中国映画のスペクタクルということで、前評判も良かったし、中井貴一の出演も話題だったので、期待していったのですが、期待しすぎたのか、ちょっと残念でした。
格闘シーンや戦闘シーンは素晴らしいし、クライマックスの砦でのシーンはなかなかの迫力で、「タイムライン」の中世の戦闘シーンや「ロード・オブ・ザ・リング二つの塔」のクライマックスを思わせるほどでした。
さらに、仏舎利が初めてその姿を現すシーンは圧巻だったし、エンタテインメントとしては一級の設定がされていました。
ところが残念なのが、テンポが悪いこと。どうしてここでフェードアウトするのか、どうしてストップモーションで次に展開するのかと思わせるシーンが特に前半、散見されて、まるで、テレビドラマの総集編かと思ってしまいました。
しかもやたら、解説による説明が前半部分に多くて、映像表現で見せようという気持ちが伝わってこない。まるで、学生映画でした。
まだまだ、中国映画は一方で「英雄」のような完成された傑作があるかと思えば今回のような中途半端な惜しい映画もある。まだまだこれからかもしれませんね。
でも、最初にも書きましたが、スペクタクルシーンはハリウッドなどに負けないくらいの素晴らしいできばえだったので、今後が期待できますね。