くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2004-01-01から1年間の記事一覧

映画感想「ターミナル」

今年最後の映画は「ターミナル」です。 私たちの世代としては、やはりスピルバーグは神様のような人で、みんな彼にあこがれて8ミリフィルムを回したりしましたさて本日見た映画「ターミナル」ですが、さすがにスピルバーグといわざるを得ません。 「マイノ…

映画感想「僕の彼女を紹介します」

ラストの30分を見ただけでもこの映画を見る値打ちがあります。 幕切れが見事な秀作、そういう印象でした。 クァク・ジェヨン監督、チョン・ジヒョン主演作品として、そして評価の高い「猟奇的な彼女」に続いての同じメンバーでの作品ということで、その上…

映画感想「レディ・ジョーカー」

いま、日本でこの人と思われる名優が一同にぶつかり合った骨太の秀作、それがこの「レディ・ジョーカー」でした。高村薫の小説はこの作品に限らず、非常にこと細かく緻密な描写があちこちにちりばめられて物語が展開していきます。彼女の小説をちょっとぱら…

映画感想「いま、会いにゆきます」

本当に映画を見ていて良かった。 もし映画ファンでなかったらこの映画を見に行っていなかったかもしれません。 とにかく、泣きました。宣伝からはいつも通りの平凡なストーリーかと思っていたのですが、澪さんが雨の季節が終わって帰って行って、そして巧(…

映画感想「ハウルの動く城」

クラリスがナウシカが宮崎アニメに帰ってきました。 思えば長かった。 間違いのはじめは「となりのトトロ」であったのでしょうか。 あの作品から宮崎アニメからかわいらしい、男性を優しく包んでくれるような女性が消えてしまったのです。 「天空の城ラピュ…

映画感想「ニュースの天才」

すばらしい。非常に充実した秀作でした。 実話とはいえ、観客に迫ってくるような迫力があり、それでいて押しつけがましくないところが良い。 スターウォーズのアナキン役、ヘイデン・クリステンセンがなかなか良い。 まだまだひよっこながら、追いつめられた…

映画感想「ゴジラFINAL WARS」

拍手、拍手!! やってしまいましたね。思い切りのゴジラ映画。 でるわでるわ、歴代怪獣総進撃です。アンギラス、クモンガ、カマキラス、エビラ、マンダまで。 もちろんモスラも・・ 物語はどうなることかと思いきや、ちゃんと一本にまとまっているからすご…

映画感想「スカイキャプテン・ワールド・オブ・トゥモロー」

とにかく、娯楽のてんこ盛り。楽しい。 出てくるロボットは「天空の城ラピュタ」のラストで出てくるロボットを思い出すし、ニューヨークを襲うロボットは[CASSHERN」のロボット軍団を思い出します。 さらに空中空母は「サンダーバード」のデザイン…

映画感想「SAW」

SAW ソウ DTSエディションマーク・アイシャム モニカ・ポッター アーノルド・コペルソン ダニー・グローヴァーおすすめ平均 今後が非常に楽しみな監督パクリはパクリ、でも…驚異の新人登場上手く騙されるのは気持ちいいつまらなくは無いけど、特に面白くない…

映画感想「海猫」

森田芳光監督も大人になってようですね。デビュー当時のぎらぎらした実験映画のような魅力はさすがになくなりました。 強いていうと、「模倣犯」で、かつての遊び心が出たようですが。それにしても、前作「阿修羅のごとく」もそうですが、淡々と描く中に観客…

映画感想「オールド・ボーイ」

オールド・ボーイ プレミアム・エディションカンヌ映画祭グランプリ他数々の賞に輝く韓国映画の傑作、との噂の高い「オールド・ボーイ」をついに今日見てきました。 確かに、非常に完成された素晴らしい作品でした。その完成度の高さと、見事な構成、演出は…

映画感想「血と骨」

血と骨 コレクターズ・エディション期待の作品「血と骨」を見てきたのですが、期待しすぎたのでしょうか、ちょっと・・・まず第一に時間の流れが全然見えてこないのです。 いったい今の場面はさっきのシーンからどれくらい時が流れているのか?周囲の登場人…

映画感想「笑いの大学」

久しぶりに傑作を見ました。 三谷幸喜脚本、星譲監督、役所広司、稲垣吾郎主演の作品です。物語の原案は三谷氏のラジオ劇、さらに舞台劇に発展し大ヒット、三谷氏の作品の中でも傑作の声が高く、映画化が難しい内容との評判でした。 ところが、見事。ほとん…

映画感想「コラテラル」

コラテラル スペシャル・コレクターズ・エディショントム・クルーズおすすめ平均 孤高の男を描く№1 マイケル・マン意外と面白かったコラテラル最高!なかなか面白い映画でした。余韻が残る。Amazonで詳しく見る さすがにマイケル・マン監督は平凡な殺し屋映…

映画感想「2046」

予想はしていた内容であった。 宣伝フィルムをみていて、これはSFというよりシュールリアリスティックな映画ではないかと予想していたのです。冒頭部分はCGを使った大胆な都市の描写に始まり、未来のトレインが疾走する姿が映り、しかし、いったいこれか…

映画感想「シークレットウインドウ」

スティーブン・キングの原作ということで期待は高まり、ホームページでも特集を組んで取り上げました。 どうも、考えてみると、スティーブン・キングの小説は作家が主人公や登場人物になっている作品が目立つように思いますね。 今回の「シークレットウイン…

映画感想「ツイステッド」

フィリップ・カウフマン監督ということでかなり期待しすぎたせいか、平凡な映画だったという感想でした。 もう少しサスペンス色や謎解きのおもしろさがあると思っていたのですが、少し期待はずれでしょうか。しかし、楽しめなかったわけではなく、退屈するこ…

映画感想「スイングガールズ」

矢口史靖監督の「スイングガールズ」、一人一人の人間描写はせずに集団として少女たちを演出した手腕はすばらしい。 全作「ウォーターボーイズ」の大ヒットと数々の賞の受賞に気をよくしてか、同様のドラマということでやや不安もあったが、あまり個人個人の…

映画感想「デビルマン」

デビルマン BOX [DVD]出版社/メーカー: 東映発売日: 2002/09/21メディア: DVD クリック: 14回この商品を含むブログ (8件) を見る何という映画を作るのだろうか?完成が遅れて、公開が10月までのびた。そのためかなり期待はしたが、キャシャーンの実写版「…

映画感想「アイ、ロボット」

かなり期待して見にいきました。アイザックアシモフのロボット三原則を軸に、どのように構想を膨らませているのか、非常に興味があったからです。結果は期待どおりの出来栄えでした。アシモフのSF小説はサスペンス色もかなり強いのですが、その辺りを踏まえ…

映画感想「インファナル・アフェアⅡ」

インファナル・アフェア 無間序曲アラン・マックおすすめ平均 前作を凌ぐ!!欠点を吹き飛ばすおもしろさ群像劇の傑作第2章!大傑作Amazonで詳しく見る 前作の劣らず、綿密に寝られた見事なストーリー構成と全く無駄のない脚本の完成度に脱帽しました。 前作…

映画感想「ヴィレッジ」

M・ナイトシャマラン監督の今回の作品は私はちょっと期待はずれでした。 確かに彼の作品は全体の物語が散文詩のように展開し、淡々と物語が進んでいく中で様々な伏線がはられてラストで一気にどんでん返しがあるというパターンが多いのですが、確かに今回の…

映画感想「ヴァン・ヘルシング」

西部劇のようなアクション映画。 まさにこの言葉がふさわしい映画でした。 音楽が非常におしゃれでちょっと気が利いているのです。どこかしら、マカロニウエスタンを思わせるような軽快なリズムが不思議な感覚を呼び起こしてきて粋ですね。冒頭から見せ場の…

映画感想「LOVERS」

今や押しも押されぬ中国映画界の巨匠、チャン・イーモウ監督の「HERO」に次ぐ武侠映画である。 とにかく、美しい。チャン・イーモウ得意の色彩感覚で、美しい森や林をバックにすばらしい格闘シーンが展開します。花畑、紅葉、竹藪、雪景色。 まるで夢を…

映画感想「誰も知らない」

誰も知らない是枝裕和おすすめ平均 幸せってリアルな空気が良いです☆今年の 邦画の目玉作品静かで抑えたトーンが生むリアルさ視点と見せ方Amazonで詳しく見る カンヌ映画祭で話題になり、史上最年少の主演男優賞を取った柳楽優弥くんの「誰も知らない」を見…

映画感想「サンダーバード」

オリジナル版を知る人は果たして、どれくらいいるのだろう。 約四十年前になる。テレビのカラー放送が開始され、いよいよ、テレビ社会が本格化しはじめた頃、イギリスのテレビドラマ、サンダーバードがNHKで放映された。 人形劇でありながら、不自然さよ…

映画感想「キング・アーサー」

映画「キング・アーサー」はもっと退屈な映画かと思っていました。ところが二時間を最後までしっかり見せてくれました。 かなりの大作であるのにわざとらしさがない。円卓の間のシーンもかなり重厚なセットであるにもかかわらず、自然に見える。城壁のセット…

映画感想、「スチームボーイ」

まさしく、壮大なアニメーションでした。アニメの大作というのはこういうものかと感動しました。さすがに五年費やしただけのことがあるものです。日本アニメの底力を見せ付けられました。イギリスをはじめヨーロッパが世界の中心だった頃を描きながら、SFの…

映画感想「スパイダーマン2」

スパイダーマン デラックス・コレクターズ・エディション サム・ライミ監督の映像美学が爆発した秀作でした。 冒頭のクレジットのシーンからすばらしい。長くもなく、短くもなく、端的なイラストとクレジット紹介で、いつの間にかスパイダーマンの世界に引き…

映画感想「ハリーポッターとアズガバンの囚人」

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 導入部はスピーディーで過去の二作品とは全く異なった作風に変わりました。 やはり監督の違いでしょうか、大人の映画になったという感想が第一印象です。確かに、前二作品はクリス・コロンバス監督ということで子供向け…