くらのすけの映画日記

大阪の社会人サークル「映画マニアの映画倶楽部シネマラムール」管理人の映画鑑賞日記です。 あくまで忘備録としての個人BLOGであり、見た直後の感想を書き込んでいるので、ラストシーンまで書いています。ご了承ください

映画感想「セフレの品格(プライド)慟哭」「セフレの品格(プライド)終恋」

「セフレの品格(プライド)慟哭」

よくある恋愛ものではあるのですが、90分ほどにまとめたストーリー展開の構成の面白さで見せる一本。ねちっこいほどのSEXシーンが繰り返されて、さりげない映画的な映像も挿入された映画らしい映画という作品でした。監督は城定秀夫。

 

抄子と一樹がバーで、ホテルに行こうかと会話をする場面から映画は幕を開ける。そしてホテルで体を合わせ、いつものように別れる。一樹は近々恩師がいる離島に手伝いに行くからしばらく会えないと告げる。そして離島での仕事が終わる頃抄子を島に呼び寄せ、将来ここで暮らしたいと抄子と結婚したいとプロポーズする。パイプカットの再生手術もして子供も欲しいという。抄子は一樹のプロポーズに歓喜する。

 

抄子の娘遥は、最近妙な男とつきあっていたが、それも別れて大学を目指そうとしていた。一樹と抄子が帰ってくると、祥子の元夫浩が待っていた。もう一度復縁したいというが抄子にその気は無かった。一方、一樹の息子大輝が一樹に会いにくる。高校へ進学したいので資金援助して欲しいという。大輝の母多恵は、どうしようもない毎日を送っていた。多恵は、一樹の病院へ押しかけてきて騒動を起こし、そこで浩と出会う。

 

浩と多恵は一樹達が一緒にいる夜、家に火をつけようと計画する。この日、浩は娘遥とホテルで過ごす日だった。遥は父にバレンタインのチョコレートと手紙をプレゼントするつもりだったが、父に睡眠薬を飲ませれて眠り込んでしまった。そんなこととも知らず浩は多恵と落合い、車の中で初めて体を合わせる。多恵が大輝の電話に出るのに車を離れた隙に浩は一人で車を出し、抄子と一樹がいる家に行くとガソリンをかぶって焼身自殺する。

 

駆けつけた多恵はショックでそのまま精神を病んで施設に入り、一樹と抄子は婚約を破棄する。こうしてまた新しい二人の生き方が始まって映画は終わる。

 

よくあるドロドロの恋愛ドラマではあるけれど、手際良く展開しラストへなだれ込む作りが実に上手い。こういう映画が少なくなった昨今ではある意味貴重な一本だったと思います。

 

 

「セフレの品格(プライド)終恋」

このシリーズを四本通しで振り返ると、なかなかいい映画だった。とっても楽しいコメディというシリーズで、今回で一応終着駅、笑いの中にさりげなく感動させるユーモアがいい作品でした。監督は城定秀夫。

 

抄子は一樹と別れて、日々の仕事に打ち込むもののどこか隙間風を感じていた。ある日、行きつけのバーで日本酒を紹介され、たまたま任されていたプロジェクトでそれを取り上げたが、上司に否定されてしまう。落ち込む抄子に声をかけたのは別の部署の若手長谷川朔太郎だった。バーで仕事の話をする中で意気投合した二人は一緒にプロジェクトを再考することにする。

 

出張に出かけた二人は、お互いに距離を取ろうとするものの我慢できなくなった抄子は朔太郎を誘い体を合わせる。そして、それだけの関係で付き合い始める。その頃、一樹は離島での仕事を続けていた。ある時、仕事の帰り、磯でテントを張っている女性風吹メイと知り合う。彼女は作家だったが、愛するパートナーを事故で亡くし、前に進む何かを探す旅だった。メイは男性には興味がなく一樹とも友達付き合いで話をするようになる。

 

そんな一樹は、抄子に一本の電話をする。世話をしていた娘咲の結婚式に出て欲しいという。抄子は、友人華江達と一樹の島へ行き、そこで結婚式に参列する。その後、抄子は、このまま別れるとしてももう一度体を合わせてみようと一樹に提案、二人は久しぶりに熱烈に愛し合う。家に戻った抄子の前に朔太郎の妻が現れる。当然、抄子は朔太郎と別れる事になる。そんな頃、抄子に妊娠がわかる。一樹との子供だったが、一樹に知らせるつもりはなく一人で育てるからと娘遥にも言い、娘遥も賛成する。

 

この日、遥の看護大学発表の日だった。すっかりお腹が大きくなった抄子やメイと付き合うことになった華江達もやってくる。試験結果は合格、歓喜する抄子達だが突然産気づく。タクシーを拾うと、運転手はかつて抄子をストーカーした栗山。担ぎ込まれた病院は一樹の病院で、この日、一樹は病院を去って離島へ向かうべく廊下を歩いていた。搬送されてきた抄子と一樹は再会し、施術、そして一樹は自分の子供を出産させる。時が流れ、離島で仲睦まじく暮らす一樹と抄子、赤ん坊の姿があり映画は幕を閉じる。

 

前作同様、ストーリーの構成が実にうまく、都合よく展開するコミカルな展開がとっても心地よい。一樹が抄子の出産の担当医として赤ん坊を取り出すユーモアも面白く、全四作を振り返ると、こう言う落とし所に拍手してしまいました。楽しいシリーズだった。