くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

映画感想「九十歳。何がめでたい」

「九十歳。何がめでたい」 脚本が悪いのか、今一つ盛り上がりにかける出来栄えなのはちょっと残念ですが、こういうほんのりほのぼのした作品というのは見ているだけで癒されるし、不思議なくらいに元気になるからおかしなものですね。これが映画の魔力なのか…

映画感想「バッドボーイズ RIDE OR DIE」

「バッドボーイズ RIDE OR DIE」 これぞアメリカ映画と言わんばかりの派手なアクションをラストの見せ場に、それまでの話はひたすらジョークネタの掛け合いで突っ走る。今回、クライマックスの廃園での銃撃戦がドローン攻撃も加えてのスピーディでハイテンポ…

映画感想「クワイエット・プレイス:DAY1」「ふたごのユーとミー 忘れられない夏」

「クワイエット・プレイス DAY1」 「クワイエット・プレイス」というブランドがなかったら、何のことはない平凡そのもののモンスターパニック映画だった。前日譚という舞台設定ながら、無駄に大袈裟な映像の割にドラマは至って貧弱というのは何とも言えない…

映画感想「朽ちないサクラ」「天安門、恋人たち」

「朽ちないサクラ」 原作がいいのだろうが、非常に面白いミステリーサスペンスでした。芸達者を揃えた重厚な作りも面白いし、シンメトリーな構図を多用した絵作り、職人監督的な展開のリズムも上手い。しかし、せっかく芸達者を揃えたならもう少し人間的な深…

映画感想「東京カウボーイ」「ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命」

「東京カウボーイ」 映画のクオリティとかどうとかはともかく、とっても気持ちのいい映画でした。広大な大自然の景色を常に映し出して、そこで展開するさりげない人間ドラマを、今となっては古臭いかもしれないけれど丁寧に描いていく展開が心地よいし、なぜ…

映画感想「瀬降り物語」「ジーンズ・ブルース 明日なき無頼派」「女帝 春日局」

「瀬降り物語」 とにかくカメラが抜群に美しい。山々の自然を的確に捉えた色彩と景色にまず引き込まれてしまいます。そして、今はなき山の民サンカの姿と村人達のドラマを丁寧に描いた物語も見事。いい映画を見た感のあるなかなかの秀作だった。監督は中島貞…

映画感想「狂った野獣」「制覇」(中島貞夫監督版)「実録外伝 大阪電撃作戦」

「狂った野獣」 やりたい放題にメチャクチャな映画ではあるけれど、短い時間に娯楽を詰め込んだバイタリティあふれる展開はストレートに面白い。次々と車を壊し、これでもかというほど馬鹿馬鹿しいギャグを詰め込み、ヤケクソに突っ走る様が痛快そのものの映…

映画感想「ザ・ウォッチャーズ」

「ザ・ウォッチャーズ」 M・ナイト・シャマランの娘が作ったという話題作ですが、結局路線は同じで、後半はだいたい先が読める展開だったものの、こういう話もありかなという感じの作品。エンディングがそれなりに気持ち悪さを感じなかったので良いとしまし…

映画感想「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」「フィリップ」

「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」 美しくて上品なカメラ映像ととっても優しい物語、心に残る数々のセリフに、映画の質の良さを体感できるとっても素敵な映画だった。昨今のやたら奇抜な展開や物語に辟易としてくるとこういう優しい映画は心の…

映画感想「HOW TO BLOW UP」「オールド・フォックス 11歳の選択」

「HOW TO BLOW UP」 偏った環境破壊反対のメッセージはあるものの、サスペンス映画として一級品の面白さを備えた娯楽映画の秀作だった。すべてが刻々と展開していくリズム感と、危険を隣り合わせにしたような流れ、そして、クライマックスのハラハラ感から、…

映画感想「総長の首」「蛇の道」(2024年版)

「総長の首」 冒頭のヤクザの組同士にの抗争の話が、いつの間にか若者たちの青春物語になり、最後はそれまでの展開をすっ飛ばしてエンディングを迎える。その場その場で作り上げていった感じのストーリーがなんとも雑多な映画だった。監督は中島貞夫。 関東…

映画感想「木枯し紋次郎」(中島貞夫監督版)「鉄砲玉の美学」「温泉こんにゃく芸者」

「木枯し紋次郎」 かなり荒っぽい脚本ですが、二本立ての一本という立ち位置と当時の人気テレビ番組の映画版という作品なので、これくらい一気に本編に傾れ込んでもいいのでしょう。これという中身はない単純な勧善懲悪のチャンバラ渡世映画でした。監督は中…

映画感想「ブルー きみは大丈夫」「違国日記」「ディア・ファミリー」

「ブルー きみは大丈夫」 軽いタッチのファンタジーだった。特に綺麗な映像があるわけでもなく、CGで作られた愛くるしいキャラクターと一人の孤独な少女の物語で、それ以上でもそれ以下でもないシンプルな感動ドラマでした。監督はジョン・クラシンスキー。 …

映画感想「男女残酷物語/サソリ決戦」「情熱の王国」

「男女残酷物語/サソリ決戦」セイヤー、メアリー 今まで公開されていないのが不思議なくらい面白い映画だった。映像アートの如く淡々と進む前半部分が中盤から後半にかけてテンポが速くなってサスペンスフルな展開に変化して行くリズム転換がとっても面白い…

映画感想「脱獄広島殺人囚」「日本暗殺秘録」

「脱獄広島殺人囚」 痛快あっぱれな娯楽映画だった。脱獄と感情的な犯罪を繰り返すだけの話なのだが、なぜか人間味が溢れている上に、自分の生き様にストレートに反応させて行く男のドラマがとにかく爽快だった。もちろん、犯罪を許すわけではないのだが、実…

映画感想「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」

「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」 面白い導入部なのに、どんどんありきたりな展開になって行くのは原作が弱いのか脚本にひと工夫足りないのか。それに、自分の心に訴えてこない何かが常にあって、息子を亡くした主人公の苦悩も、夫を冷たくあしらう自分…

映画感想「ナイトスイム「チャレンジャーズ」

「ナイトスイム」 ホラー映画の割にはおとなしい作りの作品で、ショッキングなホラー色を前に出すのか、謎解きの面白さを出すのか、あるいは家族の再生のドラマを前面にするのかという中心が見えづらく、結局、どれもこれもに手をつけたせいでキレのない展開…

映画感想「大奥㊙︎物語」「にっぽん‘69 セックス猟奇地帯」「くノ一忍法」

「大奥(秘)物語」 大奥に集う女達のドラマをオムニバス風に描いて行く作品で、根底に名優山田五十鈴がどんと存在して物語を牽引して行くので、なかなか見応えのある作品だった。監督は中島貞夫。 大奥の説明の後、旗本の娘ふさが大奥へお目見えする場面から…

映画感想「893愚連隊」「あゝ同期の桜」「ドライブアウェイ・ドールズ」

「893愚連隊」 娯楽映画のツボを抑えた肩の凝らないエンターテイメントでした。荒削りなストーリー展開と、規制の枠にとらわれない設定、余計な事に拘らない人物描写がとにかく心地よい。映画の個性というのはこういうものかと思わせる一本だった。監督は中…

映画感想「かくしごと」

「かくしごと」 原作はそこそこ良いのかもしれないが、脚本が弱いのか今ひとつ映画全体がまとまっていない。もうちょっとサスペンスフルな展開が根底に走っても良いと思うのですが、ストーリー全体に緊張感がなく、身勝手な女性たちの暴走劇にしか見えないの…

映画感想「THIS MAN」「クイーン・オブ・ダイヤモンド」「あんのこと」

「THIS MAN」 適当な脚本と適当な演出の典型的な低予算C級ホラーだった。もしかしたら面白いかもと見に行ったが、予想通りのレベルだったので自分でも笑ってしまった。監督は天野友二朗。 いかにも幸せそうな家族の映像が繰り返される。八坂華とその夫義男、…

映画感想「わたくしどもは。」「ライド・オン」

「わたくしどもは。」 観念的な内容とシュールな展開の作品ですが、構図、光、空間などなど映像がとにかく美しいので最後までしっかり見ることができます。現生で一緒になれなかった男女が命を絶ってあの世へ旅立つまでのシンプルなお話ですが、見応えのある…

映画感想「からかい上手の高木さん」「告白 コンフェッション」

「からかい上手の高木さん」 とっても気持ちのいいキュンキュンのラブストーリーでした。こう言うのを描かせると今泉力哉監督は本当に上手いですね。中学生の二人のラブストーリーと主人公の二人のラブストーリーの二重構造に、あちこちに散りばめられる切な…

映画感想「私、違っているかしら」「おれについてこい!」「嵐が丘」(吉田喜重監督版)

「私、違っているかしら」 森村桂の半自伝的小説の映画化で、もっとたわいない映画かと思っていたのですが、丁寧な脚本で緻密に展開する様はなかなか中身の濃い映画だった。監督は松尾昭典。 孤児達の就職までの暮らす施設で、ボランティア活動していた桂が…

映画感想「FARANG/ファラン」「マグダレーナ・ヴィラガ」

「FARANG/ファラン」 緩急をつけたスピーディなカメラワークと、シンプルでテンポの良いストーリ展開、娯楽性に富んだ作劇の面白さを堪能できるエンタメ映画でした。バイオレンスアクションなのですがどこかオリジナリティに富んだ構図や展開の工夫がとって…