くらのすけの映画日記

大阪の社会人サークル「映画マニアの映画倶楽部シネマラムール」管理人の映画鑑賞日記です。 あくまで忘備録としての個人BLOGであり、見た直後の感想を書き込んでいるので、ラストシーンまで書いています。ご了承ください

映画感想「そこにきみはいて」

「そこにきみはいて」

棒読みのように繰り返されるセリフと先の見えないストーリー展開ですが、なんとなくこうではないかと感じ始めるとそのままラストまで行ってしまうという映画だった。もうちょっと面白い工夫が見られるかと思ったのですが、上演時間の割に長く感じてしまいました。監督は竹馬靖具

 

仕事をこなす香里が、ミーティングを終える場面から映画は幕を開ける。後輩の篠塚に合コンに誘われて出かけた香里だが、いかにもな男性に誘われて無碍に断って罵声を浴びせられる。香里は異性に対して恋愛感情も性的な感覚も感じなかった。母が亡くなり、その相続の相談で健流という男性と知り合う。健流は、十年ぶりに作家で成功した学生時代の同級生慎吾に会いに行くが、素っ気なく対応されてしまう。後日、カフェで過ごしていた香里は健流と再会し、なぜか意気投合する。そして一年が経つ。

 

香里と健流は恋人というよりお互いに体の関係もなく家族のように一緒に暮らしていた。二人は婚約したがどこかぎこちなく、健流の提案で旅行にいくが、健流は一人深夜に、男を買い体を合わせる。間も無くして健流は自殺してしまう。そして一年が経つ。香里は健流が生前親しい友人だったと言っていた慎吾に会いに行くが、慎吾は、自分にとって健流はそれほどの友人ではないと答える。しかし、香里は慎吾を健流の一周忌に誘う。

 

香里と慎吾の心には時折、健流が現れる。香里は慎吾に、かつて健流が言っていた恋人に合わせて欲しいというが、慎吾は連絡がつかないと答える。実は慎吾は健流から、死の直前に手紙をもらっていた。小説を書く仕事も納得がいかないまま過ごす日々の慎吾は、車の中で香里に、何かを言い出そうとして涙にむせてしまう。それを見た香里は、何も話さなくていいとこたえて映画は終わる。おそらく、健流の恋人は慎吾だったのだろう。

 

結局ゲイを絡めた恋愛ドラマということで、これという目新しさもない作品でした。香里に絡む篠塚の存在も今ひとつ中途半端だし、慎吾の妻も物語に深みを与えるものでもない。平凡な作りといえばそれまでの一本でした。