を連れていくことにするが、さっき乗せた女がサングラスを取るとなんと東京へ行ったまま帰ってこなかった娘のみずきだった。

 

しかし遠藤が車を動かそうとするが、突然動かなくなる。幹線に出て車を捕まえてくると遠藤は車を離れる。一方みずきと親子が残されたが、母親が目を話した隙に娘のこころが行方不明になる。母とみずきがこころを探し回る。そこへ、たけちゃんの車を連れて遠藤が戻ってくる。みずきたちがいないのに探し回る遠藤。一方みずきはこころを見つけて連れて戻る。こころの母は大震災の慰霊碑に自分たちの名前を見つける。みずきは東京へ行く前に父に渡す予定だった手紙を遺族に託すポストに入れると、遠藤が流れてきたラジオ番組の言葉にダッシュボードを開くとみずきからの手紙とお守りを見つける。

 

遠藤にこころの母は、自分たちが大震災の日の最後の客だと告白、自分たちを乗せたために逃げ遅れた遠藤も一緒に亡くなり、たけちゃんも飛び出してきたトラックと正面衝突して亡くなっていることを知る。戻ってきたみずきに遠藤は、東京へ行き毎日がしんどいなら一緒に自分たちのところに来てもいいと言って車に乗せるが、みずきが目が覚めると、父もこころたちもたけちゃんもいなかった。こうして映画は終わる。

 

これという映像に工夫もなく、テレビスペシャルで十分な作品だと思いますが、映画館上映ならそれなりの独創性が欲しかった。

 

「三大怪獣地球最大の決戦」(ゴジラモスラキングギドラ地球最大の決戦)

おそらく子供の頃に見たと思うが、今見直せばツッコミどころ満載ながら懐かしい景色と物語の色合いが楽しい作品だった。監督は本多猪四郎

 

空飛ぶ円盤研究会のメンバーがUFOを待って観測している場面から映画は始まる。異常気象で一月だというのに海水浴ができ、日本脳炎が流行している。謎の飛行物体が降り注ぎ、日本のあちこちに落下する。その頃、サルノ王女来日が予定され、ボディガードの刑事が待ち受けるが、政権抗争でサルノ王女を刺客が後を追ってくる。

 

その頃、阿蘇山からラドンが現れ、海中からゴジラが現れる。サルノ王女の乗った飛行機が空中爆発するがすんでのところで、金星人の声に助けられた王女は記憶を失って、預言者として自称金星人として各地に現れ始める。そして、金星を滅ぼしたキングギドラが地球に飛来すると予言する。

 

黒部渓谷に落下した隕石からキングギドラが現れ日本を恐怖に包む。インファント島から日本に来ていた双子の妖精は、モスラに助けを求めることを提案する。モスラゴジララドンが喧嘩している場にやってきて、両者に、キングギドラに一緒に立ち向かおうと説得する。しかしゴジラたちは応じず、モスラは単身キングギドラに向かうが跳ね返されてしまう。目が覚めたゴジラらはモスラと共にキングギドラに立ち向かう。

 

サルノ王女は金星人の記憶のまま刺客から逃げていたが、刑事の奮戦の中、刺客は倒され、崩れた岩がサルノ王女に当たって記憶が戻る。ゴジラたちは見事キングギドラを撃退して追い返す。サルノ王女も自国への帰路につき、モスラも帰っていく。ゴジララドンが見送るシーンで映画は終わる。

 

たわいないというか、子供向けのストーリーとチャチな特撮ですが、幼心に戻って楽しむことができました。

 

 

 

ボルテスVレガシー」

1970年代に日本で放映されたアニメをフィリピンで実写映画化した作品。今の技術で甦ったロボットアニメは、とにかく壮大に面白い。ストーリーはエピソードを繋いだような仕上がりですが、大画面で見る特撮物として普通に楽しめました。監督はマーク・A・レイエス

 

地球征服を企むボアザン星のプリンスザルドスの母船が地球に近づいてくるところから映画は幕を開ける。そして、たくさんの戦闘UFOが地球の都市に放たれ、壊滅的な状況になる。さらにビーストファイターという巨大ロボット兵器を送り込んでくる。そこでアームストロング博士らが密かに建設していたロボット兵器ボルテスVがビーストファイターを迎え撃つ。

 

一体目のビーストファイターはボルテスVによって撃破されたが、ザルドスらは、地球側の秘密基地を突き止め新たなビーストファイターとザルドスの母船で総攻撃をかけてくる。ボルテスVが苦戦し窮地に陥ったが、ボルテスVの乗組員スティーブらの母マリアンヌが戦闘機に乗り特攻攻撃でビーストファイターを怯ませた隙にボルテスVが反撃し撃破する。ザルドスらは体制立て直しのために一旦退却、母を亡くしたスティーブらは、地球を守ることを誓って映画は終わる。

 

フィリピン本国では90話の実写版と本作を作ったらしく、余程人気になったのだろう。日本的な浪花節的展開が少々しつこいものの、CGで甦った巨大ロボットのシーンは圧巻だった。

 

ボルテスV レガシー

ボルテスV レガシー

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