くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

映画感想「魅せられて」「貞子DX」

「魅せられて」 初公開以来の再見。監督はベルナルド・ベルトルッチですが、彼の作品としては中の下くらいの出来栄えで、初めて見た時もそれほど印象に残っていませんでしたが、今回もそれほど感銘しませんでした。どちらかと言うとリヴ・タイラーのスター映…

映画感想「アムステルダム」「天間荘の三姉妹」

「アムステルダム」 確かに面白い。歴史の史実をベースにした作品で、どこまでが史実でどこまでがフィクションかと思わせるが、非常に入り組んだ作劇になっているので油断するとついていけなくなる上に、同じ重要度を持った登場人物が目白押しに出てくるので…

映画感想「われ幻の魚を見たり」「赤西蠣太」「国士無双」

「われ幻の魚を見たり」 明治時代、十和田湖で鱒の養殖に成功した和井内貞行という人物の半生を描いたいわゆる偉人もので、監督は伊藤大輔ですが、ちょっと場違いなジャンルだった感じで、どこかギクシャクしていました。それでも、こういう人物がいたという…

映画感想「百合の雨音」「殺し屋たちの挽歌」

「百合の雨音」 ROMAN PORNO NOWの三本目。目眩く女同士の恋物語を、映像を駆使して描いた小品と追う感じの映画。可もなく不可もなしの仕上がりはちょっと物足りないのですが、ロマン・ポルノらしいラブストーリーという感じの作品でした。監督は金子修介。 …

映画感想「夜明けまでバス停で」「アフター・ヤン」「線は、僕を描く」

「夜明けまでバス停で」 どこか掴みどころのない、消化しきれない映画でした。一昔前のエピソードの展開とキャラクター設定がわざとなのかと思っていたが、結局最後まで意図はわからなかった。コロナ禍の世界で何を描きたかった?という感じの作品。監督は高…

映画感想「豪傑児雷也」「逆流」(現存二十八分版)「雄呂血」「42-50火光(かぎろい)

「豪傑児雷也」 トリック撮影を駆使した、いわば娯楽時代劇。主人公児雷也が消えたり現れたり、ガマになったりと、短編ながら見せ場の連続を楽しむ作品。まだまだ映像表現が単調ですが、エンタメの基本が詰まっています。監督は牧野省三。 道端である親子の…

映画感想「暴力脱獄」「明日に向って撃て!」「熱いトタン屋根の猫」

「暴力脱獄」 一見どうやって展開していくのかと思いましたが、どんどん映画が動き出していって、只者ではない流れに乗ってしまうと、あとは圧倒される連続になっていきます。評価されるだけはある傑作でした。これが映画を作るということですね。監督はスチ…

映画感想「七人樂隊」「耳をすませば」(実写版)

「七人樂隊」 七人の香港の監督が描くオムニバスドラマで、1950年代から未来までを描く。それぞれの個性というより、それぞれが香港へ想いを寄せる姿を描く感じの映画でした。 稽古 サモ・ハン監督 必死にカンフーの稽古に励む若き日のサモ・ハンをモチーフ…

映画感想「バビロン」(1980年版)「キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱」

「バビロン」 レゲエムービーということなのでほとんど理解できなかったが、極端な黒人差別の中、音楽にのめり込む若者たちの姿というバイタリティは感じることができた。監督はフランコ・ロッソ。 サウスロンドンに住む青年ブルーは、整備工として働きなが…

映画感想「MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」「いつか、いつも…いつまでも。」

「MONDAYS このタイムループ上司に気づかせないと終わらない」 大傑作ではないんだけれども、とってもかわいい小品なのだけれども、楽しい。こういう素直に感動させようとノリとツッコミで走っていく映画は大好きです。粗もあるのですが、役者陣がなかなか個…

映画感想「カラダ探し」

「カラダ探し」 この手の映画にクオリティを求めてはいけないので、まあ、ツッコミまくりのストーリー展開は許すとしましょう。登場人物の描き分けが全くできていないので、一体誰がどうなのか全く見えない雑さはさすがに許せない。ただ、画面の構図自体は映…

映画感想「プリンセス ダイアナ」「スペンサー ダイアナの決意」「もっと超越したところへ。」

「プリンセス ダイアナ」 1981年チャールズ皇太子との婚約から1996年の死までを描くドキュメンタリー。どちら側からでもなく、ストレートな映像で綴った画面は素直にこちらに出来事が伝わってきて好感なドキュメンタリーでした。監督はエド・パーキンズ。 手…

映画感想「8 1/2」「ヘルドッグス」

「8 1/2」 何回見ただろうか、フェデリコ・フェリーニの作品の中で大好きな一本。また見にきました。何回見ても恐ろしいほどの傑作です。現実か幻想か、過去か現代か、何もかもが一つの映像詩となって圧倒的な迫力で映し出されて行く画面が見事です。一見、…

映画感想「ザ・コントラクター」「千夜、一夜」

「ザ・コントラクター」 なんとも単純明快なアクション映画だった。なんの捻りも工夫もなく、原因が分かればそれに対処していくだけのストレートな展開はある意味心地よい。B級アクションはこれでいいのではと思います。そんな一本だった。監督はタリク・サ…

映画感想「ソングバード」「愛する人に伝える言葉」

「ソングバード」 ウイルスのなんたるかとか、感染力のなんたるかは完全に無視して、アメリカ映画らしい適当感満載の、しかもツッコミどころ満載の映画でした。お世辞にも面白いとは言えないB級感のてんこ盛りには参ってしまいますが、逆に言えば肩が凝らな…

映画感想「愛してる!」「デュアル」

「愛してる!」 ROMAN PORNO NOW企画第二弾。日活ロマンポルノ全盛期の、しっかりとしたテーマをブレずにエロスで描くというスタンスがはっきり見える秀作。SMテーマを、人間の素顔を覆い隠す現代の矛盾というテーマに重ねて展開させるストーリーは、なかな…

映画感想「四畳半タイムマシンブルース」

「四畳半タイムマシンブルース」 森見登美彦のファンということもあり、アニメ作品なので予定はしていなかったけど見に行った。これが意外に掘り出し物、絵がオリジナリティあってとっても綺麗だし、タイムトラベルものらしいさりげないごちゃごちゃ感から生…

映画感想「アイ・アムまきもと」「“それ”がいる森」「マイ・ブロークン・マリコ」

「アイ・アムまきもと」 同じ原作となる英伊合作映画「おみおくりの作法」もなかなかの佳作でしたが、今回舞台を日本に移したこともあり、ストーリー展開の構成が上手く処理され、身近に感じて泣いてしまいました。阿部サダヲが良かったのかもしれません。監…

映画感想「1950 鋼の第7中隊」「紅い服の少女 第一章 神隠し」「紅い服の少女 第二章 真実」

「1950 鋼の第7中隊」 国連軍と中国人民志願軍が激突した長津湖の戦いを描くスペクタクル。とにかく全盛期のソ連映画を見るような物量映像とCGの氾濫を楽しむだけの映画で、3人の監督がそれぞれパートを分けて作ったものを一本にした感じで、主人公のドラマ…