くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

映画感想「今日も嫌がらせ弁当」

「今日も嫌がらせ弁当」 素直に泣いてしまいました。決して映画としてクオリティが高いとかではないですが、映画を作ることを楽しんでいる感じがすごく伝わってくるし、実話ですが、余計な寄り道やメッセージを入れようとしない感じが好感です。監督は塚本連…

映画感想「ハッピー・デス・デイ」「ピアッシング」

「ハッピー・デス・デイ」 これは面白かった。どちらかというとホラーサスペンスコメディー。このコメディの部分が秀逸。全体の雰囲気はホラーで始まるのに、どんどん主人公が吹っ切れてくる展開が楽しい。しかも、エンドクレジットの後にはさらにお楽しみが…

映画感想「きみと、波にのれたら」

「きみと、波にのれたら」 ほんの少し、ラストの畳みかけがうまくいっていたら大傑作になったろうと思うようなあと一歩が本当に残念な映画。でもアニメでしか描けないオリジナリティあふれる映像やカメラワークが本当に素晴らしい作品で、美しい画面とシンプ…

映画感想「月極オトコトモダチ」「パリの家族たち」

「月極オトコトモダチ」 これが今の感覚なのだろう。妙にジメッとしているようで、結構カラッと割り切っている。そこに、動物の本能というものを封じてしまった妙な進化をした人間の姿があるように思う。面白い映画になるようで薄っぺらく、だからと言って放…

映画感想「ショックプルーフ」「裸の町」「ザ・ファブル」

「ショックプルーフ」 かつてはこういう話がたくさんあったようなと思いつつもなかなか面白い映画でした。監督はダグラス・サーク。 主人公の女性ジェニーが仮釈放され、保護観察官グリフの元にやってくるところから映画が始まる。グリフという男は実に生真…

映画感想「ジョナサン ふたつの顔の男」「影なき殺人」「無謀な瞬間」「マルリナの明日」

「ジョナサン ふたつの顔の男」 面白い題材なのですが、映画にするには難しかったという感じです。淡々と進む主人公の心の物語が動いてこないので、ラストで沁みてくる感じがなかった。監督はビル・オリバー。 12時間ごとに人格が入れ替わる主人公のジョナサ…

映画感想「X-MEN:ダーク・フェニックス」「パピヨン」(マイケル・ノアー監督版)「危険な女」

「X-MEN:ダーク・フェニックス」 素直に面白かった。このシリーズはミュータントであるという苦悩の人間ドラマ部分が毎回出てくるので、お話がドタバタにならないのがいい。今回は、これまでのメインキャラクターが次々と亡くなるとい終末的な展開ながら、…

「泣くな赤鬼」「ウィーアーリトルゾンビーズ」「青い戦慄」

「泣くな赤鬼」 好みの話ではないのですが、それにしても全然胸に迫ってくるものがなかった。脚本が悪いのか演出が弱いのか、ちょっと普通の映画でした。監督は兼重淳。 主人公の小渕はかつては赤鬼と言われるほどの厳しい指導で野球部を率いていた教師だっ…

映画感想「メン・イン・ブラック インターナショナル」「旅のおわり世界のはじまり」

「メン・イン・ブラック インターナショナル」 まあ、面白さは普通だった。やはりウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズからのキャスト変更が一気にカリスマ性をダウンさせたのは否めないですね。監督はF・ゲイリー・グレイ。 なにやら凶悪なエイリアン…

映画感想「ガラスの城の約束」「ハウス・ジャック・ビルト」

「ガラスの城の約束」 実話を基にした作品で、性格が破綻した両親に育てられた一人の女性の物語なのですが、カメラワークが素晴らしいので、いつの間にか映画というものに引き込まれる不思議な魅力の作品でした。監督はダスティン・ダニエル・クレットン。 …

映画感想「The Crossing ザ・クロッシング Part1」「The Crossing ザ・クロッシング Part2」

「The Crossing ザ・クロッシング Part1 Part2」 第二次大戦後の中国内乱を背景にした大河ロマンで、およそジョン・ウー監督らしからぬ題材に思えますが、戦闘シーンの迫力はやはり彼の手腕発揮という感じです。 上海、中国国民党の若き司令官レイは、舞踏会…

映画感想「兄消える」「嵐電」「ビッグボウの殺人」

「兄消える」 これだけ芸達者な老齢俳優が揃うと、それだけで蘊蓄のある人生の機微が感じられて、切々と胸に染み渡る感じでした。監督は文学座の演出家西川信廣。 小さな鉄工所を営む鉄男の父の葬儀の場面に映画は始まります。地元の友達が集い、たわいのな…

映画感想「スノー・ロワイヤル」

「スノー・ロワイヤル」 サスペンスとかアクションとかではなく、ブラックコメディです。余計な理屈や経緯をすっ飛ばしてどんどん話を前に進めて行く軽快さが楽しいし、毒だらけの展開も面白いし、とってもいい人なんか全然出てこない俗っぽさも爽快。監督は…

映画感想「海獣の子供」「ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた」

「海獣の子供」 名作コミックのアニメ版ということですが、原作の物語を脚本段階で整理されていないのか、終盤がやたらしつこくてシュールすぎてそこまでの物語がふっ飛んでしまった。さらに、配色や絵作りがものすごく綺麗なのですが、その絵作りに頼りすぎ…

映画感想「町田くんの世界」「アラジン(実写版)」「エリカ38」

「町田くんの世界」 乙女チックなラブファンタジーという感じでじ、こういう空気感のお話は大好きです。ほのぼのしている中にボケとツッコミを織り交ぜながら一人の主人公の恋の成長ドラマをどこか甘酸っぱく描いた感じが素敵。脇役に主役級の役者を配置した…

映画感想「パドマーワト 女神の誕生」「クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅」

「パドマーワト 女神の誕生」 普通の歴史大作で、しつこいスローモーションと仰々しいほどの大作シーンだけを見せる映画でした。インド映画史上最高の制作費と言いますが、使い方を間違えた感じです。ただディーピカー・パードゥコーン目当てで見に行ったイ…

映画感想「イングランド・イズ・マイン モリッシー、はじまりの物語」「ザ・フォーリナー 復讐者」「らせん階段」

「イングランド・イズ・マイン モリッシー、はじまりの物語」 「ボヘミアン・ラプソディ」のヒットに乗って公開された感のある映画。イギリスのザ・スミス結成前夜を描いた青春物語。良質の映画ですが、バンド結成前までなのでかなり地味な普通の青春ドラマ…

映画感想「長いお別れ」「さよならくちびる」「堕ちた天使」

「長いお別れ」 淡々と展開するドラマの中に散りばめられるさりげないユーモアが微笑ましいのですが、もう一歩物足りなさを感じ、テンポに乗り切らない感じで非常に長く感じてしまいました。いい映画なのですが、ちょっと足りない感じです。監督は中野量太。…

映画感想「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」「アナと世界の終わり」「誰もがそれを知っている」

「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」 日本の昭和ゴジラシリーズ、モスラシリーズへのオマージュ満載で、とにかく楽しい一本でした。前作より、怪獣バトル戦が全面に出ていたので、全然退屈しないし、懐かしいシーンのあのシーンこのシーンが無理やりなが…

映画感想「青春を返せ」「若草物語」「真白き富士の嶺」

「青春を返せ」 一昔前の法廷ドラマという感じの映画で、無実の罪で逮捕された男の無実を晴らすために奔走する女の物語。ストーリーはしっかりできているので最後まで楽しめました。監督は井川探。 木工工芸の会社を営む平凡な家庭のショットの始まり、突然…