くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「83歳のやさしいスパイ」「唐人街探偵 東京MISSION

「83歳のやさしいスパイ」 老人ホームのドキュメンタリーなんてと思ってる人がいたら大違い、老若男女誰が見ても感動します。孤独というものを切々と、それもユーモアを交え、いつの間にかどんどん流れの中に引き込まれていく作品で、ラストの主人公の呟きに…

映画感想「シャイニング」(北米公開版デジタルリマスター版)「シン・エヴァンゲリオン劇場版」

「シャイニング」(北米公開版デジタルリマスター版) 日本公開版より約20分長いバージョンで、かつてDVDで見直したことがあるが結局どこが長いのかわからなかった。ついに午前十時の映画祭で劇場公開が実現した作品。さすがに見直してみて改めてこの映画が傑…

映画感想「田舎司祭の日記」(4Kデジタルリマスター版」「サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス」

「田舎司祭の日記」 非常にいい映画なのですが、いかんせん、宗教に関する物語は正直なところ入り込みにくい部分があり退屈だと言うのも確かです。それでも、モノクロスタンダードの画面の中でひたすら苦悶する一人の司祭の人間ドラマの迫力はその映像表現ゆ…

映画感想「17歳の瞳に映る世界」「ファイナル・プラン」「少年の君」

「17歳の瞳に映る世界」 これは相当にクオリティの高い作品でした。これだけシンプルな物語をここまで書き込んだ脚本と演出力に拍手したい。ただ、お話は暗い。それでも食い入るほどに引き込まれる。一見男性をただ性欲だけを求めるような存在に描いているに…

映画感想「コレクションする女」「パリのナジャ」

「コレクションする女」 「六つの教訓話」シリーズの第4作。淡々と流れるストーリー、男を弄ぶヒロイン、彼女に翻弄される主人公、ネストール・アルメンドロスの美しいカメラ、まさにエリック・ロメールの世界。ラストの紋切り型のエンディングに、なんかい…

映画感想「愛の昼下がり」「ヴェロニクと怠慢な生徒」

「愛の昼下がり」 洒落た大人のラブストーリーという感じで、大人なのは女性で子供っぽいのは男性というコミカルな設定はこのシリーズの定番の楽しい映画でした。「六つの教訓話」の第6話ということで前半の妄想シーンに過去の5話の女性たちが出てくるという…

映画感想「竜とそばかすの姫」「プロミシング・ヤング・ウーマン」「モード家の一夜」「紹介、またはシャルロットとステーキ」

「竜とそばかすの姫」 あれ?細田守どうした?という感じの仕上がり。これでアニメファンは満足するのだろうか?確かに仮想空間の映像は見事なのですが、大作仕上げにこだわり過ぎたのか、脇役の人物が全く描き切れてないし、ストーリー展開が整理されてない…

映画感想「モンソーのパン屋の女の子」「シュザンヌの生き方」「ベレニス」「獅子座」「モンフォーコンの農場」

「モンソーのパン屋の女の子」 「六つの教訓話」シリーズ第一作。女性を追い求めていく一人の男の物語ですが、実は女性はそんな男の姿をずっと見ていたというなんともコミカルな一本、面白かった。監督はエリック・ロメール。 主人公である私が友人とカフェ…

映画感想「ペトルーニャに祝福を」「クレールの膝」「ある現代の女子学生」

「ペトルーニャに祝福を」 面白い映画なのですが、結局、どこへも落ち着かずに映画が終わって行くので、消化不良のままでエンディングを迎えてしまいました。もう少し、映像からいろいろ感じ取らなければいけないのかとも思うのですが、理解が及びませんでし…

映画感想「フラワーズ・オブ・シャンハイ」「ハウス・イン・ザ・フィールズ」

「フラワーズ・オブ・シャンハイ」 リー・ピン・ピンの美しいカメラとワンシーンワンカットと暗転を繰り返す映像に陶酔感を覚えてしまうけれど、上海の高級遊郭での人間模様のドラマにいつの間にか引き込まれていきました。監督は侯孝賢(ホウ・シャオシェン)…

映画感想「海辺の金魚」「幸せの答え合わせ」「シンプルな情熱」

「海辺の金魚」 小品ですが、淡々と流れるストーリーと、丁寧な映像作りが好感の一本。花と晴海を演じた二人がとっても透明感があったのが良かった。監督は小川紗良。 浜辺で叫ぶ花の姿からタイトル、そして海辺に立つ養護施設へ移って映画は始まる。今日、…

映画感想「ブラック・ウィドウ」

「ブラック・ウィドウ」 大作だからといって二時間超えなくてもいいじゃないのと思うような作りの映画で、後半こそ派手なアクションのCG映像満載になるけど、それまではやたらこれまでの経緯や蘊蓄を静止した場面で描くので、正直退屈。二時間弱の尺でもうち…

映画感想「東京リベンジャーズ」(実写版)「ライトハウス」

「東京リベンジャーズ」 面白いわけでもなく、つまらないわけでもない映画。原作があるので仕方ないところもありますが、もうちょっと物語を整理した方が良かったのと、主演のはずの北村匠海が主演に見えないほどの存在感のなさは演技力の弱さゆえか、吉沢亮…

映画感想「ベル・エポックでもう一度」「スーパーノヴァ」

「ベル・エポックでもう一度」 ファンタジックな物語で、先は大体読めるのですが、役者たちの味のある演技が最後まで映画を引っ張ってくれました。少々オープニングあたりのカット割が細か過ぎて騒々しく見えてしまいましたが、ラストはほんのり感動させてく…

映画感想「アジアの天使」「憂鬱な楽園」

「アジアの天使」 悪い映画ではないのですが、ちょっと長かったですね。韓国と日本が言葉以外に自然と打ち解ける感じがもうちょっと上手く見えていたらもっと良かった気がしますが、期待しすぎたというのもあります。淡々とした展開はそれはそれでいい感じな…

映画感想「風が踊る」「珈琲時光」

「風が踊る」 さわやかな、まさに風が吹き抜けて行くような青春映画でした。監督の第二作目で、まだスタイルが確立する前とはいえ、とってもテンポの良い音楽の使い方と軽快な場面転換が楽しい作品でした。監督は侯孝賢(ホウ・シャオシェン)。 洗剤の宣伝映…

映画感想「ゴジラVSコング」「デカローグ5」「デカローグ6」

「ゴジラVSコング」 無駄に超大作のB級娯楽映画という感じで、支離滅裂な展開も全て大作という勢いで突っ走って行く。今やアメリカ人も怪獣映画のなんたるかを忘れてしまった感のある映画ですが、退屈せず楽しめたのでいいかと思う。監督はアダム・ウィンガ…

映画感想「デカローグ1」「デカローグ2」

「デカローグ1 ある運命に関する物語」 これはちょっと辛い話でした。神の存在と命の物語なのですが、そこにパソコンを絡めたストーリー作りがちょっと興味深いのですが、ラストは辛かった。監督はクシシュトフ・キェシロフスキ。 女性が歩く姿、男性が歩く…

映画感想「5月の花嫁学校」「デカローグ7」「デカローグ8」

「5月の花嫁学校」 スケールの小さなメッセージを描くためにああでもないこうでもないとエピソードを重ねてダラダラとしてしまった感じの映画でした。絵作りの面白さは買いますが全体にテンポが実に悪いのと、センスがないのか一つの映像にまとめあげること…

映画感想「いとみち」「デカローグ3」「デカローグ4」「キングコング対ゴジラ」

「いとみち」 典型的なローカル映画かと思っていましたが、徹底的な津軽弁を駆使した映像作りが面白く、心地よい空気感でラストまで引き込まれていく秀作でした。少々、主人公のキャラクター作りの引っ込み思案の演出がくどかった気もしますがあれはあれで良…

映画感想「Arc/アーク」「デカローグ9」「デカローグ10」

「A rc/アーク」 シュールな物語なのですが、そのシュールなテーマをもうちょっと凝縮させたほうが良かったのではないかと思います。いかんせん、ものすごく長く感じた。実際二時間以上あるのですが、前半部分をあそこまで描く必要があったのかはわかりませ…

映画感想「夏への扉 キミのいる未来へ」

「夏への扉 キミにいる未来へ」 今まで映像化されていなかったのが不思議な、あまりにも有名なロバート・A・ハインラインの名作SFの映画化。不安だらけで見にきた。結果は、原作がいかに素晴らしいのかを再確認することになる程、忠実に、悪く言えば無難に、…

映画感想「ピーターラビット2バーナバスの誘惑」「海辺の家族たち」「1秒先の彼女」

「ピーターラビット2 バーナバスの誘惑」 エピソードを詰め込みすぎたのか、前作よりテンポが悪くなって、せっかくの見せ場がぼやけてしまって、ピーターラビットたちの大活躍に引き込まれきれなかった。面白いことは面白かったけど、普通でした。監督はウィ…

映画感想「リカ 自称28歳の純愛モンスター」

「リカ 自称28歳の純愛モンスター」 テレビドラマの映画版なのですが、あまりにもリアリティのない雑な脚本と演出に、バカにされている気分の映画だった。荒唐無稽なのは構わないが、締めるべきは締めないと、適当感大爆発してしまう。まさにそんな典型だっ…

映画感想「クリシャ」「青葉家のテーブル」

「クリシャ」 未来の希望もない殺伐とした映画ですが、カット割りと編集だけで主人公の心の葛藤を映像化していく手腕はなかなかのもので、インディーズ映画としては秀作の部類に入る一本でした。監督はトレイ・エドワード・シュルツ。 老婆のような女性のア…

映画感想「藍に響け」「アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン」「逃げた女」

「藍に響け」 もっと軽いタッチの映画かと思っていたら、なかなかしっかりと作られた見応えのある佳作でした。映画の視点が順番に人物を移っていく演出が実に見事で、脚本がしっかり描かれているというのも好感、ありきたりの展開を挿入せず、一つ一つ丁寧に…

映画感想「モータルコンバット」(2021)「ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち」「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」

「モータルコンバット」 旧作もスケールの小さかった印象があったが、今回の作品も、話の割には全体のスケールがこじんまりとしていたのは残念。ただ、CGなどの発展によってそれなりに格闘シーンは面白かったから良いとしましょう。監督はサイモン・マッコイ…

映画感想「RUN/ラン」「グリード ファストファッション帝国の真実」「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」

「RUN/ラン」 なんの工夫もない普通のB級サイコスリラーでした。今更というサイコママが登場して、執拗に子供を可愛がるがそれがそれが異常という展開に新しさはなく、B級ならもっと思い切って斬新なことをすれば面白いのになんの変哲もなかった。監督はア…

映画感想「名も無い日」「Mr.ノーバディ」

「名も無い日」 なかなかいい映画でした。じわじわと伝わってくる人生のドラマが映像として美しく表現されているのがいいです。監督は日比遊一。 名古屋の熱田神宮の祭りでしょうか、提灯を丸く飾った船が入江をゆく場面から映画は始まる。ニューヨークで写…

映画感想「ロミオ+ジュリエット」(バズ・ラーマン監督版)「キャラクター」

「ロミオ+ジュリエット」 午前十時の映画祭でようやく見れた。シェークスピアの古典「ロミオとジュリエット」を舞台を現代に置き換えて、モダンかつサイケデリックな映像で描いていく作品。とにかく目まぐるしいほど騒がしい展開なので、悪く言えば俗っぽさ…