2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧
「トレイン・ミッション」 一級品ではないけれど、かなり面白かった。あと一工夫、何かをプラスすればトップクラスのサスペンスになっていた感じの映画でした。監督はジャウム・コレット=セラ。主人公マイケルは警察を辞めて保険会社で働いている。同じ時間…
「サイモン&タダタカシ」 なんともコメントできない映画。面白いわけでもなく、びっくりするような演出を見るわけでもなく、ただ混沌と間延びしたシーンの連続で終わった。監督は小田学。女性と恋するためにひたすら努力するタダに、男として一目惚れしたサ…
「素敵なダイナマイトスキャンダル」 エロ雑誌などを始め、一斉を風靡した雑誌編集者末井昭の自伝をもとに描いたドラマであるが、とにかく淡々と物語が語られて行くだけで今ひとつ面白味のない映画だった。いろんな見せ場があるはずなのに、ほとんど効果をも…
「女々演」 本当に小品なのですが、なんか、すごく良かった。こういう、あまり凝り過ぎず素直に作られた映画というのは見ていて気持ちがいいです。これが青春なんだなと思ってしまう一本に出会いました。監督は高野舞。高校の演劇部、文化祭に向けてヒロイン…
「ボス・ベイビー」 楽しかった。原作は絵本らしいが、アメリカらしいアニメストーリーで、もう少しあっさり脚色して終わらせても良かったのではと思うが、始まってからラストシーンまで息を突かせず突っ走るストーリー展開はとにかく楽しい。監督はトム・マ…
「ピンカートンに会いにいく」 いやぁ、楽しい映画でした。ツンデレ女子の女子トークが機関銃のように繰り返され、過去と現代を交錯させながら、いつまで立っても女子は女子という立ち位置を崩さず、ただ突っ走って行く演出が最高。しかも、小ネタも散りばめ…
「セリーナ 炎の女」 未体験ゾーンの映画たちで見たのですが、なんともテンポが緩い上に物語にメリハリがなくて、最後までひたすら眠かった。監督はスサンネ・ビア。伐採キャンプで製材を行う主人公のジョージは、ある日一人の女性セリーナと知り合い、一目…
「ちはやふる〜結び〜」 最終章という触れ込みなので、前回の「上の句」「下の句」の付け足し程度のものかと思われたが、正直、ものすごく良かった。広瀬すずが牽引しているばかりでなく脇役のキャラクターが個性的に光っているし、散りばめられる小ネタの数…
「ゆれる人魚」 前半三分の一がすこぶる良くて、軽快な音楽に映像が乗って行って良質のミュージカルのように引き込んでくれる。そのあとは独特の感性で描かれるラボホラーという感じで、その独特さがクセになるような映画だった。面白かった。監督はアグニェ…
「リメンバー・ミー」 豪華絢爛なディズニーアニメの世界を堪能する一本、とにかく美しい。物語は今ひとつ私の好みではありませんが、シンプルな展開の中に絵画のような世界が展開する素晴らしさに終始圧倒されてしまいました。監督はリン・アンクリッチ。代…
「北の桜守」 この程度の作品でも吉永小百合主演というだけでほぼ満席になるのだから大したものである。正直、テレビスペシャル程度の仕上がりの映画だったように思います。もっと作りかたも、出しかたもあるだろうにと思うのですが、良かったのはケラリーノ…
「坂道のアポロン」 小松菜奈目当てで、それほど期待もしていなかったけれど、普通に青春の1ページをピュアに描いた作品という感じで好感、楽しんでしまいました。監督は三木孝浩。本当に真面目な作風の監督ですね。医者になった現在の薫の姿、そして時は196…
「去年の冬、きみと別れ」 原作がいいのだろう、面白いのですが脚本にするときに骨格が崩れている上に、どこを見せ場にするかというポイントが曖昧で全体にリズムが生まれないままに終わった出来栄えがとっても残念な映画だった。監督は瀧本智行。有名な写真…
「ナチュラルウーマン」マリーナ、オルランド いわゆるトランスジェンダーの物語である。個人的に苦手なジャンルなのですが、この作品は素直に見ることができました。アカデミー賞の外国語映画賞受賞作品。監督はセバスティアン・レリオ。映画が始まると、イ…
「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」 後味の悪い映画というのはあるが、まさにそういう一本。カンヌ映画祭で脚本賞を取ったと言いますが、確かに物語の組み立ての面白さは認めますが、個人的には好きではない映画だった。監督はヨル…
「おもてなし」 田中麗奈目当てで見に行った映画ですが、本当に中身のない映画でした。監督はジェイ・チャン。琵琶湖畔の老舗旅館明月館が倒産寸前で台湾の知人に購入されるところから映画が始まる。そして、経営立て直しに来たジャッキーはこの旅館を利益を…
「皆殺しの天使」 37年ぶりに見直したルイス・ブニュエル監督作品の代表作。不条理劇の傑作と呼べる一本ですが、正直、なんと感想を書くのか今回も分からなかった。あるブルジョアの邸宅に、オペラの鑑賞を終わり招待された人々がやってくるところから映画が…
「ダウンサイズ」 軽いSFコメディかと思ったら、意外に地味な哲学的内容を含んだ映画だった。中身がどう解釈するのかと思うほど一昔前の真面目な映画という印象。ただ、やや鼻につくような風刺も気になる作品でした。監督はアレクサンダー・ペインです。ノル…
「ブラックパンサー」 ちょっと毛色が違うマーベルコミック映画という空気感を必死で出そうとしているが、結局、マーベルコミック映画で、単純に楽しむ作品でした。監督はライアン・クーグラー。遠い昔、アフリカのある地に未知の物体が落下、それは超常的な…
「この空の花 長岡花火物語」 とにかく映画がうるさいです。反戦反戦とセリフの合間合間に叫んでくる脚本、それに輪をかけて挿入されるめまぐるしいほどのカットのつなぎ合わせの映像、わからなくもないけれど、それを2時間半以上語られると正直うんざりしま…
「シェイプ・オブ・ウォーター」 ほのぼのしたノスタルジックに溢れたラブファンタジー。現実からどこか離れた幻想的な世界観の中に、さりげないの時代感を挿入した物語の構成が実に美しい。監督はギレルモ・デル・トロ。時は1962年のの東西冷戦真っ只中。ソ…