くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ブラック・ウィドウ」

「ブラック・ウィドウ」

大作だからといって二時間超えなくてもいいじゃないのと思うような作りの映画で、後半こそ派手なアクションのCG映像満載になるけど、それまではやたらこれまでの経緯や蘊蓄を静止した場面で描くので、正直退屈。二時間弱の尺でもうちょっと前半を手際良く処理すれば最も面白かった気もするし、肝心のクライマックスのあっという作戦の爽快さも今ひとつない上に、悪役のウィドウが意外に普通だったり、あっけなく空中要塞も落下してしまったりと、ちょっと終盤も雑な作りが目立った映画でした。監督はケイト・ショートランド

 

姉ナターシャと妹エレーナ、その両親の和やかなシーンから映画は幕を開ける。突然襲いかかってきた政府の兵士たちを見て、時は来たと突然脱出、飛行機に飛び乗って窮地を逃れる。そしてタイトルの中で、ナターシャとエレーナが、何やら研究施設に拉致されて戦士に変わって行く映像が流れる。

 

時が経ち、暗殺者となったエレーナは、あるミッションで、自分たちを洗脳している何かから覚醒させるガスを浴び、レッドルームという秘密組織の存在を知る。そして、偽りの家族を頼る中、姉ナターシャと再会する。そして、父として慕ったレッドガーディアンを刑務者から救出し、母としていたメリーナの元へ向かう。

 

レッドルームの首謀者ドレイコフは、孤児の女の子を戦士として育て、洗脳して世界中にばら撒いて、全ての組織を自在に操ろうとしていた。ナターシャたちはわざとレッドルームに拉致されることでレッドルームのアジトに潜入。そこは空中に浮かぶ要塞だった。さらにドレイコフに近づくため、メリーナとナターシャは姿を入れ替え接近、一方エレーナは覚醒させるためのガスを要塞内で拡散する作戦を進める。そこへ、かつてナターシャのミッションで殺してしまったと思っていたドレイコフの娘で、今や最強の戦士となった女性が立ちはだかる。

 

しかし、意外にあっさりと無力化し、さらにこちらもあっさりと要塞は落下を始めて、ドレイコフもすんなり死んでしまい、あとは落下する要塞からの脱出劇と、洗脳から目覚めた戦士たちとのハッピーエンドで物語は終わって行く。

 

エンドクレジットの後のエピローグで、姉ナターシャの墓にやってきたエレーナの姿で、姉を殺したのはこの男ホークアイだとメリーナが教える場面でエンディング。

前半はしんどく、後半は程よい見せ場、まあ、今更この程度のCGでは目新しさもなく、普通の娯楽映画でした。