くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

映画感想「痴人の愛」「はじまりの街」「全員死刑」

「痴人の愛」(叶順子主演版) 過去に二本の「痴人の愛」を見ているが、どれもこれと言って好みの映画ではない。物語が嫌いというのもあるし、主人公ナオミのキャラクターが性に合わないというのもある。今回は木村恵吾監督版。彼はこの作品を一度映画化してい…

映画感想「火花」「giftedギフテッド」「GODZILLA 怪獣惑星」

「火花」 原作が良いのだというのもあるが、菅田将暉が圧倒的に良すぎて、完全に映画を牽引して行く。思いのほか引き込まれたし、思いの外涙してしまった。傑作というレベルまで行ききらないのが残念ですが、見てよかったなぁという一本でした。監督は板尾創…

映画感想「女賭博師みだれ壺」「女賭博師さいころ化粧」「いそぎんち

「女賭博師みだれ壺」 このシリーズはなんか癖になりますね。設定も役者もほとんど変わらないけど毎回別物の話ですが、賭場のシーンだけがさりげなく手を変え品を変えている。主人公江波杏子のクールな仕草に引き込まれました。監督は田中重雄。主人公銀子が…

映画感想「新女賭博師壺くれ肌」「女賭博師乗り込む」「女の賭場」

「新女賭博師壺ぐれ肌」 わかりやすい。気持ちが良いほどに単純明快な勧善懲悪の世界観。映画はこれが基本だなと思います。しかも、それなりにしっかりと脚本ができているので、雑さもないのが良いです。監督は三隅研次。江波杏子の出世作のシリーズ最終作で…

映画感想「KUBO クボ 二本の弦の秘密」「笑う故郷」

「KUBO クボ 二本の弦の秘密」 美しい。ストップモーションアニメでここまで変化に富む映像が作れるというすごさに感動してしまいます。しかも舞台は中世の日本というからまた興味を惹かれてしまう。これもアニメの形なのでしょう。楽しみました。若干ストー…

映画感想「ジャスティス・リーグ」「セントラル・インテリジェンス」

「ジャスティス・リーグ」 マーベルコミックの映画よりもDCコミックの映画の方が人間味があってまだ見ることができます。今回の展開はさすがに、そこまでやるかという流れでしたが、生身の戦いのイメージがあってよかったです。監督はザック・スナイダー。巨…

映画感想「静かなふたり」「密偵」

「静かなふたり」 題名そのままに静かな映画だった。淡々と物語らしきものは進むのだが、ほとんどが古本屋の部屋の中が舞台なので、さらに静かで、会話の展開も静か。ラブストーリーのようだが感情の起伏は伝わってこないので、よくわからないというのが正直…

映画感想「レミングスの夏」「星空」「デ・パルマ」

「レミングスの夏」 原作が相当に良くできているのだろう。話はかなり面白いし、どんどん胸に迫って来るものがある。唯、残念ながら、メインキャストの演技が下手くそなのと、演出が稚拙なために結局自主映画に毛が生えた程度の仕上がりになったのがなんとも…

映画感想「ローガン・ラッキー」

「ローガン・ラッキー」 久しぶりに爽快感満点の犯罪映画を見た感じです。鮮やかそのもの、さすがスティーブン・ソダーバーグ上手いですね。オープニングからのどこか田舎臭い導入部と、さりげないファミリー感から、仕事にあぶれて現実感が浮き出してから犯…

映画感想「人生はシネマティック!」「ゴッホ 最期の手紙」

「人生はシネマティック!」 台詞もいいし、物語もドラマティックなのに、何かが足りない。一本ズバッと抜けるものがないのか、とにかく、めちゃくちゃいいはずなのに、変に冷めてしまう。でもこの映画は好きですね。こういう作品は大好き。なのにもったいな…

映画感想「南瓜とマヨネーズ」「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」

「南瓜とマヨネーズ」 ちょっとした自主映画の秀作レベルの一品で、原作がいいのかもしれないがドラマとして人間がしっかりと映し出されている。その充実感と独特の空気感は評価していい一本でした。あとは好みの問題ですね。監督は冨永昌敬。主人公ツチダは…

映画感想「ジグソウ;ソウ・レガシー」「ザ・サークル」

「ジグソウ ;ソウ・レガシー」 このシリーズも8作目、例によっていつものテーマ曲からはじまる。このシリーズの面白さは、第1作のオリジナリティあふれるアイデア勝利の映画から、ジグソウが死に、いったい誰が彼の後継者かという謎解き映画に変わってきてい…

映画感想「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」

「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」 もっと平凡なつまらない映画かと思っていたら、えらく良かった。素直に展開に感動し、ラストはしんみりとした人間ドラマを感じ入ることができました。監督は滝田洋二郎。孤児院のひまわり園の園長の葬儀の日に映画が始ま…

映画感想「マイティー・ソー バトルロイヤル」「軽蔑」

「マイティー・ソー バトルロイヤル」 このシリーズはなんのことはない。ただ何にも考えずに派手な特撮を見て入ればいいのですが、それもだんだん安易になってきて、いったい、これほどお金をつぎ込む値打ちがあるのかと思ってしまう。監督はタイカ・ワイテ…

映画感想「ネリー・アルカン愛と孤独の淵で」「ポリーナ、私を踊る」

「ネリー・アルカン愛と孤独の淵で」 わからなくもないのですが、唐突にカットが変わって、小説の中の世界と現実に小説を書いている今が交互に展開するので、混乱というより、整理がついていない気がするのです。やはり場面転換のための伏線や描写は必要だと…

映画感想「悪魔のような女」「おじいちゃん、死んじゃったって。」「

「悪魔のような女」 サスペンスの王道のようなストーリーと畳み掛ける展開がさすがに職人技を感じさせる傑作。どんでん返しはだいたい途中でわかるにもかかわらず、さらに遊びでエンディングを閉める技のうまさはさすがである。監督はアンリ=ジョルジュ・ク…

映画感想「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」

「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」 スティーブン・キングブームの時に映画化されなかった彼の代表作の一本がこのタイミングで映画化? ファンとしては楽しみでしたが、盛り上がっては最初に戻りの繰り返しの恐怖シーンの連続は、最後は眠くなってし…

映画感想「シンクロナイズドモンスター」「ノクターナル・アニマルズ

「シンクロナイズドモンスター」 アン・ハサウェイ目当てのみの映画でしたがある、まぁまぁ楽しい一本でした。監督はナチョ・ビガロンドという人です。一人の少女が公園で無くした人形を探している。やっと見つけたと思ったら、向こうの方に怪獣が歩いていて…

映画感想「ゲット・アウト」「セブン・シスターズ」

「ゲット・アウト」 普通のB級サスペンスホラーという感じで、未公開映画祭にかかるレベルの作品でした。監督はジョーダン・ピール。一人の黒人が電話をしながら道に迷ったらしく、夜道を歩いている。一台の車が近ずいてきて、彼を殴って拉致、そしてタイト…

映画感想「離婚しない女」「マルホランド・ドライブ」

「離婚しない女」 神代辰巳監督の一番嫌な部分が前面に出た作品で、くどい、しつこい、間延びする展開が延々と続くのに、正直終盤は辟易としてしまった。しかし、これが目指した姿としての映画作りだったとしたら、成功かもしれません。倍賞千恵子と倍賞美津…