くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2008-01-01から1年間の記事一覧

映画感想「ミラーズ」

鏡がポイントになる、ミステリーホラー「ミラーズ」を見る。ひとこと、おもしろかった。最初から最後まで全編緊迫感の連続で、一度画面に釘付けになったら目を離せないほど、次々と物語が進んでいく。 映像に凝っているわけでもないにも関わらず、一本の物語…

映画感想「ワールド・オブ・ライズ」

映画はまず脚本があり、それをもとに監督はコンテを作成し、そのコンテをもとにシーンシーンをどれだけの長さにするか、カメラをどの位置に置くか、どんなカメラワークをするかなどを頭に描いて撮影を進めていく。その中に監督の個性が出てくる。さて、映像…

映画感想「K-20 怪人二十面相・伝 」

江戸川乱歩が作り上げたダークヒーロー怪人二十面相を大胆なアクション小説にした原作「K-20 怪人二十面相・伝 」が映画になった。もちろんこの冬期待の一本である。とにかく痛快、爽快なストーリー展開を期待していたが、いかんせん、どうも日本人は理屈や…

映画感想「地球が静止する日」

1951年度ロバート・ワイズ監督のSF作品の名作「地球の静止する日」のリメイク作品である。 「の」と「が」の違いで一応区別しているものの、物語の基本は同じ。さてさて、超大作として登場した今回のリメイク版、なかなかどうして、素晴らしい映像カメ…

映画感想「青い鳥」

阿部寛という俳優さんは、非常に好きな俳優さんでもあり、その俳優さんが、なんといじめのクラスに赴任する吃音をもつ先生を演じるとあって、興味津々「青い鳥」を見てきました。物語は、いじめを苦に自殺未遂をした生徒を抱える或る中学のクラス、そこに臨…

映画感想「マルタのやさしい刺繍」

久しぶりにいい映画を見たという感じ。こういう映画にめぐり合えるから、映画ファンはやめられない。なんといっても、やさしい映画です。気持ちが前向きになるさわやかな映画です。見終わったあと、「ぁぁよかったな・・がんばらないと」とおもえる、心に残…

映画感想「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」

ジョージ・A・ロメロ監督が久しぶりに放ったゾンビ映画。 なんと今流行の一人称カメラによるドキュメンタリータッチの作品でした。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」「クローバー・フィールド」そして先日みたブライアン・デ・パルマ監督の「リダクテッド…

映画感想「ソウSAW5」

大ヒットホラーサスペンスのシリーズ、「SAW」の第五作目。 前作、前々作とかなりえぐい殺戮シーンが続いたので、今回はかなり迷いましたが、やはりシリーズとして見ている中では、見るしかないかという一大決心で見に行った。と、今回はかなり正統派のサ…

映画感想「私は貝になりたい」

名脚本家橋本忍の力量を堪能する見事な作品でした。 久しぶりに日本の名作映画を見たという充実感と、古き良き映画全盛期の傑作を見たという感慨に浸ることができた作品でした。物語はいまさら言うまでもないほどの有名なドラマです。 そんなことが判ってい…

映画感想「ブラインドネス」

突然、人々の目が見えなくなり、世界が大混乱になるというサスペンス「ブラインドネス」 宣伝からも、まるでSF的かつホラー、サスペンスであるかのように映し出されてきた作品である。それを期待して、突然目が見えなくなった人たちが、どんな行動に走り、…

映画感想「1408号室」

スティーブン・キング原作のホラー「1408号室」、半信半疑の作品ではありましたが、やはり、キングのファンとしては見ておきたいという衝動に駆られて見に行きました。作品としては凡々とした作品でした。 これといって取り上げるほどのおもしろい映像でも展…

映画感想「リダクテッド 真実の価値」

ブライアン・デ・パルマ監督最新作にして、全米で完全に無視されたといわれる問題作品である。この作品はフィクションであるというロゴから始まるこの映画、実話をもとにして、ドキュメンタリー映像タッチで再現したフィクション映画なのです。 そこにはいつ…

映画感想「ハッピーフライト」

おそらく矢口史靖監督作品でなかったら行かないであろうという程度の作品だった「ハッピーフライト」を見て来ましたふつうに楽しめた、お気楽なコメディでした。主演をあえて一人に集中させず、それぞれの空港関係の部署ごとにいわゆるグランドホテル形式で…

映画感想「彼が二度愛したS」

なんとも、適当な題名である。原題の「Deception」というのは詐欺という意味である。 エロティックサスペンスというふれこみで、宣伝フィルムもかなり意味深な内容のドラマであるかのように見せ、二転三転、あっという展開を見せるかのようなCMでした元々…

映画感想「秋深き」

織田作之助が描いた浪速の純情夫婦ドラマ「秋深き」 なんといってもサトエリちゃんがかわいらしい奥さんを演じています。「夫婦善哉」を代表作品にしているオダサクさんですが、今や薄れ始めている人間通しの人情味あふれる物語は、やはり今の時代も十分に心…

映画感想「櫻の園〜さくらのその〜」

中原俊監督が1990年に描いた名作青春映画「櫻の園」、そのリメイクでも続編でもない今回の同じ監督による「櫻の園」を見てきましたもちろん、中原俊監督のファンでもあるのですが、1990年版のファンでもある私としては、やはり、見たかったのですよ。…

映画感想「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける

ドキュメンタリーを見たのはいったい何年ぶりだろう。 普段は、なかなか足を運ばないジャンルなのだが、非常に評判がいいし映画版のミュージカル「コーラスライン」を見た思い出もあるので、そのオーデション風景も見てみたくて出かけました。確かに評判どお…

映画感想[その日のまえに」

大林宣彦監督がつづる、余命いくばくもない妻と夫の物語。 とうぜん、大林監督なのだから、尋常の展開はしない。まさに詩情あふれるファンタジーに仕上がっていました。もちろん物語が物語ですから、随所に涙を誘うシーンもたくさんありましたが、過去と現代…

映画感想「まぼろしの邪馬台国」

実在の人物宮崎康平氏をモデルにした[まぼろしの邪馬台国]を見ました。堤幸彦監督でもあるし、吉永小百合さんも出ている。確かに物語はかなり地味な話だろうし、先日見た「レッド・クリフ」という大スペクタクルの後だから、そのギャップは非常に大きい。でも…

映画感想[レッド・クリフ part1」

三国志のファンとしてはあの壮大な物語のほんの一部をスペクタクル映画にすることに対する不安は頭から離れなかった。 もともと三国志は歴史書であり、その歴史書から三国志演義という娯楽小説が完成されている。この三国志演義が一般的に言われている三国志…

映画感想「ブーリン家の姉妹」

ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン主演の歴史物語「ブーリン家の姉妹」 1969年ジュヌビーブ・ビジョルド主演で映画化された「1000日のアン」でも描かれ、イングランドの偉大なる女王エリザベス一世の母アン、そしてその妹メアリー(歴…

映画感想「ICHI」「センター・オブイ・ジ・アース」

子母澤寛が実在の人物をモデルに作り上げた短編小説「座頭市物語」をもとに、大胆な感覚と類まれなカリスマ性でスクリーンに登場したのが、勝新太郎による座頭市シリーズ。「おれたちゃぁなぁ、ご法度の裏街道わたる渡世なんだぞう・・」の名せりふを残し、一…

映画感想「ゲットスマート」

メル・ブルックスが作り上げたテレビドラマの名作「それいけスマート」の映画版である。 いやそんなことより、私はアン・ハサウェイを見たくていったような物である。「プラダを着た悪魔」でアン・ハサウェイに出会って以来、すっかり彼女の魅力に虜になって…

映画感想「トウキョウソナタ」

果たして、こんな家庭が存在するものか?そこにあるのはあまりにも非現実的に見えるはずの崩壊寸前の一家族。かつて森田芳光監督が描いた「家族ゲーム」にはありそうであり得ないような不思議な家族が描かれていた。あれはあれで、ありきたりの当時の家族を…

映画感想「イーグル・アイ」

スピルバーグ総指揮のサスペンスアクション大作「イーグル・アイ」を見てきました。おもしろいことはある程度期待していたので、期待通りに思いっきり楽しんで見終わりました。冒頭から一気に物語の本編に引き込んでくれます。 とある国で捜索中のテロの首謀…

映画感想「宮廷画家ゴヤは見た」

「アマデウス」の巨匠ミロス・フォアマン監督の「宮廷画家ゴヤは見た」を見てきました。 さすがに、見ごたえのある重厚な作品で、冒頭のタイトルバックの版画絵から一気に18世紀スペインの時代に引き込まれていきます。もちろんゴヤはあの有名な「裸のマハ」「着衣…

映画感想「イントゥ・ザ・ワイルド」

名優ショーン・ペンが監督を務めた話題作「イントゥ・ザ・ワイルド」を見る。1992年、アラスカの荒野で発見されたクリストファー・マッカンドレス。 大学を優秀な成績で卒業したものの、現実の世界に失望し、一人旅に出る。そして、出会いと別れを繰り返…

映画感想「容疑者Xの献身」

東野圭吾の直木賞受賞作品「容疑者Xの献身」が映画化、その前哨戦としてテレビ版で「ガリレオ」のシリーズを放映。東野ファンでありテレビ版ガリレオシリーズのファンとしてはなんとしても見に行かないわけには行かない。 原作がよかったので期待半分、不安半…

映画感想「落下の王国」

「ザ・セル」で衝撃的な映像でデビューしたインドのターセム監督の第二作「落下の王国」を見る。「ザ・セル」を見ていなかったので、ターセム監督の映像世界はまったくの初体験、いきなり昔懐かしいサイレント映画のようなシーン、凝りに凝ったタイトルバックに…

映画感想「アイアンマン」

今さらという感じ。 日本ではこの手の設定は古いのですよね。ガンダムがあり、マジンガーZがあるロボット先進国では。まぁ、それほど期待もしていなかったので、あれはあれでいいかなと思いますが、それにしても取り柄のない作品です。 マーベルコミックの…