くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「東洋の魔女」「鼠小僧次郎吉」「巨人 大隈重信」

「東洋の魔女」 1964年東京オリンピックで活躍した日本女子バレーボールチームのドキュメンタリー。映画としての出来の良し悪しはともかく、ラストは涙が出てしまいました。監督はジュリアン・ファロ。 かつての日本バレーボールチームのメンバーが会食して…

映画感想「無聲The Silent Forest」「ザ・フォッグ」(4Kレストア版)

「無聲 The Silent Forest」 頭からラストまでなんとも陰湿な映画だった。重層的に掘り下げていく真実がいけどもいけども暗くどんよりと沈んでいく展開はさすがにしんどい。しかし、絵作りは実に美しく、映像表現も意識した演出は評価すべきだったと思います…

映画感想「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド」「サンダーバード55/GOGO」「奇跡」(デジタルリマスター版カール・テオドア・ドライヤー監督)

「アイム・ユア・マン恋人はアンドロイド」 画面作りも美しいし、端正な映像で上品な作品でした。物語も静かに淡々と流れるし、ドラマも丁寧で、キワモノSF的な雑さがないのが良かった。監督はマリア・シュラーダー。 考古学者のアルマが、あるダンスホール…

映画感想「ゲアトルーズ」(デジタルリマスター版)「大怪獣空中戦ガメラ対ギャオス」

「ゲアトルーズ」 こんな映画、凡人監督には絶対に撮れない。まさに傑作というのはこういう映画を言うのでしょうね。淡々と語られる映像のみですが、映像がドラマをうねらせていく展開にぐいぐいと引き込まれてしまいます。しかも、さりげなく配置する鏡や、…

映画感想「truth姦しき弔いの果て」「ユンヒへ」

「truth姦しき弔いの果て」 なんだかなあという映画でした。出だしから前半の会話劇の面白さでいくなら良かったものの後半どんどん悪趣味になってくるのは流石に自主映画レベル。三人の女優も精細が欠くし、こういう映画だねという一本だった。監督は堤幸彦…

映画感想「天使にラブソングを…」「女妖」「町奉行日記鉄火牡丹」

「天使にラブソングを…」 ウーピー・ゴールドバーグが苦手で見逃していた作品を午前十時の映画祭で初見。これは名作でした。エンタメ映画の作劇の基本が徹底されているし、展開のリズムも実に小気味良い。さらに脇役がしっかりしているので映画にキレが出ま…

映画感想「メイン・テーマ」「花のあすか組!」「怒りの日」(デジタルリマスター版、カール・テオドア・ドライヤー監督版)

「メイン・テーマ」 40年ぶりくらいにスクリーン見直したけれど、いい映画ですね。森田芳光ワールド全開の悪ノリシーンを散りばめながらも映画のテーマがぶれないので、ラストまで楽しめます。映像を楽しめる映画というのは少なくなりましたね。監督は森田芳…

映画感想「決戦は日曜日」「マクベス」(ジョエル・コーエン監督版)

「決戦は日曜日」 それほど期待もしていなかったし、出だし部分は非常にスケールも小さいしょぼいオープニングだったのですが、さりげなく良くなってくる感じで、風刺を効かせながら、みんなが言いたいことがズバズバと出てくる中盤から後半は見ていて小気味…

映画感想「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」

「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」 なんともための多い演出で、2時間半もいらない物語には参った。しかもお子様映画かと思わせるような展開には苦笑いが出てしまいました。カンパーバッチが出てくる場面だけ映画が締まっていて、あとはゆるゆるの娯楽…

映画感想「怪猫呪いの壁」「丹下左膳 こけ猿の壺」

「怪猫呪いの壁」 平凡な怪談ものかと思っていたら、思いの外傑作でした。ストーリー展開がスピーディで面白いし、フィルムの特性を利用した光と影の恐怖演出が実に多彩で、そしてその編集が見事でワクワクしてくるし、特に後半のクライマックスに至ってはも…

映画感想「99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE」「ヴォイス・オブ・ラブ」「ねらわれた学園」

「99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE」 テレビスペシャルレベルの作品ですが、大好きな杉咲花、大好きな脚本家蒔田光治トリック担当と言うことで十分に楽しむことができました。監督は木村ひさし。 テレビスペシャルの続編的なオープニングから映画が始まる。南…

映画感想「明け方の若者たち」

「明け方の若者たち」 始まりから終わりまで、隅から隅まで、平凡な映画でした。おそらく原作はもっと味のある物語なのでしょうが、こう言う話は力のある人が演出しないと凡作に仕上がる、と言う典型的な映画でした。まあ、黒島結菜目当てで見に行っただけな…

映画感想「ローラとふたりの兄」「成れの果て」

「ローラとふたりの兄」 始まった途端、またいつものような平凡なフランスコメディかと思いきや、どんどん胸に伝わって来るものが感じられてラストはほのぼのと感動してしまいました。小品ですがなかなか良かったです。監督はジャン=ポール・ループ。 ビル…

映画感想「レイジング・ファイア」「ただ悪より救いたまえ」「探偵物語」(根岸吉太郎監督版)4K修復版

「レイジング・ファイア」 香港映画らしいスピーディなストーリー展開と派手なアクションの連続、そしてシンプルな筋立ては本当に肩の凝らない作品でした。ベニー・チャン監督の遺作。 チョン警部が雨の中車を走らせている。その先には大勢で一人の男がリン…

映画感想「キングスマン ファースト・エージェント」

「キングスマン ファースト・エージェント」 面白かった。ますます磨きのかかったアクションシーンの数々も楽しいし、見せ場の連続というかてんこ盛りで飽きさせないし、歴史の史実をフィクションに取り込んでいく脚本も面白い。難を言えば、これはB級映画の…

映画感想「世界で一番美しい少年」「麻雀放浪記」(和田誠監督版)「夜空に星のあるように」

「世界で一番美しい少年」 ルキノ・ヴィスコンティ監督の「ベニスに死す」で少年タジオを演じたビョルン・アンドレセンのドキュメンタリー。ものすごいストーリー性のある映像で、「ベニスに死す」で頂点で現れた少年のその後の人生のドラマに圧倒されてしま…

映画感想「彼女が好きなものは」「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」

「彼女が好きなものは」 友達に勧められて半信半疑で見に行ったのですが、思いの外とっても良い映画でした。ホモを認めるのが善で、認めないのは悪であるかのような最近の風潮をバッサリと切り捨てて原点に戻り、ゲイであることの苦悩を真正面から描いたスタ…

映画感想「偶然と想像」「私はいったい、何と闘っているのか」

「偶然と想像」 淡々と演劇の本読みのように繰り返す台詞の応酬と、まるで舞台を見ているような長回しとフレームを意識した演出、その中で繰り広げられる偶然が生み出すドラマですが、決して奇抜さを狙ったものではない。その空気感が非常に知的な雰囲気を醸…

映画感想「マトリックス レザレクションズ」

「マトリックス レザレクションズ」 何の意図があって、18年も経ってこの作品を発表したのか意味不明の映画で、キアヌ・リーヴス、キャリー=アン・モス、ジェイダ・ビンスケット・スミスら主要キャストたちがリアルに年を取って、しかも、実年齢で出せない…

映画感想「GUNDA グンダ」

「GUNDAグンダ」 モノクロ映像と音楽を廃して環境音だけでつづるある農場の母豚と子豚を捉えたドキュメンタリーですが、とにかく、カメラがすごい。あそこまで動物に寄ることが可能なのかと思えるようなクローズアップで描写する映像はまるで動物の表情をと…

映画感想「モスラ」(4Kデジタルリマスター版)「あなたの番です 劇場版」

「モスラ」(1961年版) 小学校の講堂で見て以来のスクリーン鑑賞ですが、本当に綺麗に蘇りました。改めて、東宝特撮技術の凄さに感動。モスラの歌が流れてきたら寒気がしてしまいました。一分の序曲があったのも初めて知りました。監督は本多猪四郎。 オープ…

映画感想「消えない罪」「ドント・ルック・アップ」

「消えない罪」 物語も登場人物の行動にもきっちりと動機付けが行われた濃厚な脚本が見事な見応えのある作品でした。少々エピソードを詰め込みすぎた気がしないでもないし、過去の出来事を細切れで挿入していく演出はちょっとうるさい気がしないでもないです…

映画感想「老後の資金がありません!」「茲山魚譜チャサンオボ」

「老後の資金がありません!」 平凡な脚本と並の演出でどうなることかと思ったが、小手先の器用さで演技を繰り返すテレビレベルの役者が演じる前半部分はいかにも凡作でしたが、草笛光子が登場する中盤から後半、みるみる映画になってくる。流石に草笛光子の…

映画感想「ラストナイト・イン・ソーホー」

「ラストナイト・イン・ソーホー」 これは面白かったが、少々、描きたいものを詰め込みすぎたきらいがないわけでもない。でも、音楽センスが抜群にいいし、オープニングから引き込む演出テンポの良さは一級品。単なるタイムトラベルホラーと捉えるとこの映画…

映画感想「グロリア 永遠の青春」「渚の果てにこの愛を」「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」

「グロリア 永遠の青春」 オリジナル版と同じ監督でリメイクされた作品です。ジュリアン・ムーアが是非にと言っただけあって、頑張ってはいますが物語は普通だし映画も普通だった。監督はスティアン・レリオ。 離婚して一人暮らしのグロリア、子供たちも離れ…

映画感想「The Hand of God 神の手が触れた日」「悪なき殺人」

「The Hand of God 神の手が触れた日」 なかなかいい映画でしたが、最初登場人物の関係についていけなくてしんどかった。しかし、物語の流れが進んでくると、次第に全体の空気感が見えてきて、どんどん引き込まれて行きました。画面も綺麗だし、なかなかの佳…

映画感想「その人は女教師」「潮騒」(山口百恵版)「ミラベルと魔法だらけの家」

「その人は女教師」 三船敏郎の息子三船史郎と岩下志麻の悲恋ドラマですが、さすがに古さを感じるのと、やっつけ仕事的な仕上がりに微笑ましさを感じるような映画でした。監督は出目昌伸。 1969年新宿、学生と機動隊の衝突場面から映画は幕を開ける。一人の…

映画感想「バツグン女子高生16歳は感じちゃう」「放課後」「パーフェクト・ケア」

「バツグン女子高生16歳は感じちゃう」 吉沢京子全盛期の昭和色満載の青春映画。シンプルなストーリーと陽気なお色気を含んだ楽しい娯楽映画でした。監督は松森健。 美少女川村弓子が転校してくるところから映画が始まる。そしてテニス部に入るが、テニスコ…

映画感想「グッドフェローズ」「ディア・エヴァン・ハンセン」

「グッドフェローズ」 ワンシーンワンカットと細かいカットを繰り返す美しいカメラワークも綺麗だし、雑多な物語に流れるのを見事にストーリーテリングしていく演出も秀逸でいい映画ですが、果たして名作かというとそこまでいかない気がします。30年ぶりに見…

映画感想「夢の涯てまでも」(4Kレストアディレクターズカット版)「東京画」(2Kレストア版)

「夢の涯てまでも」 前半の美しい画面と構図、そしてキレのある演出に大傑作の予感を感じたけれど、オーストラリアに着いてからの目標の見えない混沌とした間延びした展開に、結局、何を描きたかったか理解できずに終わってしまいました。長すぎますね。それ…