2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧
「三月生れ」 これはとっても良かった。機関銃のように繰り出されるセリフの勢いにまず引き込まれて行くのですが、シンプルな話なのに主人公の心の変化が手に取りように伝わってくる。さらに、主人公フランチェスカを演じたジャクリーヌ・ササールという女優…
「イップ・マン 継承」 ドニー・イェンを見るためだけに見に言ったアクションシリーズの三作目。ブルース・リーが青年になったという姿で登場するサービスシーンもあり、なかなかのオープニングから、あとは、よくある展開で、地元のヤクザものたちとイップ…
「愛の果てへの旅」 映像がとにかく面白いし、音とマッチングさせてのリズム感の良さにどんどん引き込まれる作品なのですが、物語はほとんど理解できなかった。ラストになって、なるほどそういうことだったかというエンディング。そうは言っても映像に酔わさ…
「ウンベルトD」 30年ぶりくらいに見直しましたが、これは良い映画でした。こういう素朴な感情に訴える映画を作れる監督が本当に少なくなった気がします。画面の構図が美しいし、物語がとにかくシンプルでピュア。人間の心に迫るような物語にいつの間にかど…
「ゴンドラ」 30年ぶりのリマスター版の公開ということで、どんなにすごい映画なのかと思いましたが、体調のせいか映画のせいか、眠かった。確かにちょっと凝ったカメラワークとか演出を見せますが、自主映画レベル以上のものは見えないし、びっくりするよう…
「エイミー、エイミー、エイミーこじらせシングルライフの抜け出し方」 それほど長い作品ではないのに、やたら長く感じた。脚本のストーリーテリングが良くないのだろうが、この手のアメリカンコメディは、みんな女性側の下ネタで走るのが定番だなと思う。「…
「ブルーハーツが聴こえる」 伝説のバンドTHE BLUE HARTSの楽曲を6人の監督がそれぞれの解釈で描いていくオムニバス映画です。全体で見れば出来の良し悪しはあるのですが、それぞれが別々の話なので、最後までなんとか見ることができました。「ハンマー…
「タレンタイム優しい歌」 マレーシア映画というちょっと変わった作品ですが、実に素朴そのものの映像がとっても好感な一本でした、なんの装飾もなく淡々と、何気ない青春ドラマが展開する様がおもしろい。ヤスミン・アフマド監督の最高傑作と言われる映画で…
「ReLIFE リライフ」 ちょっと内容が面白そうだったので見に行ったが、何のこともない薄っぺらい作品でした。監督は古澤健です。就活もままならず、友達との付き合いには仕事も順調を装っている主人公の海崎は、ある日、夜明了という一人の男から、高校生活…
「グレートウォール」 チャン・イーモウ監督作品じゃなかったら行かないかもしれない中国歴史スペクタクル。なぜあの広大な万里の長城が作られたのか、その様々ない逸話の中の一話を基に描かれた物語で、とにかく、荒唐無稽で壮大なお話は中国映画らしいし、…
「おとなの事情」 なるほど、脚本賞を取っただけのことはある、面白い。舞台劇のような様相を帯びていますが、映画としての映像作りも意識した演出が目を引きます。監督はパオロ・ジェノヴェーゼ。いく組みかの夫婦の姿を手短に紹介してタイトル。エヴァとロ…
「暗黒女子」 こういう学芸会のような映画もありといえばありですね。ストーリーがしっかり作られているせいか、映画としては面白かった。ただ、出だしから彼女たちがお嬢様に見えないのが気になって、なかなか入り込めませんでした。一つには、綺麗な日本語…
「ゴースト・イン・ザ・シェル」 もっとつまらない映画かと思っていたが、意外と楽しめた。少々お話はくどいのだが、「攻殻機動隊」の世界観を再現することへの努力は見えたかなと思います。ただ、やはりこの手の都会シーンは「ブレード・ランナー」に見えて…
「雪女」(杉野希妃監督版) 小泉八雲の小説をもとに、杉野希妃らしい別の解釈で描いた作品ですが、もう一歩面白みに欠けるというか、光る何かが物足りない映画でした。物語は好きなので、それなりにのめり込んで行こうとするのですが、どこかでいつも冷めた視…
「サラエヴォの銃声」 カメラワークがとにかく美しい。ホテルの廊下から廊下、部屋から部屋をそれぞれの人物を追って移動して行く。そしてぐるっと回転して次のシーンへ。人物を送り出してから次のカットへと繰り返す映像のリズム感にまず引き込まれてしまう…
「ライフ・イズ・ビューティフル」 イタリア映画らしい軽快な陽気さの中に、切ないほどの哀愁を盛り込んだ名作らしい名作。画面の色彩演出の美しさは、センスがなせる技だろうが、物語の構成配分が実にうまいので、前半のコミカルな展開が後半一気に辛辣なも…