2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧
ユニソルシリーズもここまでくると全く混沌とした状態で、なにがなんだかという感じで支離滅裂状態である。監督は前作同様ピーター・ハイアムズの息子ジョン・ハイアムズ。点滅するライトと心臓の鼓動のような音の中で映画が始まる。主人公ジョンが怖がる娘…
「ハハハ」 ヨーロッパで絶大な人気の韓国の監督ホン・サンスのカンヌ映画祭ある視点部門グランプリ受賞作をみる。予定していなかったが、特に見る映画もなくなったので出かけたのです。なんと、ちょっとおもしろい映画を作る人だとわかりました。韓国映画に…
「ロックアウト」 退屈はしないのだがどたばたとスピーディな物語があれよあれよと進んでいってエンディング。リュック・ベッソンが製作側に回った作品のほとんどがこのパターンになっている。途中眠くなることはないが、見終わって、あのシーンがよかったと…
「ドリームハウス」 ジム・シェリダンという監督さんは本当にストーリーテリングのうまい人だとつくづく思ってしまいます。サスペンスミステリーでありながら、家族愛を見事に盛り込んでいく。空間と時間、幻想と現実が複雑に絡み合う物語なのに、決して混乱…
「HICK ルリ13歳の旅」 「キック・アス」「モールス」などのクロエ・グレース・モレッツ初主演映画ということだが、「キック・アス」も「モールス」も彼女の映画だといっても過言ではない。それほど今のりに乗っている女優なのです。映画は単純なロー…
「続・名もなく貧しく美しく〜父と子〜」 名作「名もなく貧しく美しく」の続編であり、昨日見た「六條ゆきやま紬」の二年後に松山善三監督が描いた作品故に、ちょっと期待半分でしたが、さすがにメッセージ性が強すぎて、脚本が鼻につくほどにしつこい出来映…
「六條ゆきやま紬」 松山善三監督の隠れた名作と解説された一本ですが、なんのなんの度肝を抜かれる傑作に出会ったという感じです。映画が始まったとたん、画面に釘付けになったままラストシーンまで身じろぎもできなかった。眠くなるとか、退屈とかそんな余…
「ボディ・ハント」 今ちょっと気になる女優ジェニファー・ローレンス主演のサスペンスホラーを見る。なかなかおもしろい。ジョナサン・モストウ原案の物語の構成の切り換えのおもしろさは絶品ではあるが、若干、映像演出がそれについてこれない部分があり、…
「その夜の侍」 何ともカットのリズム、物語の構成のリズムの悪い映画でした。だからやたらしいどい。脚本が悪いのもあるけれども演出のテンポもよくない。結果、やたら間延びしたシーンばかりが繰り返される結果になった気がします。舞台劇としては成功した…
めくるめく人物関係、中心となる語り手が次々と代わり、それぞれの関係が幻想のように絡み合い、誰が同一人物かさえ定かでなくなる陶酔感。最初でこそ物語を追っていたものの後半にはいるとどうでもよくなってくる。これはいわゆる一瞬の夢なのではないかと…
中村登監督の出世作となるホームドラマ。キャストが実に豪華でそれだけでも見応えのある作品であるが、物語としてはシンプルな家庭劇である。ミニチュアをバックにしたタイトルが終わるととある家庭、製作された1951年の日本の中流家庭の経済事情を切々…
「アパートメント:143」 「リミット」のロドリゴ・コルテスが脚本のスペインホラー映画。 今はやりのドキュメンタリータッチの作品です。カメラを振り回しているように見せていますが、実はデジタル処理でぶれているように見せているなどなかなか手の込…
「シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語」 上戸彩ちゃんが宣伝してるし、ジェームズ・キャメロン監修ということもあり見に行きました。監督はアンドリュー・アダムソン、物語はシンプルで一人の女性がサーカスの曲芸士を追って不思議な世界にはまりこ…
「花つみ日記」 花柳界を描かせると絶品と言われる石田民三監督作品 大阪宗右衛門町にある置屋の娘を主人公に東京から転校してきた少女との友情の物語を描いていく。当時15歳の高峰秀子がとにかく可憐で美しくかわいらしい。ほとんどの登場人物が女性とい…
「王様とボク」の前田哲監督作品と言うことで見に行ったが、何ともゆるい、ゆるゆるの映画だった。設計士の主人公孝祐が定年退職するところから映画が始まり、自宅を片づけていると学生時代に文通していた福井に住む少女美月との手紙を発見、その少女に会う…
世界的なデザイナーレオナルドはル・コルビュジエが設計したクルチェット邸二すんでいる。ある朝、物音で目を覚ましてその音の原因を探していると、なんと向かいの家の壁がぶち割られてこちら側に窓が開こうとしている。自分の家の中が丸見えになると懸念し…
「北のカナリアたち」 木村大作のカメラが抜群に美しい。それをみるだけでもこの映画を見た甲斐があったと言うべきである。しかも、一番美しいショットをとるために途方もない時間を待っているという今時珍しい贅沢なことをしているのが目に見える。まさに大…
「桃さんのしあわせ」 アンディ・ラウがノーギャラで物静かな役柄に臨んだ意欲 作で実話を元にした感動のドラマをみてきました。淡々と語られる物語なのに、じわじわと迫ってくるこの感動は何なのだろう。そんな何ともいえない暖かくなるような感動に包まれ…
「リンカーン秘密の書」 ティムール・ベクマンベトフ監督作品ということでもあり、「ウォンテッド」が好きな私としてはちょっと期待の映画でしたが、どうも、この手の荒唐無稽な物語にしてはわくわく感がない映画でした。もっと、血わき肉踊るどきどき、はら…
一歩間違うと、何ともいえない駄作になるところがその寸前で傑作になったコメディ映画の傑作。まず脚本がすばらしくよくできている。一見、平凡な少年野球チームの奮闘気であるが、大人たちへの微妙な風刺が聞いているし、さりげない演出の中にそれぞれの少…
「危険なメソッド」 デビッド・クローネンバーグ監督の最新作にして話題の一本をみた。物語は著名な心理学者ユング、そして彼が父と仰ぐフロイト、そして二人の間に存在した女性にして後に精神分析医になるザビーナの物語が中心になる。格調高い画面づくりで…