くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2007-01-01から1年間の記事一覧

映画感想「茶々 天涯の貴妃」

宝塚のトップスター、映画デビューで話題の「茶々 天涯の貴妃」をみる。そもそも、ポスターやチラシなどでみていた主演の和央ようかの美しさに魅せられていた私は、映画の出来不出来よりも、彼女をみたくて見に行ったのが第一の理由です。 とはいえ、映画が…

映画感想「魍魎の匣」

京極夏彦シリーズ第二弾の映画化「魍魎の匣」をみました。 とにかくおもしろい。前作が奇才実相寺昭雄監督だっただけに、今回原田眞人にかわって、あのまか不思議なお話がどんな映像に変わっているかとちょっと不安でしたが、冒頭から一気に引き込まれてしま…

映画感想「ナショナル・トレジャーリンカーン暗殺者の日記」

シリーズ第二弾、といっても特に第一作目が私はおもしろかったとは思わないが、まぁ謎解き映画としてそれなりに楽しめたし、今年の冬も特におもしろい映画もないし、本日初日ながら見に行ったのが「ナショナル・トレジャーリンカーン暗殺者の日記」。ニコラ…

映画感想「椿三十郎」織田裕二版

何とも、勇気のいる話である。 世界の巨匠黒澤明監督の傑作「椿三十郎」をリメイクしようというのだから。 完璧にオリジナリティあふれる作品に仕上げても七掛けにしか見てくれない。それでもあえて望んだ角川春樹、そして監督の森田芳光に拍手したい。そし…

映画感想「ナンバー23」

23に魅せられた男、そして23の様々な謎、神の言葉か悪魔の言葉か・・などという宣伝文句につられて見に行った作品「ナンバー23」 主演はちょっとコミカルな役柄の多いジム・キャリー、監督は「オペラ座の怪人」のジョエル・シューマッカー、なかなかの…

映画感想「ブレイブワン」

大好きなジョディ・フォスター主演のアクション「ブレイブワン」をみる。評判がよかったのですが、ちょっと、様子を見ていたというのが正直なところでした。「フライトプラン」が凡作だったということもありますが、やや不安もあったもので。さてこの「ブレ…

映画感想「SAW4」

まだするか!まるで「13日の金曜日」状態になってきたこの「SAW」シリーズ。 前作「SAW3」でみている途中気分が悪くなり、何度も外にでようと思ったくらいのグロテスク映画になってきたシリーズですが、やはり第一作の謎解きのおもしろさをもう一度…

映画感想「ディスタービア」

映画好きの青年が、ある日、アルフレッド・ヒッチコックの「裏窓」をみて感激する。 そして、あんなサスペンス映画を作りたい、そう思った彼は、ない才能を必死でひねり出して、「裏窓」に酷似した内容の一本の物語を完成させ、映画を作る、そんな感じの映画…

映画感想「オリヲン座からの招待状」

「鉄道員」の原作に収められていて、未だに映画になっていなかった期待の映画「オリヲン座からの招待状」をみる。時代は昭和30年代ですから、話題の「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の舞台とほぼ同じ。 「ALWAYS 続・三丁目の夕日」が前作の勢いを…

映画感想「ALWAYS 続・三丁目の夕日」

前作の大ヒットを受けて、続編が誕生。もちろん、物語は四年後にうつり、登場人物や展開も前作の続きで展開していきます。思えば、昭和三十三年、三十四年といえば、自分たちがなんの心配もなく日々を過ごしていた子供時代。煩わしいことはすべて親任せのま…

映画感想「クワイエットルームへようこそ」

ちょっと興味があった。もしかしたらすごく斬新な日本映画かな?それともちょっと不思議な映画かな?そんなわくわく感を起こさせてくれる予感があったのがこの「クワイエットルームへようこそ」である。松尾スズキなんていう人のファンでもない。しかし、な…

映画感想「象の背中」

今井美樹が大好きだった私、かつて「想い出にかわるまで」というトレンディドラマの名作に主演した頃より彼女に惹かれ、さらに彼女の透き通るような歌声にすっかりファンになってしまった。久しく、ドラマから遠ざかっていたが、久しぶりの出演はなんと役所…

映画感想「自虐の詩」

堤幸彦監督が描いた浪速新世界のこてこてのお話はなんと四駒漫画の傑作「自虐の詩」の長時間映画化。主演は阿部寛、中谷美紀。半分期待半分不安の気持ちで見に行ったが、期待通り、十分に楽しめた。昨日の「スターダスト」同様に特に傑作というわけではない…

映画感想「スターダスト」

急に非現実的な世界がみたくなって、衝動的にみたのがこの「スターダスト」 まぁ、見る予定だったから後悔はしたくないのですが、こんな映画があるんですね、とはっきり言ってうんざりしてしまった。脚本のできの悪さに加え、演出もひどいもので、ファンタジ…

映画感想「ヘアスプレー」

期待のミュージカル「ヘアスプレー」をみる期待といっても、むちゃくちゃに期待していたというより、話題性に載せられてのことでもあるのですが。さてさて、お話は1960年代のボルチモア、まさにアメリカが黒人差別に沸いていた時期でかつそのメッカであ…

映画感想「HERO」

特に映画として傑作ではない。名作になるほど、卓越した演出がみられるわけでも、うなるような映像が見られるわけでもない。 でも、だからこそいいのです。テレビドラマの映画版としてのおもしろさを徹底的に追及して完成した作品がこの「HERO」なのです…

映画感想「エディット・ピアフ 愛の讃歌」

久しぶりにうなるほどすごい映画を見ました。 「エディット・ピアフ 愛の讃歌」ご存じ、名曲「バラ色の人生」「愛の讃歌」で有名なフランスのシャンソン歌手エディット・ピアフの半生を描いた映画です。 監督はオリヴィエ・ダアン、フランス、イギリス、チェ…

映画感想「パンズ・ラビリンス」

「ブレイド2」をテレビで見て以来、ギレルモ・デル・トロ監督に心酔してしまった私ですが、ついに、大期待の「パンズ・ラビリンス」をみてきました。現実と夢の世界の入り交じった内容ということでしたので、今はやりのファンタジー物かと思っていたのです…

映画感想「サウスバウンド」「ローグアサシン」

森田芳光監督は「椿三十郎」を撮っているのではなかったか?と思ってしまったくらいに突然、公開を聞いたこの「サウスバウンド」を見に行ってきたのです。正直、片手間に撮った作品であるところが見え見えでした。丁寧に時間をかけた演出がなされていない。…

映画感想「めがね」

「かもめ食堂」の萩上直子監督、小林聡美ほか同じスタッフ、キャストでつづった癒し映画「めがね」。見た人の感想も非常に高いというのは、やはり、現代人はこの手のなーーんにもない映画、なーーーにもない世界にあこがれを抱いているのでしょうか?物語は…

映画感想「クローズド・ノート」

行定勲監督の期待の作品「クローズド・ノート」をみる。これが日本映画のラブストーリーだといわんばかりの美しい純愛ストーリー、とても、稚拙な韓国映画は足元にも及ばない。ちょっとレトロチックなアパートに越してくることになる主人公沢尻エリカ、その…

映画感想「アーサーとミノモイの不思議な国」

あのリュック・ベッソンがコンピューターアニメを作る。それだけでも最初は想像できなかった。 たくさんの映画をプロデュースしている最近のリュック・ベッソンであるだけに、またプロデュースしたのだろうと思っていたのだが、なんと監督をしている。最後の…

映画感想「包帯クラブ」

堤幸彦監督の作品は、期待以上期待はずれが両極端なので、若干不安でしたが、大好きな石原さとみちゃんがでていることもあって、期待半分に見に行きました。感想は絶賛!久しぶりに本当にいい映画を見ました。 画面のテンポといい、カットの組立といい、音楽…

映画感想「ミス・ポター」「スキヤキウェスタン ジャンゴ」

時々書いているのですが、映画にはいい映画というものがあります。 特に作品の質が高いとか、傑作とかいうたぐいではなく、見ておいて決して損ではない映画ということです。そんな作品がこの「ミス・ポター」 あまりにも有名なピーターラビットの原作者の物語…

映画感想「河童のクゥと夏休み」

プロの評論家の方たちが絶賛、さらにMoviewalkerのみて良かった映画第二位ということで、ものすごい評判のアニメ「河童のクゥと夏休み」を本日最終にして見に行ってきました。元々みるつもりは全然なかった映画ですが、その完成度の高さと、「ク…

映画感想「天然コケッコー」

いつまでもゆっくりと見ていたくなる映画、それがこの「天然コケッコー」です。島根県の片田舎、小学生から中学生までが一つの学校で勉強するような過疎の町。 町には、これといってスーパーもないし、おしゃれな店もない。どこへ行くにも歩いていけば行ける…

映画感想「怪談」

「リング」などジャパンホラーの鬼才中田秀夫監督が、古典の世界に臨んだ「怪談」をみる。 黒木瞳があまり好きではないために、期待半分、不安半分の作品。 先に知人が見た感想では思わず声を出すほどの怖さと言うことでした。原案は三遊亭円朝の「真景累ヶ…

映画感想「トランスフォーマー」

元々日本の玩具メーカーがアメリカで発売したロボットシリーズ。その大ヒットからアメリカでアニメが完成、さらにその大ヒットを受けて、ようやく実写版として映画になったのが「トランスフォーマー」であるとにかく、これでもかというほどのスピード感と、…

映画感想「夕凪の街桜の国」

田中麗奈の舞台挨拶がある、という情報で、見る予定ではなかった「夕凪の街桜の国」をみに梅田のシネリーブルにでかけた。挨拶のある上映回は12:05だったが、9時に着いたときにはすでに長蛇の列。結局68番だった。 それでも、小さな劇場なので、それ…

映画感想「アヒルの鴨とコインロッカー」

批評家が絶賛、吉川英治文学賞新人賞受賞、伊坂幸太郎原作の「アヒルと鴨のコインロッカー」をみる。期待通りか期待以上か、期待はずれか、最近の日本映画はたいてい期待以上であることが多い。この作品は期待が大きすぎたのか、期待程度という映画だった。…