くらのすけの映画日記

大阪の社会人サークル「映画マニアの映画倶楽部シネマラムール」管理人の映画鑑賞日記です。 あくまで忘備録としての個人BLOGであり、見た直後の感想を書き込んでいるので、ラストシーンまで書いています。ご了承ください

映画感想「マーズ・エクスプレス」「ランニング・マン」

「マーズ・エクスプレス」

ハイスピードの映像と展開、リズミカルなBGMに、オープニングから引き込まれてしまうアニメだった。出だしは、顔を見分けるのに苦心したが、次第に単純な探偵物語が、ロボットと人間の闇の世界に入り込んで、物語の本質に迫ってくると、ファンを唸らせるハードSFの世界に引き込まれてしまう。フランス発のSFアニメだというが、いきなりの傑作だった。監督はジェレミー・ペラン。

 

火星の首都ノクティス、一人の女性ドミニクが、部屋でくつろいでいて、アンドロイドの猫と戯れていると来客のチャイム、入って来たのは刑事の格好をしたマロという男で、いきなりドミニクは殺されてしまう。こうして映画は幕を開ける。バスルームの泡の中に隠れていたジュンは、一部始終を見ていた。

 

地球では私立探偵のアリーヌは悪名高いハッカーロベルタを逮捕してマース・エクスプレスで、ノクティスに輸送する。しかし、着いてみるとロベルタの逮捕状は何者かに削除されていて、仕方なくアリーヌはロベルタを解放する。アリーヌは雇い主のロイジャッカーに報告したが、この件から手を引くように言われる。時は近未来、アンドロイドと人間が共生する世界で、アンドロイド排除の運動が頻繁に行われている。

 

そんな時、アリーヌに、一人の女子大生ジュンを探して欲しいという依頼がくる。ジュンはロボットをハッキングしたということですルームメイトと行方をくらましていた。早速、ジュン捜索に大学に向かい、そこで、ジュンがロボットの内部を触るとロボットが突然暴走する映像を発見する。

 

アリーヌが大学長に案内されて、ジュンが住む寮に行くが、中は腐臭が充満していた。アリーヌが中に入ると屋根裏にドミニクの遺体を発見、さらに、記憶力を向上させる薬品ガンマを見つける。翌日、サイモン警部補からの依頼でロボットが逃げ込んだ地下廃墟跡に向かうが、すでに、強化人間部隊によって一掃されていた。しかし、アリーヌはその光景に違和感を覚える。その廃墟跡をさらに奥に進むと、様々な設計図や数式が壁に書かれていて、作りかけの宇宙船を発見する。

 

アリーヌとカルロスは、ジュンに似た人物がいるというXBODYという風紀店に向かう。そこで、ジュンは違法とされる自身のコピーを作ってバイトをし、授業料を稼いでいた。そこへ強化人間部隊が突入し、ジュンのレプリカを破壊、さらにアリーヌとカルロスはジュンを連れて逃げようとするが目の前で射殺されてしまう。

 

ジュンの葬儀に参加したアリーヌ達だが、ジュンの父親と思って捜索依頼を受けた人物と違う人物が父親だった。つまり、偽の依頼者によってアリーヌ達は動かされ、ジュンの居場所を教えることになったのを知る。アリーヌとカルロスは、ハッキングのプロのロベルタに協力を求める。ロベルタは、ジュン一人でこれだけのことをするのは難しいと答えて背後の黒幕の存在を伝える。

 

アリーヌ達がロベルタの協力で捜査を続けると、大企業のCEOロイジャッカーの存在が浮かび上がる。ロイジャッカーはロベルタの不完全なテイクオーバープログラムを完成させるためにブレイン・ファームに外注していた。ジュンはそこでもアルバイトをしていた。ブレイン・ファームの仕事は、仕事終了後社員の記憶は消されるのだが、ジュンはガンマを摂取していたために完全に記憶が消えなかった。そこで証拠隠滅のためにロイジャッカーは強化人間部隊を送ってジュンを亡き者にしたのだ。

 

アリーヌ達はロイジャッカーを人質に取り、その計画を追求するが、ロイジャッカーも富裕層の集団から依頼されていただけだと判明する。傭兵達を倒してアリーヌの元に来たカルロスだが、ロイジャッカーの警備にアリーヌは撃たれ、怒ったカルロスはロイジャッカーを射殺する。しかし、アリーヌの死を知ったカルロスは、人類への希望を失い、マーズ・エクスプレスに向かうロボット達の集団に加わる。

 

アンドロイドのソフトのアップロードで、すべてのアンドロイドが宇宙探索の旅立つというプログラムになっていた。その始動は今夕18時だった。しかし、そのプログラムはアンドロイドを宇宙に追放してしまうものだった。やがてプログラムが起動、すべてのアンドロイドがマーズ・エクスプレスで宇宙へ旅立とうと進み始める。しかし、このプログラムはAIアンドロイドのぺリルが計画したものだった。アンドロイド達は人類を捨てる決断をしたのだ。こうして映画は終わる。

 

かなり複雑に入り込んだ作りをしているので、ストーリーの理解が正しいか不安ですが、ハードSFの醍醐味を味わえる一本でした。

 

 

「ランニング・マン」

かつて「バトルランナー」として映画化されたスティーブン・キング原作小説の再映画化。前作は大作然とした作りで、不必要に壮大なドラマ仕立てだった印象があったけれど、今回は今風のスピード感あふれるキレのいい演出で、時間を忘れるのに十分に面白かった。ただ、主演のグレン・パウエルが今ひとつ花がなくて、ドラマを牽引する迫力に欠けていたのは残念。監督はエドガー・ライトですが、いつものようなお遊びも少なくて普通のエンタメ映画だった気がします。

 

幼い子供を抱いたベンが、会社に再雇用を訴えている場面から映画は幕を開ける。底辺の生活で、病気の子供のための薬も買えず、しかも要注意人物と登録されていて仕事を失った。結局受け入れられず、自宅に戻ると妻のシェイラは、掛け持ちの夜の仕事に出かけようとする。ベンは、テレビ番組のオーディションに行って金を稼ぐと言い、出かけていく。

 

大勢が職にあぶれる中、さまざまな体を張る番組があったが、ベンは無難な番組で薬代程度を稼ぐつもりだった。ところが、ベンの身体能力やカリスマ性を気に入ったテレビ局のキリアンは、彼を危険なゲーム「ランニング・マン」にスカウトする。ベンはキリアンの言葉にまんまと乗せられて契約書にサインしてしまう。それは30日間、ハンターから逃げ通せば大金を得られるというものだったが、これまで最後まで逃げた参加者はいなかった。

 

ベンは、まず、友人のモリーを訪ねて偽造身分証を作って別人になりニューヨークのホテルに潜伏する。しかしハンター達のモリーへの拷問でベンの偽名がバレて一気にベンは窮地に陥る。ベンと一緒にランニング・マンに応募した他の二人は次々と殺される中、ベンは様々な手段と、反政府で、番組を糾弾しているエルトンらの助けで、ハンターを倒しながら逃亡を続けていく。

 

そんなベンに視聴者は共感し始め、さらなる視聴率アップのために、キリアンは、ベンの要求通りプライベートジェットを用意し、ベンが拉致したキャスターのアメリアと共に逃亡させ、機内でハンターを皆殺しにして次のハンターとして番組参加するよう提案してくる。しかし、ベンは応じず、ハンター達を倒し、アメリアを脱出させ、視聴者を味方に自らも脱出する。

 

フェイク動画でベンを嫌われ者のヒーローハンターに仕立てたキリアンだが、エルトンによって暴露され、司会のボビーもキリアンの計画に反旗を翻して番組を降りる。キリアンは自ら司会に立って、次のシーズンのランニング・マンを始めようとするが、ベンが現れてスタジオ内を爆破してしまう。スーパーで買い物をするベンの妻と子供の前にベンが現れて映画は幕を閉じる。

 

原作がシンプルなストーリーなので、映像化にあたっての工夫がミソになる映画ですが、いいテンポで仕上がっていたと思います。エンタメ性十分な映画だった。