2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧
「そらのレストラン」 普通の映画でした。監督は深川栄洋なので、いつものような綺麗な光の演出が見られるかと思いましたが、北海道の大地が目立ってしまって平凡な絵作りになってたのは残念。 真冬、一台の車から女性が降りてきて、一件の建物の中へ。そこ…
「二階堂家物語」 旧家の後継の問題を上滑りのストーリー展開で見せる静かな作品。どこか、ずれた感覚なのが最後まで気になる一本でしたが、ラストの処理は何か胸に伝わるものがありました。監督はアイダ・パナハンデ。 奈良の奥地で種苗会社を経営する辰也…
「山中傳奇」(4Kリマスター全長版) とにかく長い。延々と続く、主人公が山中を進む場面、さらにクライマックスの、法術戦の繰り返しが、延々と続くのはさすがのしんどい。パーカッションを武器にして戦うオリジナリティは面白いのに、どうもメリハリとキレが…
「天才作家の妻 40年目の真実」 実力派二人の俳優による演技合戦の迫力を堪能する作品、その心理描写のすごさに圧倒、見事でした。監督はビョルン・ルンゲ。 作家ジョゼフとその妻ジョーンがベッドで寝物語をしているシーンから映画が始まる。性欲旺盛なジョ…
「十二人の死にたい子供たち」 できのいい映画ではないけれど、好きです。こういう映画大好き。でも、死を弄んだかのようにしか見えないのと、肝心の原作のメッセージは表現されてなかった気がします。でもミステリーとして楽しめたし、大好きな杉咲花、黒島…
「サスペリア」(2018年版) オリジナル作品がカルトホラーの傑作だとしたら、今回の作品は全くの対極をなすアートホラーの傑作だった。なんといっても2時間半ほどある長尺作品にもかかわらず、そして、エロとグロが惜しげも無く映像として出てくるにもかかわ…
「愛唄 約束のナクヒト」 オーソドックスな映画ですが、このシリーズの前作「キセキ あの日のソビト」の方が良かった。ちょっとエピソードの展開がしつこくてまとまりがないのは惜しいですが、ぼんやり見ている分には、いろいろ考えさせられて良い映画でした…
「夜明け」 脚本も演出もセンスの悪いというか、テンポが全くつかめていないというか、ひたすらダラダラと繰り返す展開と映像に参ってしまった。監督は広瀬奈々子、三島有紀子の助監督をしていたらしいが、何を勉強していたのかと思う。 一人の青年が橋の上…
「肉体の冠」 これはなかなかの一品でした。物語の展開がテンポよく、しかも、ロングとミディアムを切り返すカメラワークも秀逸。発端からクライマックスまでが一つの絵になっていました。監督はジャック・ベッケル。 ボートに乗り、川を進むマリー達のシー…
「バハールの涙」 映画作品としても、物語が伝えるメッセージとしても、相当に見応えのある映画でした。国の事情などはほとんど知識がないけれど、一人の女性戦士の生き様に圧倒されてしまいました。監督はエバ・ユッソン。 黙々と上がる土煙。爆弾の破裂に…
「マスカレード・ホテル」 面白かった。久しぶりに、面白い推理ドラマを見た感じです。もちろん、推理小説の常道のような犯人像なのですが、見せ方が上手くて、役者の選択が見事で、すっかり引き込まれて、いいように乗せられてしまいました。しかも東野圭吾…
不思議ワールドはいつものことですが、一時の形而上学的な不思議感、シュール感がちょっと失せて俗っぽくなった感じのⅯ・ナイト・シャマラン監督作品でした。 ひとりの坊主頭の男が、女たちを拉致し「ピーナッツバターはどうのこうの」というセリフから映画…
「チワワちゃん」 最初はどうなるかという映像描写に引いてしまったが、これが今の青春映画の在り方なのだろうと、次第に引き込まれてしまいました。人気スターより芸達者な若手を集めたのが、作品に個性を生み出して仕上がった感じです。監督は二宮健。 東…
「未来を乗り換えた男」 面白い話なんですが、どこかすっきりと見終わることができないのはなぜだろう。舞台となる国と時間に入り込めなかったせいか、主人公の姿に感情移入できなかったせいか、いずれにしても、すっきりしなかった。監督はクリスティアン・…
「輪違屋糸里 京女たちの幕末」 以前、上戸彩主演のテレビドラマ版を見たが、あちらの方が良かった気がします。主演した藤野涼子は決して下手な役者ではないですが、役者としての存在感が薄いために、脇役の中に埋もれてしまう。結果、この映画もテレビのス…
「ラケット」 単純に面白かった。一昔前のサスペンスという感じの映画ですが、娯楽映画として全然退屈せずに見られました。監督はジョン・クロムウェル。 犯罪審査委員会なる組織が、不正を暴こうと会議している場面から映画が始まる。そして、正義感に燃え…
「喜望峰の風に乗って」 素人なのに、単独で無寄港ヨット世界一周した男の話かと思っていたら、人間ドラマだった。しかし、主人公のドラマというより、嘘をついてどうしようもなくなって自殺した普通の人間にしか見えなかったのは残念でした。監督はジェーム…
「蜘蛛の巣を払う女」 ミレニアムシリーズ第4作目。これは相当に面白かった。スピーディな演出と、ハッキングを手際よく処理したテンポの良さ、あきさせなく次々とスピーディに展開するストーリー、謎が謎を呼んでいく構成。絶品の娯楽映画でした。監督はフ…
「チャンス」 数十年ぶりの再見。ほとんど展開は覚えていなかったが、淡々と進むファンタジーは流石に名作ですね。全盛期に近いピーター・セラーズが素晴らしい。監督はハル・アシュビー。 主人公チャンスがテレビを見ている。そこへメイドのルイスがやって…
「ディア・ハンター」(4Kデジタル修復版) 久しぶりに見直した。言うまでもなく、反戦映画の名作であるが、今となってはベトナム戦争は過去のものですね。しかし、こういう一級品の名作を見ると心が洗われます。監督はマイケル・チミノ。 友人スティーブンの…
「日の名残り」 こんな良い映画を見逃していたんだな。素晴らしい名作でした。こういうしっかりとした大人の映画を見ていると嬉しくなってきます。演技もしっかりしてるし、脚本も見事、映像も美しい。何度も書きますが素晴らしい作品でした。監督はジェーム…
「ニセコイ」 全編馬鹿騒ぎだけで突っ走るノリだけの作品。ここまで割り切ればそれもありだろうと楽しめたのですが、リズム感が悪く、時間の割には長くくどく感じてしまったには残念。監督は河合勇人。 極道組織集英組の2代目一条楽が学校へ行くところから…
「アイ・フィール・プリティ 人生最高のハプニング」 面白い映画なのですが、全体に透明感がないのと、エピソードの配分の悪さ、脇役の活かし方が中途半端なので、普通の映画に見えてしまった。監督はアビー・コーン&マーク・シルバースタイン。 どう見ても…