2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧
美しくも悲しい文芸大作。 行定勲監督が描いた三島由紀夫の世界はまさしくこの表現がぴったりの素晴らしい作品でした。 冒頭に、庭の古木を背景にふたりの子供(幼なじみの聡子と清顕)がカルタ取りをしている場面、静のシーンからゆっくりとカメラが右に動…
めまぐるしく変わるタイトルバックに必死でついていく、トニー・スコット監督のスタイリッシュな映像が爆発する「ドミノ」。正直言ってしんどくなるほどにめまぐるしく、ちょっと辟易してしまうところもある。デジタル処理された縦横無尽に飛び回るクレジッ…
ノンストップ、マッハの展開、これこそ「トップガン」のハイスピードバージョン。 まさしく、めまぐるしいほどに展開する空中バトルの数々。はっきり言って、途中で気分が悪くなってしまいました。あれよあれよと必死でステルス戦闘機を目で追っかけないとい…
クエンティン・タランティーノファミリーの一人ロバート・ロドリゲス、そしてビジュアルコミックの奇才フランク・ミラー、この二人が全く新しい映像世界を作り上げた。 という前評判ばりばりの映画「シン・シティ」。果たしてどんな映像が展開するのか、その…
「人情紙風船」、先週に引き続いて山中貞雄監督の現存する三作品の一本であり、これが遺作となった名作である。 物語は長屋を舞台に描かれる様々な人間模様なのであるが、その視点の移し替えのうまいこと。冒頭シーン、長屋で首つり自殺が起こり長屋の住人達…