くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

映画感想「私は貝になりたい」

名脚本家橋本忍の力量を堪能する見事な作品でした。 久しぶりに日本の名作映画を見たという充実感と、古き良き映画全盛期の傑作を見たという感慨に浸ることができた作品でした。物語はいまさら言うまでもないほどの有名なドラマです。 そんなことが判ってい…

映画感想「ブラインドネス」

突然、人々の目が見えなくなり、世界が大混乱になるというサスペンス「ブラインドネス」 宣伝からも、まるでSF的かつホラー、サスペンスであるかのように映し出されてきた作品である。それを期待して、突然目が見えなくなった人たちが、どんな行動に走り、…

映画感想「1408号室」

スティーブン・キング原作のホラー「1408号室」、半信半疑の作品ではありましたが、やはり、キングのファンとしては見ておきたいという衝動に駆られて見に行きました。作品としては凡々とした作品でした。 これといって取り上げるほどのおもしろい映像でも展…

映画感想「リダクテッド 真実の価値」

ブライアン・デ・パルマ監督最新作にして、全米で完全に無視されたといわれる問題作品である。この作品はフィクションであるというロゴから始まるこの映画、実話をもとにして、ドキュメンタリー映像タッチで再現したフィクション映画なのです。 そこにはいつ…

映画感想「ハッピーフライト」

おそらく矢口史靖監督作品でなかったら行かないであろうという程度の作品だった「ハッピーフライト」を見て来ましたふつうに楽しめた、お気楽なコメディでした。主演をあえて一人に集中させず、それぞれの空港関係の部署ごとにいわゆるグランドホテル形式で…

映画感想「彼が二度愛したS」

なんとも、適当な題名である。原題の「Deception」というのは詐欺という意味である。 エロティックサスペンスというふれこみで、宣伝フィルムもかなり意味深な内容のドラマであるかのように見せ、二転三転、あっという展開を見せるかのようなCMでした元々…

映画感想「秋深き」

織田作之助が描いた浪速の純情夫婦ドラマ「秋深き」 なんといってもサトエリちゃんがかわいらしい奥さんを演じています。「夫婦善哉」を代表作品にしているオダサクさんですが、今や薄れ始めている人間通しの人情味あふれる物語は、やはり今の時代も十分に心…

映画感想「櫻の園〜さくらのその〜」

中原俊監督が1990年に描いた名作青春映画「櫻の園」、そのリメイクでも続編でもない今回の同じ監督による「櫻の園」を見てきましたもちろん、中原俊監督のファンでもあるのですが、1990年版のファンでもある私としては、やはり、見たかったのですよ。…

映画感想「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける

ドキュメンタリーを見たのはいったい何年ぶりだろう。 普段は、なかなか足を運ばないジャンルなのだが、非常に評判がいいし映画版のミュージカル「コーラスライン」を見た思い出もあるので、そのオーデション風景も見てみたくて出かけました。確かに評判どお…

映画感想[その日のまえに」

大林宣彦監督がつづる、余命いくばくもない妻と夫の物語。 とうぜん、大林監督なのだから、尋常の展開はしない。まさに詩情あふれるファンタジーに仕上がっていました。もちろん物語が物語ですから、随所に涙を誘うシーンもたくさんありましたが、過去と現代…

映画感想「まぼろしの邪馬台国」

実在の人物宮崎康平氏をモデルにした[まぼろしの邪馬台国]を見ました。堤幸彦監督でもあるし、吉永小百合さんも出ている。確かに物語はかなり地味な話だろうし、先日見た「レッド・クリフ」という大スペクタクルの後だから、そのギャップは非常に大きい。でも…

映画感想[レッド・クリフ part1」

三国志のファンとしてはあの壮大な物語のほんの一部をスペクタクル映画にすることに対する不安は頭から離れなかった。 もともと三国志は歴史書であり、その歴史書から三国志演義という娯楽小説が完成されている。この三国志演義が一般的に言われている三国志…