くらのすけの映画日記

大阪の社会人サークル「映画マニアの映画倶楽部シネマラムール」管理人の映画鑑賞日記です。 あくまで忘備録としての個人BLOGであり、見た直後の感想を書き込んでいるので、ラストシーンまで書いています。ご了承ください

映画感想「スーパーマン」(2025年版)

「スーパーマン

一般的なヒーローとしての清廉潔白なスーパーマンではなくパンクロックなスーパーマン映画だった。主人公のみならず、敵であるレックス・ルーサーもやたら人間臭いし、おバカだがやたら強いスーパードックのクリプトや、どこかの中東の争いを揶揄したようなエピソードを中心にした展開、さらにはジャスティスギャングなる突然現れたヒーローキャラクターがやたら万能で強くて、スーパーマンいらないやんという活躍はするし、全てが元の状態に戻ってハッピーエンドの末に従姉妹のスーパーガールまで出てくる。何とも楽しい映画だった。監督はジェームズ・ガン

 

太古の昔、ゴッド対モンスターの時代があり、時が流れ、異星から一人の赤ん坊が地球にやって来て、やがて成長してスーパーマンとなったというテロップの後、この日スーパーマンが初めて負けたというナレーションで映画は幕を開ける。南極の雪原に落下したスーパーマンは、血を流し瀕死の状態。口笛を吹くと、雪煙を上げて現れたのはスーパードックのクリプト。やたらいたずら好きで瀕死のスーパーマンを遊び相手にし始めるが、スーパーマンはクリプトに、自分を南極の基地に連れていくように指示、クリプトはスーパーマンを咥えて南極の基地へ連れていく。

 

地下から現れた基地に倒れ込んだスーパーマンはロボットたちに迎えられ、赤い太陽の装置で蘇る。地球では、ボラビアという国が隣国ジャルハンプルを攻めているが、スーパーマンがそれを阻止しようと奮闘していた。しかし大富豪で天才のレックス・ルーサーが放った謎の兵器ハンマーにスーパーマンは太刀打ちできず、この日敗れた。さらに他国の紛争に関わるスーパーマンの姿に世間の目は冷たかった。

 

アメリカ合衆国の同盟国であるボラビアのグルコス大統領は、ルーサーからただ同然で兵器を買ってジャルハンプルを攻め、表向きは独裁政権からの解放と名打っていたが、実は我が手中にしようとしていた。ルーサーは、スーパーマンの南極の基地に潜入して中のロボットを破壊し、クリプトも拉致、スーパーマンの両親からのメッセージデータを手に入れて改竄し、スーパーマンが地球侵略に来たとマスコミに流してスーパーマンを抹殺する権利を得る。さらに巨大生物KAIJUを放つが、ジャスティスギャングなるヒーローがスーパーマンと協力してKAIJUを倒す。

 

スーパーマンアメリカ政府の逮捕命令を受けるために自首するが、ルーサーはスーパーマンを拉致して、ルーサーが作り出した次元ポータル装置によるポケットユニバースに送り込んでしまう。そこには、ルーサーを邪魔する政治犯以外に、ルーサーをバカにした元カノも拉致されていた。あらゆる物質を作り出すことができる異星人の力でクリプトナイトを生成されてスーパーマンは力を剥奪され身動きできなくなる。

 

デイリープラネット社のジミーに首っ丈のレックス・ルーサーの愛人イブは、レックス・ルーサーに冷たくされた腹いせにジミーにレックス・ルーサーの真の目的がわかる写真を転送する。レックス・ルーサーは、ボラビアがジャルハンプルを手にれた後その国の半分を自分のものにしようとしていた。

 

ロイス・レインジャスティスギャングのテリフィックの助けで、スーパーマンが送り込まれた場所を捜索、ポケットユニバースに送り込まれたことを知ります。なんせ、テリフィックがやたら強いので、一瞬で敵を蹴散らすのですから爽快。ポケットユニバースの装置から異次元世界に抜けたロイス達ですが、それ以上進めず、スーパーマンの居場所もわからない。

 

一方、スーパーマンは、クリプトナイトを作り出す異星人の息子がレックスによって人質にされていたが、スーパーマンが助けてくれるならと異星人はレックス・ルーサーを裏切り、スーパーマンに協力し、スーパーマンの力を回復させる。スーパーマンは異星人の息子を取り戻し、レックスの放った敵と大乱闘するが、あわやブラックホールに飲み込まれる寸前、クリプトが現れ、スーパーマンらを助ける。そして、閉じかけるポケットユニバースの入り口で待つロイスの元へ飛び込んで脱出する。

 

スーパーマンが逃げたことで激怒したレックス・ルーサーは、ポケットユニバースを操作して次元の裂け目を作り世界終末へと進めることでスーパーマンを誘き出す。スーパーマンは、次元の裂け目による終末の危機に敢然と現れるが、レックス・ルーサーの放ったハンマーや、ナノテクノロジーで体を変化させられるエンジニアの襲来で大苦戦。一方ジャルハンプルではボラビアに攻められて、人々はスーパーマンに希望を託すが、スーパーマンは次元の裂け目の対処で忙しく、ジャスティスギャングを送ってジャルハンプルを守ってもらう。

 

ハンマーらを放たれたスーパーマンはあわやまたも敗北かと思われたが、スーパーマンはハンマーらを自身の体に取り込んだまま大気圏外へ脱出してそのまま落下、その衝撃でエンジニアは死んでしまうが、ハンマーはスーパーマンに挑みかかる。何とハンマーはスーパーマンのクローンだった。

 

レックス・ルーサーは司令室からハンマーを操っていたが、その目となる装置を見つけたスーパーマンはクリプトと呼んで、その目の装置を破壊し、ハンマーを倒す。負けたと思ったレックス・ルーサーはポケットユニバースへ逃げようとするが、そこへスーパーマンがやって来てレックス・ルーサーを抑えて逮捕させる。負けたレックス・ルーサーが涙を流して逮捕されていく。デイリープラネット社のロイスらは、レックス・ルーサーの真の目的を暴露して、スーパーマンの威信を取り戻す。南極の基地に行ったスーパーマンは、元通りになったロボット達やクリプトので迎えられる。そこへ、従姉妹のスーパーガールがクリプトを返してもらいにやって来て全てハッピーエンドになり映画は終わる。

 

リアル現代の政治色を散りばめ、移民問題や中東問題なども取り込んだストーリーは、ある意味、ちょっと鼻につかないわけではないが、とにかくごちゃごちゃと楽しい作品で、余計な理屈をすっ飛ばしてみれば、その遊び心に拍手してしまうところもあります。めんどくさいことはそっちのけにして、ふざけたヒーロー映画として楽しめばこれはこれで良いかなという映画だった。