2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧
「群盗」 韓国映画だが、ユン・ジョンビン監督作品なので見に行った。韓国映画の歴史物というのは、たいてい、凡作だが、この作品も、大なり小なり、そのレベルの一本でした。ただ、マカロニウェスタンを意識しているのが明らかで、夕日をバックに、馬にのっ…
「寄生獣 完結編」 面白かった、しかも、泣けるほどに感動し、その上、何かを考えさせられてしまう奥の深さに、ものすごい充実感を味わえる娯楽映画だったと思います。今回、とにかくすばらしかったのは深津絵里扮する田宮の存在感が、この作品の、いや原作…
「指導物語」 原節子特集の最初の一本目である。監督は熊谷久虎という人で、原節子の義兄に当たる人らしい。完全な国策映画で、戦意高揚のために作られた作品。しかし、当時の日本の世相を間近に見る感じが、本当にリアリティにあふれ、今見ることの価値は十…
「海にかかる霧」 「殺人の追憶」の脚本家ジム・ソンボが監督をした作品なので、見に行った。しっかりと組み立てられた物語は、なかなか見応えのある出来映えで、全編ゆるむところなくラストシーンまでぐいぐいと引きつける迫力は、それなりの完成品でした。…
とにかく、映像が目が覚めるほどに美しい。といってもモノクロなのですが、季節の一番美しい瞬間、自然の作り出す一瞬の美をとらえた画面がうっとりするほどに引き込まれるのである。監督はクシシュトフ・クラウゼで、彼の遺作である。物語は1910年、ジ…
「わが友イワン・ラプシン」 アレクセイ・ゲルマン監督の傑作の一本。例によって長回しを多用した緊張感のある演出が光る一本で、オープニングの子供のナレーションから、主人公イワン・ラプシンの紹介、そしてタイトルまで一気に引き込む。1930年代のス…
「グッド・ライ〜いちばん優しい嘘〜」 これはいい、とってもいい、すばらしいヒューマンドラマの秀作でした。こういう、人間の心の絆に迫る物語はやはり、時々絶対にみないといけませんね。本当にいい映画でした。監督はフィリップ・ファラルドーです。映画…
「セッション」 強烈な映画である。ほとばしる汗、血、罵声、なにもかもがスクリーンから飛び出してくる迫力がある。しかも、映画は至って現実離れした力を帯びていて、それでいてヒューマンドラマの装いも無視していない。確かに評判通りの一本でした。監督…
天才ギタリストジミー・ヘンドリックスの全盛期の二年間を描いた音楽映画だが、なんとも、テンポが悪いというか、リズムに乗ってこない退屈な作品だった。とにかく、有名人がでてくるカットでストップモーションとテロップがくりかえされ、映像が細切れのよ…
「ソロモンの偽証 後篇・裁判」 原作から、そぎ落とす部分をそぎ落とし、ストーリーのエッセンスを中心に組み立てた作品というイメージで、後半の弱い原作の弱点を結局カバーすることなく終焉を迎えた感じでした。ただ、だからといって駄作でも凡作でもあり…
「マジック・イン・ムーンライト」 やっぱり、ウディ・アレンは、しゃれた映画を作りますね。ストーリーだけを聞いたときは「トリック」と同じだなと思ったけれど、ウディ・アレンの知的センスが絡むと、とってもおしゃれなラブストーリーに変わりました。物…
「戦争のない20日間」 アレクセイ・ゲルマン監督作品の一本。休暇をもらった戦場記者の20日間を描いた作品ですが、先日の「神々のたそがれ」でも感じましたが、この監督の映像は、なかなかのものだと思います。物語は、浜辺で、戦地を取材する主人公のシ…
アカデミー賞四部門受賞のアレクサンドル・ゴンザレス・イリヤトウ監督の話題作。なるほど「イミテーションゲーム」を抑えたのがわかるような独特の世界観と映像に、引き込まれる魅力のある映画でした。ただ、個人的には「イミテーションゲーム」の方がすき…
「小さな恋のメロディ」 テレビでしか見ていない名作の一本、ようやくスクリーンでみることができた。今更いうまでもない、10歳のダニエルとメロディのピュアなラブストーリーがビージーズの名曲に乗せて描かれていく。いわゆる、ファンタジーである。監督…
「ブルー・リベンジ」 今回の未体験ゾーンの映画祭で一番の話題作。確かに、シンプルなストーリーとよけいな説明や背景を排除した展開は映画としてよくできた一本だったし、眠くもならず楽しめた。後は、こういうストーリーが好みかどうかという話である。映…
「FEAR X フィアー・エックス」 「ドライヴ」のニコラス・ウィンディング・レブン監督作品。妻を殺された主人公ハリーが、膨大な防犯ビデオをチェックして犯人を追いつめていく物語だが、現実と悪夢が入り乱れ、次第に映像が交錯していく。さすがに、こ…
「間奏曲はパリで」 とっても洒落たラブストーリー、フランス映画らしいさりげない大人の物語にほんのりと、あったかくなってしまう。なんといっても、主演のブリジットを演じたイザベル・ユペールの魅力と演技力が全編を引っ張ったいく映画でした。監督はマ…
主演ジェラール・ドパルデュー、競演ジャクリーン・ビゼット、監督アベル・フェラーラ。ちょっとした組み合わせの映画なので、未体験ゾーンの映画というキワ物シリーズだが見に行った。物語は、フランス大統領にもなろうかという大富豪で、世界銀行の理事だ…
「たまこちゃんとコックボー」 監督が片岡翔というだけで見に行った映画。ゆるゆるのストーリーで、気恥ずかしくなる展開だが、もう少しビートの利いた展開と演出をすれば、ちょっとしたおもしろい作品になっていた気がする。とにかく、オープニングで、主演…
「エイプリルフールズ」 監督は石川淳一、脚本古沢良太と、今や売れっ子のコンビだが、待った気古沢良太は完全に脂がのりきっているという感じ、とにかく、映画は最高によかった。大好きなパターンである。宣伝では、エイプリルフールの一日を笑い飛ばすおふ…