2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧
「もしも徳川家康が総理大臣になったら」 脚本が非常に普通すぎて、演出にも冒険がなく、面白いはずが面白くない仕上がりの茶番劇エンタメでした。原作があるので、どこに弱さがあるのかわかりませんが、もっと遊び回って欲しかった。ラストは「チャップリン…
「ルックバック」 日本アニメの底力を見せつけられますね。挿入された4コマ漫画も抜群に面白いし、静止画と動画を巧みに組み合わせた絵作りのリズムも見事で、60分たらずの作品ながらストーリー展開のテンポがとってもうまい。最初から最後まで楽しめる佳作…
「ロイヤルホテル」 期待しすぎたというか、宣伝を見る中でイメージを膨らませすぎていたのかもしれないが、つまらない映画だった。セクハラ、パワハラ的ホラー作品のような宣伝だったが、結局酒好きなだらしのない女と、やたら堅苦しい友達が遭遇する当然の…
「リングの王者 栄光の世界」 たわいない娯楽映画と言えばそれまでですが、70分ほどの尺に見せ場を盛り込んで、クライマックスに徹底的なエンタメ演出を施した作りはまさに職人芸の世界。決して名作とかではないけれど、娯楽映画としてはよくできた一本でし…
「フェーム」 初公開以来だから四十年近く前からの再見。確かロードショーの時は「フェイム」と言っていた気がするが、勘違いかもしれません。流石に全盛期のアラン・パーカー監督の才能が爆発した傑作ミュージカルだった。こんな映画誰も作れない。小さなエ…
「鞍馬天狗 大江戸異変」 名作でも傑作でもない作品ですが、映画全盛期の時代劇は今の時代劇と比べものにならないクオリティが備わっているからすごい。セット、演技、殺陣、物語の展開は、娯楽であることを大前提に一級品の職人芸を見せてくれる。それを楽…
「化け猫あんずちゃん」 原作者が脚本を書いているせいか、ありこれとエピソードは連続するのだがラストへのまとまりがなく、脇の登場人物の役割が意味をなしていない出来栄えでだらだら感が否めない仕上がりだった。面白い題材なのにその面白い部分が全く見…
「墓泥棒と失われた女神」 映画全体がシュールなファンタジーという感じで、フレームが次々と変化し、スタンダードの時は主人公アーサーの夢の世界であること、人物関係の描写がほとんどないこと、唐突にエピソードが展開すること、そしてラストの意味ありげ…
「鋼鉄巨人(スーパージャイアンツ)怪星人の魔城」 特撮は当然まだまだ稚拙だけれど、一生懸命面白く作った感が楽しい子供向け空想科学ドラマという感じです。監督は石井輝男 謎の空飛ぶ円盤目撃が相次ぐ所から映画は幕を開ける。米ソに核兵器開発中止を交渉…
「ある一生」 淡々と一人の男の人生を描いていくというなんの変哲もない作品で、凝った演出もなく、山々の絶景の中で展開するドラマを鑑賞する作品という感じだった。監督はハンス・シュタインビッヒラー。 馬車がクランツシュトッカーの農場を目指している…
「大いなる不在」 なぜか涙が止まらない。一人の認知症に至った老人のこれまでの人生がサスペンスタッチで映像の中から滲み出てきるように伝わって来る物語に、なんとも言えない人生の深さ、生き方の機微、そして一途な愛、息子への思いが切々と感じられてし…
「クレオの夏休み」 とっても優しくていい映画でした。母を亡くした幼い少女が、ほんの少しづつ成長して旅立つ姿に涙が溢れてきました。シンプルなアニメーションが随所に散りばめられた映像がとっても素朴に美しく彩られる感じも素敵。心が温かくなる一本で…
「エノケンのとび助冒険旅行」 家族向けのお伽話ファンタジーで、セット撮影を徹底してトリック撮影を駆使した楽しい仕上がりの映画でした。監督は中川信夫。 人形使いのとび助が、今日も街頭で子供達を前にお芝居をし終える。お金を集めたが、一人お福だけ…
「先生の白い嘘」 原作のテーマが難しすぎるのか、映像にしきれていない脚本が、結局だらだらとシーンを繰り返すだけになってしまって、焦点の見えない作品になってしまった感じだった。面白いわけでもなく、ミステリアスでもなく、中途半端なラブストーリー…
「フェラーリ」 なかなかいい映画でした。クライマックスのミッレミリアのレースシーンは圧巻だし、その後のペネロペ・クルス演じるラウラの存在感に胸が熱くなってしまいました。ただ、この場面に行くまでのドラマ部分の弱さ、時代背景の空気感、主人公フェ…
「SCRAPPER スクラッパー」 ポップでモダンな映像作りとデジタルカメラならではの細かいカット、フレームの変更、手持ちカメラを振り回す躍動感あるカメラワークと、テクニカルな映像の面白さは楽しめるが、映画全体としては実に淡々としたリズムで描かれる…
「Shirley シャーリイ」 アメリカ怪奇幻想作家シャーリイ・ジャクスンの伝記映画。幻想か現実か交錯するストーリーと、エロス、グロテスクを交えた展開、という面白い作りの作品なのですが、やや混沌としたカット割りとカメラワークに翻弄されてしまって、今…
「シャイン」 天才ピアニストデイビッド・ヘルフゴットの自伝映画。これは素直に名作でした。主人公の狂気の裏に隠れた天才的な才能が垣間見られる演技と演出も素晴らしいけれど、映像のさりげない美しさ、周りの人たちの目に見えない優しさが映画全体から滲…
「言えない秘密」 オリジナル版の台湾映画はもっといいのかもしれませんが、日本版に焼直した段階で、ちょっとテンポが狂ってしまった感がして、しかも脇役の描き方が雑だし、映像のテンポも悪いし、もう一歩乗り切れなかった。主人公のトラウマ感も雪乃の悲…
「おかしなおかしな大冒険」 人気三流エンタメ作家が描くスパイドラマと現実が絡む二重仕立てのよくあるストーリーですが、前半の面白さが中盤から支離滅裂になって来て、終盤収拾がつかなくなって無理矢理終わるというなんとも言えないコメディエンタメ映画…
「スリープ」 雑な脚本と芸のない演出、キレのない展開で、なんとも退屈はホラー映画だった。低予算というのも見えるのだが、面白さというものがどこにも見当たらない。カンヌ映画祭批評家週間招待ということで見にきたが、期待外れすぎた。監督はユ・ジェソ…