くらのすけの映画日記

大阪の社会人サークル「映画マニアの映画倶楽部シネマラムール」管理人の映画鑑賞日記です。 あくまで忘備録としての個人BLOGであり、見た直後の感想を書き込んでいるので、ラストシーンまで書いています。ご了承ください

映画感想「ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」

ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」

話が大きくなりすぎて、しかもこれまでのシリーズのあれこれを回収していく流れになっているので、若干散漫なストーリー構成になった気がします。結局トム・クルーズのクライマックスの体を張った双翼機の空中戦を見せるだけの仕上がりになった感がちょっとあった。part1の前作は、至る所に見せ場を配置したが今回は全てのエピソードの回収に焦点を置いたためにこうなったのだと思う。難はあるとは言え、三時間弱全く飽きさせずに画面に引き込む面白さはさすがに絶品。こういう娯楽映画が少なくなった中、白眉の一本でした。面白かった。監督はクリストファー・マッカリー

 

イーサンが二つの鍵を手に入れて二ヶ月が経つ。AIエンティティは核保有国の保管庫を乗っ取って世界に核を落として人類滅亡を計画し始める。さらにそんなエンティティへの信者も増え始める。イーサンはアメリカ大統領から協力を求められる。次々と核保有国の保管庫がエンティティに乗っ取られる中、この事態を打開できるのはイーサンしかいないと判断したためだ。

 

イーサンとベンジーは刑務所へ行き、まず収監されているパリスを救い、仲間のドガを味方につける。イーサンはパリスから、ガブリエルがロンドンでのパーティに現れるという情報を得て現地へ行く。そこにはグレースも来ていた。しかし二人はガブリエルに捕まってしまう。なんとかイーサンの機転で脱出、そこでガブリエルがエンティティと交信するためのポッドを発見し、イーサンはエンティティと交信しエンティティに未来を見せられる。それは、イーサンがエンティティを倒そうとすれば仲間が死ぬというヴィジョンだった。

 

エンティティは、南アフリカにある終末の保管庫へ行き、エンティティのデータをそこに入れるようイーサンに迫るが、イーサンはエンティティを倒し仲間も守るという選択を考える。一方、ガブリエルはルーサーのアジトに行き、エンティティを制御するデジタル毒薬を奪って、さらに爆薬を仕掛けてルーサーを危機に陥れる。イーサンが駆けつけたが、ルーサーに仕掛けられた核爆弾は核爆発を止めても起爆はするので自分は助からないから、ガブリエルを追うようにイーサンを逃す。

 

イーサンはグレースたちと合流、イーサンが沈没した潜水艦セヴァストポリ号に行き、一方グレースたちはセントマシュー島へ行きセヴァストポリ号の沈没地点の座標をイーサンに届けるという作戦を計画。イーサンがセヴァストポリ号へ侵入して二本の鍵で保管場所を開けてエンティティの初期ソースコードが入ったポトコヴァを入手する事にする。

 

イーサンはわざとアメリカ側に捕まり大統領に直談判して空母を借り、潜水艦でセヴァストポリ号に近づくことを提案。大統領は自身の権限でイーサンの申し出を受ける。イーサンは空母からオスプレイで潜水艦の元へ向かうが、ロシアによる威嚇を受け、イーサンは単身海に飛び込み潜水艦に助けられる。その頃、ベンジーらはセントマシュー島でダンローとその妻に会い、セヴァストポリ号の沈没座標を聞き出そうとするがロシア兵がすでに来ていて戦闘になってしまう。実は座標はダンローのみが知っていて、基地が火事になる中、間一髪でダンローは座標をモールス信号で送る。

 

イーサンが乗る潜水艦がその座標を受け取るが、それはアフリカ大陸沖と示されていた。しかし、それは周囲に潜伏するロシアの潜水艦を騙すためのもので、イーサンはそれを解読して指示された座標で潜水艦から出てセヴァストポリ号へ向かう。そして二つの鍵でセヴァストポリ号からポトコヴァを手に入れるが、セヴァストポリ号は海底に沈む寸前だった。イーサンはなんとか脱出して、潜水服は脱げたものの氷原の上で探知したグレースたちに助けられる。

 

イーサンたちは終末の保管庫へやってくる。ポトコヴァをガブリエルに渡し、ガブリエルにデジタル毒薬と組み合わせさせ、エンティティが混乱して終末の保管庫と間違えて、ルーサーが作った多次元光学ドライブに入った瞬間捉えてしまう作戦を進める。ところがCIAのキトリッジらがイーサンをつけてきていて戦闘になりガブリエルは逃げてしまう。さらにその戦闘でベンジーは撃たれてしまう。

 

その頃、アメリカ軍事作戦本部では、大統領が、核保有国の保管庫がエンティティに乗っ取られて行く中、最後に残ったアメリカの核兵器によって、世界を先制攻撃するとともに自国の都市にも核ミサイルを落としてカムフラージュするという作戦を実行に移さんとしていた。しかし、すんでのところで大統領は自国の保管庫をオフラインにする事こそが最良ではないかと思いとどまる。その直後、イーサンが作戦に成功したと連絡が入る。

 

ダンローとその妻はガブリエルが仕掛けた核爆弾を解除し始め、イーサンはガブリエルを追って行く。そして双翼機で逃げるガブリエルを追ってイーサンは続いて飛び立った双翼機にしがみつき、その機を乗っ取ってガブリエルと空中戦を繰り広げる。そして、ついにガブリエルからデジタル毒薬を手に入れるが、双翼機は墜落へ向かう。イーサンは双翼機から脱出、落ちる途中、ポトコヴァに毒薬をセット、終末の保管庫で光学ドライブをセットしていたグレースが、エンティティがドライブに入った瞬間、光学ドライブを抜く事に成功する。

 

イーサンはルーサーが残したメッセージを聞く。そしてジム・フェルプスの息子ヴィランと和解する。イーサンはベンジーやグレース、パリスらと再会し、平和を実感して映画は終わる。

 

地球滅亡の危機という大惨事を防ぐというミッションでこれまでのシリーズに集大成で仕上げた感のある作品で、風呂敷を広げすぎた感じがしないわけでもないけれど、これで一段落という流れでいいのではないかと思います。それにしても、ハズレなく面白かった。