くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ユージュアル・サスペクツ」「最後の決闘裁判」

「ユージュアル・サスペクツ」 二転三転するどんでん返しは面白かったけれど、さすがに映画スレしてしまったのか、真犯人は最初で大体わかってしまったのは自分でも呆れてしまった。監督はブライアン・シンガー。 一人の男キートンが倒れている。足元に火が…

映画感想「DUNE デューン砂の惑星」「燃えよ剣」

「DUNE デューン砂の惑星」 可もなく不可もなしのSF超大作という感じの出来栄え、原作の大ファンとしてはここまで出来ていれば合格というレベルの映画に仕上がってましたが、主人公ポールのカリスマ的な存在感がもうちょっとしっかり出ていれば良かった。そ…

映画感想「キャッシュトラック」

「キャッシュトラック」 面白い話なのですが、脚本をこね回しすぎたのか、中盤が間延びした感じになった上に、敵と味方が判別しにくくなり、さらに主人公の動機付けがかえって話をさらに混乱させた感じになって、クライマックスの鮮やかさが全部ふっ突んでし…

映画感想「劇場版 ルパンの娘」

「劇場版 ルパンの娘」 深田恭子、橋本環奈目当てだけで見に行った。映画版にするのにかなり間延びした脚本になっていたのは残念ですが、まあそれほど期待もしてなかったのでいいとしましょう。監督は武内英樹。 ハプスブルク王冠が盗まれたという事件が起き…

映画感想「Our Friend アワー・フレンド」「牡丹燈籠(山本薩夫監督版)「キャンディマン」

「Our Friend アワー・フレンド」 時間を切り取ったように張り合わせて描いていくので、前半、登場人物がわかりにくかったものの、次第に整理されていく後半は映画を楽しむことができました。実話を元にした切なくて悲しい物語ですが、人生の機微を感じさせ…

映画感想「四谷怪談 お岩の亡霊」「東海道お化け道中」「HHH:侯孝賢」

「四谷怪談 お岩の亡霊」 正当な鶴屋南北原作の「四谷怪談」という感じで、丁寧な展開と筋が通った恐怖シーンの数々が面白い作品でした。監督は森一生。 主人公民谷伊右衛門とお岩の祝言の場面から映画は始まる。ところが上司田沼意次の失脚から浪人に落ちた…

映画感想「草の響き」「妖怪百物語」

「草の響き」 これはいい映画でした。東出昌大、主演男優賞ものの名演技。なにげない普通の日常の中に隠れた人生の機微というかドラマが匂い立つように次第に漂って来るクライマックスへの展開が素晴らしい。淡々と進むドラマなのに、いつの間にか複雑な何か…

映画感想「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」

「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」 趣味の悪いサイケデリックな色彩映像と無駄に仰々しいセット、日本人を馬鹿にしたような遊び感、何でもかんでも言葉にして説明する安っぽい台詞、全く園子温監督の自己満足にしか見えない映画だった。シュールな中に…

映画感想「由宇子の天秤」「カラミティ」

「由宇子の天秤」 映画としては傑作でした。ストーリーの構成、深く踏み込んだテーマ、そしてサスペンスのような展開、見事ではありますが、いかんせん 重いし、暗い、希望が見えないラストも辛い。監督は春本雄二郎。 一人の男性がリコーダーを吹いていて、…

映画感想「エルミタージュ幻想」「モスクワ・エレジー タルコフスキーに捧ぐ」

「エルミタージュ幻想」 圧巻というか圧倒されるというか、こんな度肝を抜く映画があったことにも驚かされます。物凄い一本でした。監督はアレクサンドル・ソクーロフ 19世紀の衣装を身にまとった人たちが車から降りてきてとある建物へ入っていく。カメラの…

映画感想「クリスマス・ウォーズ」「トムボーイ」「スクールガールズ」

「クリスマス・ウォーズ」 なんともスケールのちっちゃな凡作だった。メル・ギブソン主演というだけできた感じです。もうちょっと面白いかと思ったのに残念。監督はイアン・ネルムス、エショム・ネルムス。 いかにも金持ちの少年ビリーが偉そうに学校へ行く…

映画感想「TOVE トーベ」「護られなかった者たちへ」「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」

「TOVE トーベ」 映画としては普通でしたが、ムーミンの生みの親トーベの物語を知ることができたのは収穫でした。監督はザイダ・バリルート。 主人公トーベが狂ったように踊っている。傍に酔いつぶれた男性、そしてカットは1944年の防空壕、トーベは子供達に…

映画感想「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」

「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」 なるほど、これは配信ではなく劇場で見ないと真価は見えない作品です。音というものを追求し尽くした物語というか音響効果を徹底して人間ドラマの中に盛り込んだ作品。淀みのない音を聞くこと、濁った音を聞…

映画感想「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」(4Kリマスター版)「ソウルメイト 七月と安生」

「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」 見逃していたアニメ大作を見る。評判通りの傑作でした。もし、この作品を1995年リアルに見ていたらもっと驚いていたと思います。斬新な画面と音楽、さらにシュールで哲学的な物語、行間に隠された様々な謎、これこそ日本…

映画感想「MIRRORLIAR FILMS Season1」「THE GUILTY/ギルティ」

「MIRRORLIAR FILMS Season1」 短編映画制作を応援するサービス「ミラーライアー」によるプロジェクトの第一弾。どれもこれも個性に富んだ自主映画調で、期待以上に楽しめました。どれがどういう話という具体的なものもあればシュールな物、風刺の効いた物な…

映画感想「ディナー・イン・アメリカ」

「ディナー・イン・アメリカ」 これはなかなか面白かった。一見、よくあるお話のようで、見ているとどんどんオリジナリティが見えてくる。三つのディナーシーンを画面の区切りにして、主人公たちが少しずつ変化していく様が面白い。しかも、しっかり青春映画…

映画感想「殺人鬼から逃げる夜「クーリエ 最高機密の運び屋」

「殺人鬼から逃げる夜」 駄作の極みに久しぶりに出会った感じ。何度映画館を出ようかと思うほどにひどい映画だった。状況設定、舞台設定が全然できていないし、登場人物が主人公から脇役に至るまでバカでアホやし、こんな脚本、ど素人でも書かないやろやろと…

映画感想「総理の夫」

「総理の夫」 久しぶりにテレビドラマレベル以下の凡作を見ました。原作が弱いのか脚本が弱いのか演出にキレがないのか、なんともし難い映画だった。物語の流れも読めるし、登場人物も平凡だし、主人公も際立たない。中谷美紀が出れば相当な映画もそれなりに…

映画感想「MINAMATA ミナマタ」「空白」

「MINAMATA ミナマタ」 なぜ今水俣病の映画?なぜ今ジョニー・デップ?という感じの作品ですが、とにかく映像が抜群に美しいのが妙に心に残ってしまう。ライティングの工夫や構図が下手な芸術映画より美しい。しかも扱うのは水俣病を世界に知らしめた写真家…

映画感想「赤ひげ」「サスペリアPART2」(4Kレストア完全版)

「赤ひげ」 スクリーンで見直すのは何年振りか、しかし恐ろしいほどの傑作ですね。あれだけのエピソードが見事にオーバーラップして一つの物語に終結する脚本の素晴らしさ、庶民の甘ったるいヒューマンドラマではなく、辛辣な視点もあちこちに散りばめられた…

「科捜研の女 劇場版」「ベイビーわるきゅーれ」

「科捜研の女 劇場版」 期待もしてないけど、後輩沢口靖子のために見にきた感じですが、これがまた面白かった。20年を超える長寿テレビ番組が初めて映画化という流れの理由がわからないほど面白かった。完璧な勧善懲悪で、味方側に悪者は一人も出ないこと、…

映画感想「ミス・マルクス」「アイダよ、何処へ?」「君は永遠にそいつらより若い」

「ミス・マルクス」 ロック調の音楽やモダンに編曲したクラシックを挿入する演出が個性的なのですが、映像とうまくマッチさせるだけの感性が整っていないので、とってつけたように音楽が入るのはちょっとどうかと思えた。また、核となる話が見えないので、主…

映画感想「スイング・ステート」「カンウォンドのチカラ」「オー!スジョン」

「スイング・ステート」 面白かった。期待してなかったけど、楽しめました。アメリカはこれほどまで下品な国になったと言わんばかりの展開を徹底した後にひっくり返す鮮やかさは拍手ものでした。監督はジョン・スチュワート。 ヒラリー・クリントンとドナル…

映画感想「レミニセンス」「マスカレード・ナイト」

「レミニセンス」 面白く作ろうと複雑に組み立ててはいるのですが、そもそも、壮大な舞台の割にはお話がこじんまりとしていて、悪役のスケールも小さくて、小さくまとまった感満載の作品。たしかに、二転三転していく話と、感動のラストシーン、そこへ至る謎…

映画感想「シュシュシュの娘」「スパイラル ソウオールリセット」

「シュシュシュの娘」 典型的なインディーズ映画ですが、単純に面白さのエッセンスをかき集めた感が最高の一本。少々、移民反対を糾弾するという偏ったメッセージが見え隠れしないわけではないけれど、痛快なアクション映画というか、マカロニウエスタン調と…

映画感想「恋の病 潔癖なふたりのビフォーアフター」「ブライズ・スピリット 夫をシェアしたくはありません!」

「恋の病 潔癖なふたりのビフォーアフター」 もっと軽いコミカルなラブストーリーかと思っていたら、意外にラストはシリアスに締めくくった。そのシリアスさがこの映画の価値をあげた気がします。決して出来の良い作品ではないけど、一見の価値がありました…

映画感想「浜の朝日の嘘つきどもと」「ムーンライト・シャドウ」

「浜の朝日の嘘つきどもと」 なんともダラダラした脚本で、前半はまだテンポが良かったが、後半はとりあえず作ったという感じでしかない展開とエンディングにため息が出てしまった。ほとんど高畑充希と大久保佳代子の演技力だけで引っ張っていく作品で、いく…

映画感想「先生、私の隣に座っていただけませんか?」「スザンヌ、16歳」「ショック・ドゥ・フューチャー」

「先生、私の隣に座っていただけませんか?」 これは面白かった。脚本の出来の良さと、演者の演技力の賜物と言う一本でした。プロットの基本は渡辺淳一の「あじさい日記」ですが、それを日記から漫画に置き換え、さらに二転三転、虚構と現実を交錯させた構成…

映画感想「DAU.退行」

「DAU.退行」 先日見た「DAU.ナターシャ」の続編で約10年後から始まる。全九章からなる物語で、ダンテの「神曲」をモチーフにしている。これは傑作でした。メッセージを映像に変化させるとこうなると言わんばかりの作品で、誰が主人公というわけでもなく、粛…

映画感想「大地と白い雲」「名もなき歌」

「大地と白い雲」 広いモンゴルの大地と、平坦なストーリーで、思いのほか長く感じてしまいますが映画としては良質の一本でした。都会に憧れる若者の姿を、遥か彼方まで広がる地平線と、真っ青な空、そして時に襲ってくる自然の雪景色などを交えながら、仲の…