2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧
「東京リベンジャーズ2血のハロウィン編 決戦」 前編で人物と舞台設定を説明して、今回の後編はひたすら喧嘩シーンという、かなり雑な作りになったのと、日向を守るという本来の武道のタイムトリップする原因となる本筋よりも東京卍会の中の友情物語に終始し…
「君は放課後インソムニア」 思いのほか良かった。何もかもが前向きに前向きに進んでいくのがとっても心地よくて、爽やかな青春映画の秀作に仕上がっています。脇役もしっかりとさりげなく主人公たちを引き立てているし、ありきたりな後ろ向きな展開が全くな…
「To Leslie トゥ・レスリー」 いい映画でした。アル中になった一人の女性の再生の物語と言えばそれまでですが、周囲の脇役の配置のうまさ、小さなセリフや主人公との絡みがラストで見事に生きてくる脚本の緻密さに頭が下がります。レスリーを演じたアンドレ…
「アラビアのロレンス」 TOHOなんば一番スクリーンという大スクリーンで上映ということでまた出かけました。やはりこのレベルになると、背筋に寒気が走るほど見入ってしまいます。やはり本物の名作ですね。何度見たかわかりませんが素晴らしかった。監督はデ…
「遺灰は語る」 物語があるようなないような、また、風刺なのかコメディなのか、シュールな映像世界なのか、如何とも感想できない映画でした。モノクロームとカラーを交え、第二次大戦の戦禍を描くようで、そうでもない。一人のノーベル賞作家の遺灰を巡って…
「プーあくまのくまさん」 動機があって行動がある。原因があって結果がある。という常識を完全に無視した無茶苦茶な脚本と、なんの考えもない無意味な陰影作りとスローモーション。残酷シーンはこれ見よがしに引っ張った末、ありきたりののシーンが繰り返さ…
「乱」 初公開以来の再見、初めて見た時は、ただ長いだけの印象だったが、今回見直して、恐ろしいほどの傑作であることがはっきりわかりました。まず、三時間近くあるのに全く退屈しない作劇のうまさ、そして役者を使い切る見事な演出力、さらに徹底的に様式…
「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」 相変わらずの縦横無尽に飛び回る映像が爽快。CGを超えたCGアニメというイメージに、今回も堪能させてもらいました。物語は今回が前編という感じで、さまざまなエピソードのきっかけを描いていくのですが…
「プチ・ニコラ パリがくれた幸せ」 軽快な音楽と躍動感溢れるシーンの連続で、とにかく心地よく物語が進む。イラストタッチのシンプルなアニメがコミカルに走り回る様は独特の面白さで、物語はシンプルそのものですがテンポがとってもいい映画だった。監督…
「青いカフタンの仕立て屋」 泣いた泣いた、めちゃくちゃ良かった。苦手なゲイの映画なのですが、夫婦の愛と恋愛を丁寧に描き、主人公の妻ミナ(女)の存在が映画をどんどん厚みのある仕上がりにしてくれます。病気の設定さえも手を抜かずに描いた描写にたまら…
「放課後アングラーライフ」 小品ですが、とっても気持ちいい映画でした。一歩手前で止めるエピソードの数々が思春期の女子高生の危うさを見事に描いていて、切なささえも感じられてしまう。さりげない一瞬の青春の一ページを爽やかにさりげなく素朴に、最低…
「水は海に向かって流れる」 煮え切らない映画でした。面白い話のはずなのに、個性的な脇役が全然映画に彩を加えてこないし、中心になる話に勢いがないので、全体がだらだら淡々と展開して、ラストはそれかというエンディングが勿体無い。さすがに広瀬すずの…
「大脱走」 午前十時の映画祭で、今回はTOHOなんばの1番大スクリーンなので再見。もうスクリーン鑑賞も五回目くらいになる大好きな映画。監督はジョン・スタージェス。 これだけ回数見ると、今更目新しいものを発見しないかと思われるけれど、やはり、何かを…
「ふたりの女、ひとつの宿命」 画面がとにかく美しい。邸宅の黄色の壁、敷き詰めたリンゴの上での抱擁、雪景色、山々の嶺、舞い上がるカラスのショット、それぞれがうっとりするほどの映像美である。そこで描かれるのは妻であること、女であること、母である…
「逃げきれた夢」 淡々とした長回しと、長台詞で、最初は面白い演出やなと見入っていたが、終盤近くになると、意味ありげなカットの切り返しを連続させながらの無言のシーンの場面などなどが、眠気を催してきた。一人の男の人生の、終盤に差し掛かっての人生…
「M3GAN ミーガン」 期待しすぎたというのもあるけれど、もう少し演出にキレが欲しかったのと、じわじわ迫って来る前半の伏線が実に弱い。ただ、クライマックスでテンポよくスタートする音楽効果は評価できるし、ワクワクさせてくれた。大体のラストの展開は…
「渇水」 小説なら、それなりに引き込まれるのだろうが、映像になった時点で、あの脚本では弱いし、演出にも迫力がないためにラストのサプライズがインパクトを呼ばなかった気がします。平凡で稚拙なエピソードの羅列が終盤まで展開して、そのどれもに、観客…
「アダプション ある母と娘の記録」 作られた1975年と、ハンガリーという国柄を考えると相当に斬新な女性映画の傑作だと思いました。しかも、カメラワークとカットのリズムが抜群に上手い上に、的をいた選曲に映画がリズミカルに展開して行きます。前半のほ…
「ウーマン・トーキング 私たちの選択」 寓話形式で描く女性蔑視を訴える痛烈なインテリ映画ですが、いい作品でした。出だしは、ちょっと小賢しい空気感で始まるのですが、どんどん物語が一方向性へ集約していくとともに、登場人物一人一人が生き生きし始め…
「独裁者たちのとき」 アーカイブ映像と実際のセリフを巧みに利用して、ヒトラー、スターリン、チャーチル、ムッソリーニらが天国の門に集まって審判を受ける様を描く異色のドラマ。ドラマというのか映像テクニックの証明というのか、面白いけれど不可思議な…
「ドント・クライ プリティ・ガールズ」 全編に軽快なビート音楽が流れ、フィクションなのですがドキュメンタリーのように展開していく映像が瑞々しくて、しかも主演のユリを演じた少女がとってもキュートなので、本当に爽やかな青春映画という感覚が伝わっ…
「宇宙人のあいつ」 こう言う馬鹿馬鹿しい映画大好きなので結構楽しめました。決してよくできた映画ではないけれど、ボケとツッコミ、あり得ない展開、なんでもありの遊びまくり、それでいて脇役キャラクター登場が適当、穴だらけの映画ですが肩の凝らない映…