くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2014-01-01から1年間の記事一覧

映画感想「あと1センチの恋」「海月姫」「真夜中の五分前」

「あと1センチの恋」 ラブストーリーの傑作、今年の洋画のベストワンにようやく出会いました。とってもすてきな物語、抜群の映像センスと音楽センスで彩られる切ない恋の物語、すっかり引き込まれちゃいました。いや、それより、主演のロージーを演じたリリ…

映画感想「馬々と人間たち」「華氏451」

「馬々と人間たち」 北欧のアイスランドからやってきた風変わりな映画、というふれこみにつられて見に行った。監督はベネディクト・エルリングソンという人である。主人公はアイスランド馬と書かれているように、すべてのエピソードが馬の目のアップとそこに…

映画感想「サンバ」「毛皮のヴィーナス」「バンクーバーの朝日」

「サンバ」 なんとも、ストーリーの組立が悪い。というか、主人公サンバに絡む人物がそれぞれ中途半端に描いているために、いったい物語の根幹がどれかが見えないのである。監督は「最強の二人」のエリック・トレダノトオリビエ・ナカシュである。映画が始ま…

映画感想「ベイマックス」「ホビット 決戦のゆくえ」

「ベイマックス」 日本?の近未来を舞台に、癒し系のロボットベイマックスを開発した兄タダシの弟ヒロたちの冒険物語である。宣伝フィルムをみたときから少し期待の一本だったが、宣伝フィルムで前面にアピールしていた、癒しロボットベイマックスのコミカル…

映画感想「ニューヨークの巴里夫(パリジャン)」「暮れ逢い」

「ニューヨークの巴里夫(パリジャン)」 とってもしゃれた大人のラブストーリー。映像のテンポ、画面づくりの粋さ、展開の妙味、登場人物の魅力、不思議な感じに引き込まれていく映画でした。楽しかったし、ラストは、素直によかったなと思えた。監督はセド…

映画感想「欲動」「禁忌」「自由が丘で」

「欲動」 杉野希妃監督作品なので、平坦な物語にどこか危険なムードが漂う。 不治の病で余命幾ばくもない主人公千紘は妻ユリとともに、インドネシアのバリ島にすむ妹九美夫婦の元を訪ねる。妹はまもなく出産で、揺れ動き不安定になる千紘は、ユリや妹の夫に…

映画感想「神は死んだのか」「天国は、ほんとうにある」

「神は死んだのか」 これは相当よくできた作品だった。扱われるテーマは、神の存在を肯定するか否定するかという問題で、クリスチャンではない私たちには縁のない世界のはずなのだが、ストーリーの構成が実にうまい上に、エピソードの組立が見事で、エンター…

映画感想「仁義なき戦い」「ゴーン・ガール」

「仁義なき戦い」 新世界の日劇会館で全五部作一気見して以来のスクリーン鑑賞。しかも菅原文太さんが亡くなった直後で、TOHOの大スクリーンで見直すことができた。さすがに、この映画は唯一無二の傑作である。手持ちカメラのワーキングとはこういうもの…

映画感想「デルス・ウザーラ」「おやすみなさいを言いたくて」「刺さ

「デルス・ウザーラ」 四十年近く前に二番館でみたきりだが、これほど美しい映画だったかと改めて感動。さらに、ぜんぜん退屈しないストーリー構成のうまさ、テンポに改めて名作の貫禄をみました。ご存じのように、黒澤明監督が旧ソ連に招かれ、無尽蔵にお金…

映画感想「リルウの冒険」

なんともいえないテンポの映画。141分のロングバージョンがあるらしいが、とてもみれないだろうなと思う。物語は一種のファンタジーだが、わるくいうと監督の頭の中に構築されたストーリーを脚本にしたものの、文章にする才能が今一つのために、それを演…

映画感想「海外特派員」「スガラムルディの魔女」

「海外特派員」 劇場未公開となっているが、私は学生時代自主映画でスクリーン鑑賞している。いわずもがな、アルフレッド・ヒッチコック監督の傑作サスペンスの一本である。もう一度みたかったのだが、大阪での三大映画祭週間で見逃したので、遠路はるばる神…

映画感想「チェイス!」「超能力研究部の3人」

「チェイス!」 典型的なインド映画で、ストーリーよりも、まずエンターテインメントでぐいぐいと楽しませてくれる。ダンスシーンはカットされているのか、途中のわずかにあるだけで、後はエンドクレジットで延々と流れる。純粋なインド映画ファンとしては若…

映画感想「メビウス」「ストックホルムでワルツを」

「メビウス」 さすがにキム・ギドク監督作品、目を背ける嫌悪感の限界一歩手前まで映像が迫ってくる。これが彼の毒なのだが、その独特の感性は、さすがにすごい。映画は、せりふが全くない。ある家族の朝の朝食のシーンから映画が始まる。トーストを食べる父…

映画感想「日本列島」

東西冷戦まっただ中、世界中で不気味なほどに暗躍するスパイたち、そのなんとも陰惨たる時代が見事に映像から伝わってくる。さすがにこの手の社会ドラマは熊井啓監督は実にうまい。一歩間違えば上映中止にさえなるのでは無いかと思える描写を、何の躊躇もな…

映画感想「SHIFT 恋よりも強いミカタ」「幸せのバランス」

「SHIFT 恋よりも強いミカタ」 アジアン映画祭でグランプリを取ったフィリピン映画で、シージ・デレスマという女性監督で、今回が初監督作品。PC画面のこちらから、PCに向かっている主人公エステラの画面で映画が始まる。時々、画面の隅にチャット…

映画感想「悪い奴ほどよく眠る」「隠し砦の三悪人」

「悪い奴ほどよく眠る」 今更いうまでもない、黒澤明監督の企業サスペンス映画の傑作である。この作品、何度も見ているが、いつも同じようなところで眠くなるのですが、今回も同様。いくら傑作でもちょっと長いのである。しかし、間延びするように思えるのは…

映画感想「0.5ミリ」

3時間を超える長尺映画である。監督は安藤桃子、主演は安藤サクラ、プロデューサーは奥田瑛二、とファミリーがそろった映画だ。と、そう書くと、ただの話題映画かと思われがちだが、なかなかいい映画でした。特に前半三分の二あたりまではすばらしい。心が…

映画感想「寄生獣」「フュリー」(ブラッド・ピット主演)

「寄生獣」 相当しっかりと作られたゲテモノ映画の佳作。下手をすると、ただのグロテスクなだけのB級映画に成り下がるところを、根本的なところで、押しとどめている。おそらく原作がしっかりしているのと、その本来のテーマをきっちり映画のストーリーに織…

映画感想「ラスト・デイズ・オン・マーズ」「オオカミは嘘をつく」

「ラスト・デイズ・オン・マーズ」 6ヶ月に及ぶ火星探査チームの任務も後19時間を残すだけになっている。 主人公たちがローバーと呼ばれる電気クルーザーに乗っているシーンから映画が始まる。荒涼とした大地に、当たり前のように、砂嵐が迫ってくるが、…

映画感想「想いのこし」「MIRACLE デビクロくんの恋と魔法」

「想いのこし」 軽い気持ちで見に行ったのですが、これは普通以上に良かった。最初のエピソードから徐々に涙が増えていって、ラストシーンはしっかり涙に濡れていました。監督は平川雄一朗ですが、本当にこの人は、この手の感動ドラマを描かせるとうまいなと…

映画感想「日々ロック」「インターステラー」

「日々ロック」 二階堂ふみ目当てだけの作品だったので、ほとんど期待もなく、もっとクソ映画かと思っていたのだが、意外とふつうに最後まで見終わってしまった。とにかく突っ走るようにロックミュージックを追い求める主人公日々沼たち。いつもわめいてばか…

映画感想「西遊記〜はじまりのはじまり〜」「ランナー・ランナー」

「西遊記はじまりのはじまり」 久しぶりのチャウ・シンチー監督作品。有名な孫悟空の物語「西遊記」のその前談の物語。映画は、とある水辺に暮らす村人のシーンから始まる。水の中に住む、魚の化け物のような妖怪に村人たちが襲われ、それを退治しようと立ち…

映画感想「天才スピヴェット」「デビルズ・ノット」

「天才スピヴェット」 うまい!思わずうなってしまう見事なストーリーテリング。監督のジャン=ピエール・ジュネの才能を感じさせる一本だった。物語は、半永久機関の仕組みを発明した10歳の少年T・S・スピヴェットのスミソニアン協会まで大陸を横断する…

映画感想「生きものの記録」「俳優は俳優だ」

「生きものの記録」 初めて見たのは新世界だった。そのあと、どこかの自主上映でみたはずだが、間違っているかもしれない。製作年は昭和30年、「ゴジラ」の翌年である。物語は、原水爆におびえる一人の町工場の社長が、家族や妾の子供を引き連れてブラジル…

映画感想「神さまの言うとおり」「紙の月」

「神さまの言うとおり」 正直、なんなの?という映画だった。さすがに三池崇史監督、こういう訳の分からない映画を撮りたかったのね。という感想です。原作はコミックらしいが、その世界観も、ストーリーの展開も、よくわからない、というか、筋道立てて、理…

映画感想「ショート・ターム」「パワー・ゲーム」

「ショート・ターム」 青春ヒューマンドラマの秀作、さわやかな感動の裏に、重い現代の闇が存在する深いメッセージも含んだ奥の深い物語に、強烈な充実感と感動を受け取ってしまいました。監督はデスティン・ダニエル・クレットンという人です。ストーリーも…

映画感想「花宵道中」「シャトーブリアンからの手紙」

「花宵道中」 裸身をさらして、大胆な演技で、その存在感と、芸歴が生み出す実力をスクリーンに発揮してがんばった安達祐実だが、もう少し早くこういう体当たりをするべきだったなと思う。確かに、人形のようなクリクリした容貌は、この手の時代劇にはぴった…

映画感想「6才のボクが、大人になるまで。」

一人の少年の6歳から18歳までの12年間を、同じキャストでとらえていったリチャード・リンクレイター監督のドラマである。いわゆる、12年間リアルタイムで撮影していった作品である。とはいっても、しっかりとした脚本に乗っ取り、丁寧に絵作りしてい…

映画感想「ザ・ゲスト」「トワイライト ささらさや」

「ザ・ゲスト」 とにかくおもしろい。久しぶりに、理屈なく楽しめる一本に出会った気がします。監督は「サプライズ」のアダム・ウィンガードです。「サプライズ」は前評判ほどおもしろくなかったので、ちょっと不安でしたが、なんの、オープニングからどんど…

映画感想「嗤う分身」「100歳の華麗なる冒険」「福福荘の福ちゃん

「嗤う分身」 ドストエフスキーの小説にこういうものがあるのかと初めて知った。監督はイギリスのリチャード・アイオアディという人である。宣伝を見たときからシュールな映画だろうと思っていたが、予想通り、シュールな映画だった。まるで「メトロポリス」…