「射鵰英雄伝」
武侠映画は面白い。次々出てくる漢字名の登場人物の相関図はわかりづらいが、CGとワイヤーアクションをふんだんに使った大バトル戦はとにかく痛快に面白く、大胆なカメラワークで見せる映像はワクワクハラハラさせてくれました。監督はツイ・ハーク
宋の国が金に攻められ、南に逃れて南宋を作ったものの金に隷属されたままになった時代、宗人の郭靖は、幇主黄蓉と出会い桜花島で修行をして成長していき、やがて恋に落ちる。しかし、乱世の中ふとしたことで別々の道を歩むことになるが、それぞれお互いをすぐに見つけられるように印を決めていた。黄蓉は、秘術九陰真経を知る人物だったが、その秘技を得るべく西毒が彼女を追っていた。一方郭靖は、九陰真経の秘術を身につけ修行に旅をしていた。
ある時、郭靖は、水に毒を入れられて苦しんでいる蒙古軍の男トゥルイを助けるが、彼はチンギス・ハーンの四男だった。その縁で、郭靖は中原へ行き蒙古軍と行動を共にするようになった。その頃、西毒に追われていた黄蓉は、コジン姫に助けられる。コジン姫こそチンギス・ハーンの娘だった。黄蓉もまた蒙古軍の中原に行くことになる。コジン姫は、父チンギス・ハーンから、郭靖の許嫁として望まれていた。しかしコジン姫は、郭靖から、恋焦がれる女性がいると言われてしまう。
蒙古軍は、金を責める計画があったが、そのためには南宋を通って金の首都を攻めることが得策とされた。しかし金に隷属している南宋は、蒙古軍の通貨を認めず、蒙古軍は仕方なく強行的に南宋を通ろうとしたため、蒙古軍と宗軍が激突することになる。宗人でもある郭靖は、蒙古軍に加わることを拒否し、密かに南宋へ入る。そこで、黄蓉と再会、二人で蒙古軍と宗軍の争いを止めようと考えるが、そこに、黄蓉から偽の九陰真経を教えられて強くなった西毒が現れ、蒙古軍に迫る。
郭靖は、西毒と対峙して最後は西毒を倒す。そしてチンギス・ハーンを説得して争いをやめさせる。その後、郭靖と黄蓉は、中原と草原の平和のために戦い続けたというテロップが出て映画は終わる。
とにかく、バトルシーンがまさに大スペクタクルで面白い。どこまでが実写でどこまでがCGかわからないほど資金を投入した超大作の様相で、これぞ中国武侠映画と言わんばかりの一本、エンターテイメントを堪能できました。
「トゥギャザー」
演出スタイルは完全にB級ホラーなのですが、どこかシュールな意味合いを含ませたコミカルな展開に戸惑ってしまう映画でした。確かに気持ち悪いストーリーですが、結局、真実も解決策もよくわからないままに、どこか意味ありげなエンディングを迎える。どこをどう楽しんだら良かったのかという作品だった。監督はマイケル・シャンクス。
森の中、行方不明のカップルを探す捜索隊の姿から映画は幕を開ける。捜索で使っていた二匹の犬がある洞窟に溜まった水を飲むと何故か二匹は見つめあったままになり、飼い主が家に連れ帰り夜中にゲージを見に行くと二匹が一匹になっている。場面が変わり、ティムと恋人のミリーの姿。ティムは三十歳を過ぎてもロック歌手を目指し、教師をしている妻のミリーが生計を立てているようだ。
あるパーティの席でミリーはティムにプロポーズしたが、ティムは戸惑ってしまう。二人は森の奥の一軒家で生活を始める。森を散歩しようと二人は出かけたが途中で道に迷ってしまい、雨も降ってくる。彷徨っているうちに地面に開いた穴に落ちてしまう。水がなく、そこに溜まっていた水を飲んでみると飲めたので二人は飲む。この水たまりは冒頭の犬が飲んだ所だった。
翌朝、なんとか洞窟を脱出した二人だが、思わずキスをしたら、唇が離れなかった。さらに、ツアーで一人出かけたティムだが、なぜかソワソワし出して家に戻ってくる。夜中に、ミリーの髪の毛をティムが吸い込んでいたりする。何かおかしいと感じたミリーは、学校の同僚で、近所に住むジェイミーに相談に行くが、なぜかティムが後をつけてくる。どうやらティムとミリーは、離れられない怪現象に取り憑かれたようで、夜中に、異様な力で二人は惹かれ合うようになる。ティムが病院で筋弛緩剤を処方されていて、それを飲むと、くっつく症状は緩和されることがわかる。夜中にくっついた手を剥がすためにノコギリを使い切り離したりする。
切り離した後の傷を治すのにミリーはティムを残して車で出ようとするがジェイミーの家にキーを忘れたことに気がつきジェイミーの家に向かう。一方ティムは、洞窟に行って謎を解こう出かける。ミリーがジェイミーの家に行くと、何やら宗教儀式をしているビデオが流れていて、そこに写っていたのは、あの洞窟だった。そこにジェイミーが現れ、完全体になれるなどと言って襲いかかってくる。
その頃、洞窟に降りたティムは、人間が合体した悍ましい化け物に襲われていた。なんとかナイフで反撃してその場を脱出すると、ジェイミーの家から逃げてきたミリーと出会う。ティムは一方が死ぬしか解決方法はないとナイフを首に当てるがミリーが阻止して、手を繋いでしまう。二人は付き合っていた頃の思い出のレコードをかけ、一つになることを覚悟して裸になりダンスし始める。やがて二人の体は一つになっていく。
後日、遊びに来る予定だった両親がやってきた。玄関のベルを鳴らすとでてきたのは一人の少年だった。こうして映画は終わる。
果たしてラストの少年はティムとミリーが合体したものなのか、そのあたりはシュールなラストである。ホラーテイストで展開しながらも、倦怠期の夫婦の依存性というテーマをブラックユーモアを交えて盛り込んだ作りがちょっと不可思議な映画に感じられる作品でした。
