ついに見てきました。「ロード・オブ・ザ・リング王の帰還」
期待通りの壮大なクライマックスと感動のラストでした。
スケールの大きさは、やはりラストを飾るのにふさわしいもので、物語が大きく大団円を迎えるにあたり、登場人物の心の葛藤と各人の個性をきっちり描き分けて、見事に描ききると言う感じでした。
確かに、第二部のラストで水浸しになったサルマンがその後どういうことになったのかは、詳しい説明がないし、第三部では一度も出演がないので、ややわかりにくいかもしれませんが、そんなものは吹っ飛んでしまいます。
あれだけの物語をわずか９時間あまりの映画にまとめること自体がかなりの力量を必要とする上に、スペクタクルより内容の緻密さで物語が進行していく原作に比べて、映像で表現していく映画という媒体で、いかに原作の緻密さをスペクタクルを交えて表現するかという大仕事をやりきっているピータージャクソン以下のスタッフには頭が下がりました。
第三部を見る前にエクステンデッドエディションを劇場でみる機会があったので、十分復習して、さらに原作の第三部の冒頭に書かれている第一部第二部のあらすじ（私のホームページの特集にも取り上げていますが），で事前勉強していった甲斐あって、地理的な問題や人物関係の複雑さ，心理描写の意味等が具体的に理解できたことも、大いに助かったと思います。
おそらく，来年あたり三作セットのＤＶＤが出るともいますが，たぶん買ってもう一度見るでしょう
