KEN&ADAMA −69 sixty nine− 妻夫木聡×安藤政信
クドカンの脚本でまさにクドカン作品。
時代は高度経済成長真っ只中の1969年。なのに伝わってこない。時代の息吹が。
原作者の村上龍氏は自伝的にこの作品を書いたのであるから、おそらく原作には時代の息吹きがあるのだろうが、映画にはまったくない。スタッフにその時代を生きた人がいず、知識だけの頭でっかちで作ったためだろう。
訴えたいことも伝わってこないし、学園ドラマとしてもインパクトがない。とにかくおもしろおかしく映像で遊びたかっただけなのである。
映像作品としては良くできた作品であるとは思います。
それはそれでいいと思いますがせっかく妻夫木聡などを使っているのだから、もう少し作品に深みがほしいですね。「きょうのできごと」や「ジョゼ虎」を観てみてください。作品に味があると思いませんか?ちょっと残念ですね