くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「天才たちの頭の中 世界を面白くする107のヒント」「国家が破産する日」

「天才たちの頭の中 世界を面白くする107のヒント」

元来ドキュメンタリーは見ないのですが、題名に惹かれて見にきました。

次々と世界の有名人にインタビューしていく展開なので、どの言葉を心に止めるという暇もなくラストシーンまで行ってしまいます。

 

結局、クリエイティブになるためには創造力に垣根を設けないということか、既成概念を捨てることか、立ち止まって考えるという行為をしないということか、まあそんなことか。

 

「国家が破産する日」

映画の出来栄えはあまり良くなかったが、お話が面白そうなので見に行った。韓国で実際にあった金融危機をフィクションで膨らませた作品で、韓国の仕組みとか、登場人物の配置などが実に適当なので、正直リアリティが薄かったのが残念。面白く作れると思うのですがね。監督はチェ・グクヒ。

 

韓国銀行の通貨政策チームのハンは、あまりに急速に発展した韓国経済のもろさを自覚して、通貨危機のリスクを感じていた。そしてその破綻が約一週間後と予測する。政府は非公開の対策チームを発足させるが、その真意は、大企業を生かし、中小企業を一掃する韓国経済の構造改革であった。

 

ハンの反対を押し切り、政府の財政局長らはIMFによる支援を前向きに進める。そしてIMFの専務理事が乗り込んでくる。

 

そんな中、経済情勢の先行きを予測したユンは勤務先を退職し、投資家を募って、ドルを買い、ウォン安に乗じて不動産投資へと進めて大成功していく。

 

ここに下町の工場を営むガプスは急成長したデパートからの大量受注に嬉々として約束手形での売上金回収を了承してしまう。

 

やがてIMFの強硬な政策が提案され、韓国経済は急速な構造改革となり、大手デパートも倒産、ユンの思惑はみるみる成功し、ハンらの反対を押し切った財政局らによるIMFによる金融統制が確立されてしまう。

 

そして20年、一見安定した韓国経済に新たな不安が起こり始めていた。再び悲劇を生まないために、ハンらは再度チームを発足させようとして映画は終わる。

 

突貫工事で完成した韓国経済の危うさをリアルに描きたかったのでしょうが、どこか遠慮があるのか中途半端に終わっているのが勿体無い作品でした。