くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

映画感想「ラスト・デイズ・オン・マーズ」「オオカミは嘘をつく」

「ラスト・デイズ・オン・マーズ」 6ヶ月に及ぶ火星探査チームの任務も後19時間を残すだけになっている。 主人公たちがローバーと呼ばれる電気クルーザーに乗っているシーンから映画が始まる。荒涼とした大地に、当たり前のように、砂嵐が迫ってくるが、…

映画感想「想いのこし」「MIRACLE デビクロくんの恋と魔法」

「想いのこし」 軽い気持ちで見に行ったのですが、これは普通以上に良かった。最初のエピソードから徐々に涙が増えていって、ラストシーンはしっかり涙に濡れていました。監督は平川雄一朗ですが、本当にこの人は、この手の感動ドラマを描かせるとうまいなと…

映画感想「日々ロック」「インターステラー」

「日々ロック」 二階堂ふみ目当てだけの作品だったので、ほとんど期待もなく、もっとクソ映画かと思っていたのだが、意外とふつうに最後まで見終わってしまった。とにかく突っ走るようにロックミュージックを追い求める主人公日々沼たち。いつもわめいてばか…

映画感想「西遊記〜はじまりのはじまり〜」「ランナー・ランナー」

「西遊記はじまりのはじまり」 久しぶりのチャウ・シンチー監督作品。有名な孫悟空の物語「西遊記」のその前談の物語。映画は、とある水辺に暮らす村人のシーンから始まる。水の中に住む、魚の化け物のような妖怪に村人たちが襲われ、それを退治しようと立ち…

映画感想「天才スピヴェット」「デビルズ・ノット」

「天才スピヴェット」 うまい!思わずうなってしまう見事なストーリーテリング。監督のジャン=ピエール・ジュネの才能を感じさせる一本だった。物語は、半永久機関の仕組みを発明した10歳の少年T・S・スピヴェットのスミソニアン協会まで大陸を横断する…

映画感想「生きものの記録」「俳優は俳優だ」

「生きものの記録」 初めて見たのは新世界だった。そのあと、どこかの自主上映でみたはずだが、間違っているかもしれない。製作年は昭和30年、「ゴジラ」の翌年である。物語は、原水爆におびえる一人の町工場の社長が、家族や妾の子供を引き連れてブラジル…

映画感想「神さまの言うとおり」「紙の月」

「神さまの言うとおり」 正直、なんなの?という映画だった。さすがに三池崇史監督、こういう訳の分からない映画を撮りたかったのね。という感想です。原作はコミックらしいが、その世界観も、ストーリーの展開も、よくわからない、というか、筋道立てて、理…

映画感想「ショート・ターム」「パワー・ゲーム」

「ショート・ターム」 青春ヒューマンドラマの秀作、さわやかな感動の裏に、重い現代の闇が存在する深いメッセージも含んだ奥の深い物語に、強烈な充実感と感動を受け取ってしまいました。監督はデスティン・ダニエル・クレットンという人です。ストーリーも…

映画感想「花宵道中」「シャトーブリアンからの手紙」

「花宵道中」 裸身をさらして、大胆な演技で、その存在感と、芸歴が生み出す実力をスクリーンに発揮してがんばった安達祐実だが、もう少し早くこういう体当たりをするべきだったなと思う。確かに、人形のようなクリクリした容貌は、この手の時代劇にはぴった…

映画感想「6才のボクが、大人になるまで。」

一人の少年の6歳から18歳までの12年間を、同じキャストでとらえていったリチャード・リンクレイター監督のドラマである。いわゆる、12年間リアルタイムで撮影していった作品である。とはいっても、しっかりとした脚本に乗っ取り、丁寧に絵作りしてい…

映画感想「ザ・ゲスト」「トワイライト ささらさや」

「ザ・ゲスト」 とにかくおもしろい。久しぶりに、理屈なく楽しめる一本に出会った気がします。監督は「サプライズ」のアダム・ウィンガードです。「サプライズ」は前評判ほどおもしろくなかったので、ちょっと不安でしたが、なんの、オープニングからどんど…

映画感想「嗤う分身」「100歳の華麗なる冒険」「福福荘の福ちゃん

「嗤う分身」 ドストエフスキーの小説にこういうものがあるのかと初めて知った。監督はイギリスのリチャード・アイオアディという人である。宣伝を見たときからシュールな映画だろうと思っていたが、予想通り、シュールな映画だった。まるで「メトロポリス」…

映画感想「砂の器」「愛しのゴースト」

「砂の器」 30年ぶりだろうか、見直す機会に出くわす。午前10時の映画祭である。本当に大作の貫禄十分な名作と呼べる一本だと改めて感じいった。初めてみたときは、相当長く感じたが、結婚もし、家族を持って初めて理解し得る感情がこの作品にはあることに気…

映画感想「最期の命」「サボタージュ」

「最後の命」 中村文則原作の話題の映画だが、原作の弱さか、脚本の弱さか、独りよがりの展開と演出に終始したために、全体がとってもわかりづらいしんどい映画に仕上がったという感じだった。もちろん、物語が全くわからないわけではないが、心理描写がうま…

映画感想「ヘラクレス(2014年版)」「愛人(市川崑監督版)」

「ヘラクレス」 ここにきてなんでこの手のコスチューム映画なのかという感じだが、まぁ、気楽に見るにはこれで良いかなという一本だった。監督はブレッド・ラトナー、主演はドウェイン・ジョンソン。これという目玉もない映画である。物語は、ギリシャ神話で…

映画感想「祝宴!シェフ」

全編脳天気に突っ走る台湾コメディの佳作。とにかく、何の中身もうんちくも、こった設定も台本のおもしろさもないはずなのに、二時間半ほどが全く退屈せずにラストシーンまで楽しんでしまう。この、魅力はどこにあるのだろうかと、見終わってから思い返して…

映画感想「マダム・マロリーと魔法のスパイス」「ニンフォマニアック

「マダム・マロリーと魔法のスパイス」 スティーヴン・スピルバーグ制作、ラッセ・ハルストレム監督、ヘレン・ミレン主演という豪華メンバーで、ミニシアターにかかってしまうというのは、本当に時の流れを感じさせる。映画は、本当に灰汁のない、優しい作品…

映画感想「虎の尾を踏む男たち」

ほぼ30年ほど前に、旅行の帰り、東京の名画座で見て以来のスクリーンでの鑑賞だが、なんとも、これほどの作品だったとは、と再認識した次第である。カットのつなぎのうまさとテンポの作り方の見事さ、ストーリーの構成のうまさ、そしてラストの処理の見事さ…

映画感想「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」「美女と野獣

「エクスペンダブルズ3ワールドミッション」 往年のアクションスターが一同に集まる、いわばシルバー人材センター的なアクション大作であるが、まぁ、気楽に派手な映画を楽しむにはもってこいのシリーズである。といっても、ストーリーこそ単純で、やたら爆…