くらのすけの映画日記

大阪の社会人サークル「映画マニアの映画倶楽部シネマラムール」管理人の映画鑑賞日記です。 あくまで忘備録としての個人BLOGであり、見た直後の感想を書き込んでいるので、ラストシーンまで書いています。ご了承ください

映画感想「IT’S NOT MEイッツ・ノット・ミー」「マインクラフト ザ・ムービー」

「IT'S NOT MEイッツ・ノット・ミー」

映像コラージュ的な作品で、ポンピドゥセンターからの問いかけを映像で語るという手法の映画。お世辞にも娯楽映画ではないものの、次々と表現される映像の組み合わせは、それはそれで楽しめる一本でした。監督はレオス・カラックス

 

何から始まるというものでもなく、ポンピドゥセンターから依頼されたものが挫折に至ったというナレーションから、次々と映像がコラージュされ始めて映画は幕を開ける。それぞれの映像は美しいし、芸術的ではあるが、背後に聞こえるナレーションの意味を考え始めると陶酔感が襲ってくる。一旦エンドクレジットが流れた後、人形使いによるパフォーマンスが映され、さらにモノクロ映像が被って映画は幕を閉じる。

 

映し出される映像をストレートに感じ取っていく映画なので、面白いという表現が正しいかどうかはわからないが、見たという満足感だけで閉じられる一本でした。

 

「マインクラフト ザ・ムービー」

マインクラフトという人気ゲームをモチーフにしたアドベンチャー映画で、本当にたわいない一本。ストーリーも単純そのもので、荒っぽい脚本とわかりやすいキャラクター設定であれよあれよと展開してラストシーンへ向かう。肩の凝らないエンタメ作品でした。監督はジャレッド・ヘス

 

子供の頃から採掘場での採掘に憧れていたスティーブは、採掘場で青く光るキューブ、オーブとクリスタルを発見する。それを組み合わせたスティーブは全てが四角形の世界へ転送させられてしまう。その世界ではキューブを使って様々な事をすぐに作ることができた。しかし、マルゴシャの支配する闇の世界に入ってしまったスティーブは彼女に捉えられてしまう。スティーブは、オーブとクリスタルを奪われないように愛犬のデニスに二つのキューブを託す。

 

デニスは現実世界にキューブを持ち出し、スティーブの元の家のベッドの下に隠す。かつてゲーマーとして一世を風靡したギャレットは今はすっかり落ち目になっていて、この日もガレージオークションでガラクタをつかまされてしまうが、そのガラクタの中にスティーブが隠したキューブがあった。この街に転校して来た発明好きのヘンリーは、たまたまリサイクルショップでギャレットと出会う。学校で噴射実験をして失敗したヘンリーは保護者としてギャレットを呼び、ヘンリーはギャレットの店に行く。そして二人はキューブに誘われるままに謎の採掘場へやってくる。ヘンリーを追って来た姉のナタリーと友人のドーンは、ヘンリーがかざしたキューブの空間からマイクラワールドへ転送されてしまう。

 

そこでギャレットたちはスティーブと出会う。マイクラワールドの闇の帝王マルゴシャは、キューブを手に入れてマイクラワールドを破壊しようとしていた。ギャレット、ヘンリーたちは、マルゴシャと戦ううちにオーブを壊してしまう。スティーブのアドバイスで、かなたの城にある予備のオーブを手に入れるためにマルゴシャの妨害を潜り抜けてたどり着くが、そこでマルゴシャと最後のバトルが始まる。

 

ティーブやギャレット、ヘンリー達の勇気と工夫で見事マルゴシャを倒し、キューブを揃えて元の世界に戻ることにする。ここに残るというスティーブを残してギャレットたちは元の世界へ飛び出すが、スティーブも結局元の世界に戻っていって映画は終わっていく。

 

たわいない映画という典型的な一本ですが、こういう何も考えずに見れる映画は、リフレッシュするのにもってこいです。単純に面白かった。