2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧
「ボブと言う名の猫 幸せのハイタッチ」 もっと平凡な映画かと思ったが、意外に楽しく作られた作品で、面白かった。まぁ、猫の功績が大きいかもしれない。監督はロジャー・スポティスウッド。ヤク中で、更正中の主人公ジェームズがホームレス生活をしている…
「ローラ」(ジャック・ドゥミ監督版) 恋が溢れている素敵なラブストーリーの珠玉の一編。とにかくおしゃれでロマンティックなヨーロッパ映画の世界観を堪能できる名作ですね。監督はジャック・ドゥミです。海辺の町、物語が幕を開けると一人の男性ローランの…
「パターソン」 とっても静かで淡々とした物語なのに、どんどん引き込まれて、このしゃれた世界の中に取り込まれてしまう。まさにジム・ジャームッシュの世界感。とっても素敵な映画でした。偉大な詩人を生み出したパターソンという町に住むバス運転手のパタ…
「5時から7時までのクレオ」 なんともセンスのいい映画です。シンプルな物語ですが、一つ一つの映像のカット、そこに至るカメラワーク、リズムセンスと音楽。どれもが才能のなせる技だなとため息が出てしまう。素晴らしい一本、そんな作品でした。監督はアニ…
「ベイビー・ドライバー」 いやぁ、これは面白かった。ちょっとした佳作という出来栄え、傑作という言葉が似合わない。だから面白い。抜群のリズムセンスと映像センスの旨さはさすがエドガー・ライト、ハリウッドに行ってもお見事です。抜群のドライブテクニ…
「陽は沈み陽は昇る」 時代を感じさせるロードムービーという感じの一本でした。ため息が何度も出てしまった。公開当時見たらそんなことはなかったという感じがする映画で、その意味でとっても楽しめた。監督は蔵原惟繕。バイクサーキットをパリでこなした主…
「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」(アニメ版) 岩井俊二監督原作の名作ドラマのアニメ化。それなりに頑張っていた出来栄えではないかなと思います。脚本に大根仁を参加させ、岩井俊二のほのかなプラトニックな世界を必死でアニメとして映像化し…
「ハイドリヒを撃て!ナチの野獣暗殺作戦」 第二次大戦中期、チェコはドイツに占領され、ユダヤ人の大量虐殺が進められていた。指導していたのはナチスのナンバースリーと言われたラインハルト・ハイドリヒ。彼を暗殺するため二人の男が送り込まれた。という…
「ロスト・イン・パリ」 宣伝を見たときは面白そうな映画だと思ったのですが、あまり笑いに繋がらなかった。物語の構成はなかなか凝っていて、ほんのしばらくの時間を三つに分けて描き、最後にまとめるあたりは楽しいのですが、現役の道化師としても有名らし…
「エブリシング」 カメラがとっても美しいし、画面センスが素敵なので、とってもピュアなストーリーの空気が綺麗に出ていてちょっといい映画でした。ラストの展開は原作があるので仕方ないのですが、その展開も、全体をスタイリッシュに処理しているので、心…
「ローサは密告された」 フィリピンの下町を舞台にした物語ですが、第三国映画に見られがちな手持ちカメラと長回しによるドキュメンタリータッチの映像でリアリティのある緊迫感を出して行く。ただ、淡々と抑揚のない物語当展開はかなりしんどくなってきます…
「フェリシーと夢のトウシューズ」 やっぱりアニメはディズニーでないと夢は見られないですね。とにかく、ストーリーの配分が良くないし、見せるところが見せ場になっていないので、楽しめない。オペラ座の振付師が担当したという場面が本当に少ないし、主人…
「静かなる情熱 エミリ・ディキンソン」 死後、1800編の未発表の詩が発見された詩人エミリー・ディキンソンの半生を描いた作品ですが、どうもエミリーがただクソ生意気な女性にしか見えず、激しい情熱の背後にひぞむ才能が見えなかったために、ただ、気の強…
「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」 この手の映画を三池崇史監督が作ったのだから、どんなものになったのかと思ったが、ものすごく真面目に、ドラマとして仕上げているのには若干戸惑ってしまった。もう少し吹っ飛んだ映画を予想してい…
「夜明けの祈り」 非常に丁寧に作られた人間ドラマという感じの作品で、人間が持つべき本来の姿が、自らが作った制約と愚行のためにいつの間にか誤った方向に進んでいるのを見据えるかのような作品でした。監督はアンヌ・フォンテーヌという人です。夜明けの…
「トランスフォーマー 最後の騎士王」 相変わらずクライマックスは抜群に面白い。ほとんどCGゲームの世界になるけれども、絵作りがうまいのだろう。ものすごい奥行きと大きさを感じさせる画面が圧倒的な迫力で締めくくって行くのはこのシリーズの最大の特徴…
「海の勝負師」 たわいのない映画です。まさに映画を大量生産していた時代の一本という感じの作品で、ストーリーも展開もその場その場で作っていったような流れで、一体どういう話かツッコミどころ満載。でも当時の空気感は感じることができるからこの手の映…
「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」 実話に基づいた一人の男の成功物語、というか、何故今までこの話が映画にならなかったのかというレベルの物語で、もっと史実的な映画かと思ったのですが、えらく楽しく観れた。というより全く退屈しなかった。監…
「君の膵臓をたべたい」 いやぁ、思ってた以上にいい映画でした。泣かされたのもありますが、なんか生きる勇気を与えてくれたような気がします。とにかく、原作がいいのでしょうが、主演をした浜辺美波が抜群に素晴らしく、映画を最初から最後まで引っ張って…
「ある脅迫」 フィルムノワールの傑作という触れ込みであるが、どこかゆるいところがあるのは、日活色ゆえでしょうか。クライマックスへの緊迫感からもう一歩突っ込んだサスペンスで盛り上がるのかと思うとあっさりエンディング。監督は蔵原惟繕。銀行の通用…
「爆薬に火をつけろ」 たわいのない映画ですが、だからのんびり楽しめる空気が楽しいのがこの手の映画ですね。監督は蔵原惟繕。土建業を営む主人公が工業地帯の埋め立て工事の仕事を請け負い、落札したものの大手の妨害を受ける。敢然と男の世界を前面に出し…
「地獄の曲り角」 わずかなツッコミどころはあるとは言え、なかなか面白い犯罪映画でした。娯楽の本質を分かった人が作るとこうなるという典型的な仕上がりがみごと。監督は蔵原惟繕です。しがないホテルのボーイたちが、ダイス賭博で遊んでいるシーンに始ま…