2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧
田中麗奈の大ファンでありながら、いままでDVDでしか見たことがなかった青春映画の秀作をようやく見ることができた。いやぁ、やっぱりよかった。青春の一瞬なんてこういうものなんだというのが見事に描かれていますね。さりげなくてなんのことはないのに…
「悪人に平穏なし」 体調が悪いのか映画が退屈なのか、最初から最後まで眠くて眠くて参ってしまった。始まったとたん、一人のおっさん、主人公サントスが閉店のバーで追い出される。そして二件目のバーでもいやな顔をされ警察手帳をさして一杯飲むがそれをこ…
「世界にひとつのプレイブック」 終始、いかれ男といかれ女のラブストーリー、しかも日本人にはなじみの薄いアメフトの熱狂的なファンの姿を背景にしている。その上、短いカット、機関銃のようなせりふの応酬、めまぐるしい切り替えしの連続でとにかくあわた…
「逃走車」 車載カメラによる迫真のアクション映画というふれこみの一本を見る。こういうB級映画の中に低予算で工夫を凝らした掘り出し物に出会うのですが、今回の作品はまぁ、その一歩手前のアクション映画という感じでした。といって、つまらなかったわけ…
非常に平凡なドラマで、宣伝に唄われるような主人公横道世之介も際立って個性的な存在としても描かれていない。にもかかわらず、淡々と語られていく’80年代の青春物語が実に心地よくて、なぜかいつの間にか胸の中の思い出の一ページとしてこの作品を心に刻ん…
「王になった男」 韓国の宮廷劇である。最初から期待もしていないし、つまらないのを覚悟でみたのですが、なんとこれがストレートにおもしろかった。特に宮廷内の陰謀のたぐいをサスペンスフルに描いているわけでもなく、自分の命がねらわれているという恐怖…
「リミット」のロドリゴ・コルテス監督作品。30年ぶりにカムバックした伝説の超能力者サイモン・シルバーとの対決を描くサスペンスミステリーである。正直、素直におもしろかった。緊張感あふれる細かいカットの連続と、縦横に駆使したハイスピードのカメ…
「故郷よ」 チェルノブイリからわずか3キロ野間地プリピャチを舞台に描かれるその時、その後の物語と、書くとなんだかドキュメンタリー調のメッセージ映画であるかの印象を受けますが、そんなことはない、非常に映画としての映像にこだわった作品であること…
「ダイ・ハード ラスト・デイ」 この映画も回を追うごとに薄っぺらくなってくる。もちろん派手なアクションを見せればいいのかもしれないが、今回に至っては物語自体が成り立ってさえいないのだからもう参ってしまう。しかも、陳腐なせりふの応酬でなんの面…
「ナイトピープル」 逢坂剛原作、佐藤江梨子主演のミステリーである。ということだけで見に行ったのですが、なんともまれにみる凡作でした。二転三転する物語、どんでん返しに次ぐどんでん返しの意味をはき違えたのか、混沌たる物語になってしまって何の面白…
コミカルな展開の中に切なくて切なくて、どうしようもないほどの青春のノスタルジーを織り込んだラブストーリーの秀作。 大林宣彦が描く尾道三部作の一本で見逃していた映画をようやく見ることができた。尾道の暖かい懐かしい風景をカメラのファインダーを覗…
「脳男」 数年前に原作を読んだときはそれほどおもしろい小説だと思わなかったが、今回の映画版は見事に良質のサスペンスに仕上がっていてものすごくおもしろかった。一番の成功要因は脳男、鈴木一郎を演じた生田斗真と爆弾魔の狂った少女を演じた二階堂ふみ…
「東ベルリンから来た女」 ベルリンの壁崩壊9年前の物語、監督はクリスティアン・ペッツォルトという人である。全編に一本の弦を張りつめたような緊張が走る一本でした。部屋の外に聞こえるガタンゴトンという物音が不気味なほどに緊迫感を演出していく。物…
「ローラ」 ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督の名作「嘆きの天使」を翻案したファスビンダー監督の作品である。映画が始まるとイラストをバックにタイトルが流れる。戦後間もない甘ったるい音楽、そして画面には「マリア・ブラウンの結婚」と同様に画面を…
トム・クルーズ主演のサスペンスアクション。とにかく普通に面白い娯楽映画でした。二時間余りありますが、最初から最後までほとんど飽きません。謎解きの面白さ、軽いアクションシーンもほどほどで可もなく不可もないエンターテインメントでした。物語はリ…
ウェス・アンダーソン監督作品は「ファンタスティックMrFOX」しか見てませんが、いやぁ楽しかったです。まるでおとぎ話のようにリアルで毒のある物語がぽんぽんと展開するのはもう癖になりますね。「ファンタスティックMrFOX」よるずっと良かった…
「西城家の響宴」 解説によると晩年評価の高まった鈴木英夫監督、なんと脚本は新藤兼人、美術は木村威夫という作品を見ました。ここまではちゃめちゃに物語が展開するともうあきれるというより楽しくなってしまいます。しかも脚本が新藤兼人なのだからこれま…
「しあわせカモン」 こういう小品の映画には時としてとっても味のある映画がある。そんな一本に出会いました。決して名作とか傑作とか呼べる出来映えではないのですが、どこか心に響く、なぜか一生懸命みてしまう映画なんです。物語は岩手県を拠点に活躍する…
「秋のソナタ」 いうまでもなくイングマール・ベルイマン監督の代表作を30数年ぶりに見直した。このクラスの映画になるとそのすばらしさに毎回新しい発見があって驚嘆してしまう。今回は、スヴェン・ニクベストのすばらしいカメラに酔いしれてしまった。画…
「明日の空の向こうに」 「木漏れ日の家で」のドロタ・ケンジェラフスカ監督の新作。何とも不思議にすばらしい傑作という言葉が当てはまりそうな心に残る名編でした。映画が始まるといきなりロシア調の軽やかな音楽とともに駅の待合室に勢いよくドアを開けて…
「みなさん、さようなら」 大好きな中村義洋監督映画で、いままでの伊坂幸太郎原作映画から離れての作品です。前半部分はいつもの中村義洋監督のタッチで展開していく。団地を愛し、団地から一歩も外にでないで生きていくことを決意する主人公悟が母親に宣言…
「大怪獣ガメラ」 大映が東宝の「ゴジラ」に対抗して製作した怪獣映画だが、1965年だから「ゴジラ」よりかなりあとになる。迎撃された国籍不明機が北極に墜落。搭載していた核ミサイルが爆発して氷の下からアトランティス大陸に生息していた火食い亀のガ…