くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ゴーストブック おばけずかん」

「ゴーストブック おばけずかん」

NHKのお子様向けドラマという感じの映画ですが、白組のVFXが楽しいので、素直に童心に返ってみれました。監督は山崎貴

 

放課後、どうしても叶えたい願いがある一樹たち三人の小学生は、町外れの祠に願い事をしている場面から映画が始まる。カットが変わり怪しい店主がいる古本屋、新しく願い事をされたことを知り、図鑑坊にその三人の元へ行くように要請する。学校では新しい瑶子先生が臨時で一樹たちのクラスにやってくる。昨夜、一樹たちの枕元に現れた図鑑坊の話が現実だと知った三人は学校の帰り、祠のところにある怪しい古本屋にやってくる。そしてその本屋に入るのだが、それを見かけた瑶子先生は心配になって一緒に本屋に入る。

 

本屋の中で、一樹らはおばけずかんを手にした後、本屋の中を走り回って一樹ら三人と瑶子先生らが外に飛び出すと、全く違った世界が目の前に広がる。そこへ、クラスメートで一樹らの友達の湊が現れる。家に戻ったものの、何かおかしいと思うみんなは瑶子先生の家に集まることになる。そこに図鑑坊が現れ、一樹らが手にしているおばけずかんの説明を聞く。どうやら明日の期限までに六匹のおばけを捕まえてずかんに中に入れないといけないらしい。

 

一樹らは知恵を駆使して次々とおばけをゲットするが、最後の、時間と空間を操るおばけに臨むことになるが、湊の姿が時々消えそうになるのを不審に思った瑶子先生は一樹らに、祠に願い事をした内容を聞く。それは、湊の誕生日、一樹らはサプライズで待ち伏せていたが、湊に工事現場の機材が倒れ意識不明になった。そして湊が快復することを願ったのだ。しかし、最後のおばけジズリを倒すことで時間を遡ってもらい湊を助けられることがわかる。

 

図鑑坊の力を借りてジズリの居場所を突き止めた一樹たちはジズリに臨むが、なかなか手強い。それでも、これまで捕まえたおばけの助けを得て、最後はジズリをずかんに閉じ込め、再度願いを言う。一樹は湊が事故に遭う直前に戻り湊を助けるが、見返りに、ここでの出来事の記憶がみんなの頭から消えることになる。

 

元の世界に戻り、瑶子先生が赴任してくる朝になる。しかし、一樹らはおばけずかんで体験した記憶は全てなくなっていた。瑶子先生はなぜか一筋の涙を流し、先生として一生懸命頑張ると告げる。何事もなく普通に戻る一樹らのシーンで映画は終わる。

 

登場人物の人物描写がしっかりできていればいい映画になったかもしれないけれど、山崎貴監督にその方面の才能がないのは周知のことだったのでその点は諦め、VFXの面白さを楽しむNHKドラマという作品で仕上がった一本という感じでした。

 

 

 

一樹、太一、宗佑