くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

●5/25映画紹介「レディ・キラーズ」と映画感想「レディー・キラーズ

公開作品・公開待ち作品紹介



レディ・キラーズ

監][製][脚]ジョエル・コーエン  イーサン・コーエン 
[製]トム・ジェイコブソンほか 
[出]トム・ハンクス イルマ・P・ホール マーロン・ウェイアンズ  J・K・シモンズ 

[制作データ] 2004米/ブエナ・ビスタ
[上映時間] 104分





監督のコーエン兄弟トム・ハンクスとタッグを組んだクライム・コメディ。カジノからの大金強奪という完全犯罪を企むプロ集団が、ひとりの老婦人に翻弄されるさまをコミカルに描く。



スゴ腕の知能犯“教授”の標的は、カジノの地下金庫。善良な市民であるマンソン夫人を柔らかな物腰でだまし、彼女の地下室を借りて仲間を連れ込むことに。ところが、犯行現場を夫人に目撃され、事態は思わぬ方向へ。




コーエン兄弟関連作品
ブラッド・シンプル 1984
・ XYZマーダーズ 1985
赤ちゃん泥棒 1987
・ 地獄のシスター 1987
ミラーズ・クロッシング 1990
バートン・フィンク 1991
・ 未来は今 1994
・ ファーゴ 1996
ビッグ・リボウスキ 1998
オー・ブラザー! 2000
・ バーバー


トム・ハンクス関連作品
・ スプラッシュ 1984
・ 独身SaYoNaRa! バチェラー・パーティー 1984
・ マネー・ピット 1986
恋のじゃま者 1986
・ ドラグネット 正義一直線 1987
・ ビッグ 1988
ターナー&フーチ すてきな相棒 1989
・ メイフィールドの怪人たち 1989
虚栄のかがり火 1990
プリティ・リーグ 1992
・ めぐり逢えたら 1993
フィラデルフィア 1993
フォレスト・ガンプ 一期一会 1994
アポロ13 1995
セルロイド・クローゼット 1995
すべてをあなたに 1996
プライベート・ライアン 1998
・ ユー・ガット・メイル 1998
グリーンマイル 1999
トイ・ストーリー2 1999
・ キャスト ・アウェイ 2000
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 2002
ロード・トゥ・パーディション

昨日、その「レディ・キラーズ」を見てきました。
軽快に展開するストーリーと、左右均等な構図と斜めの構図を効果的につないだ画面構成、トム・ハンクスの軽妙なセリフ回し。
ほんとにさわやかな犯罪映画でした。というよりおしゃれなコメディでした。

トム・ハンクスはこの作品の演技が一番好きですね。彼のはまり役のような気がします。
ちょっとぽっちゃりした彼の容貌がこの作品におしゃれな味付けをしてくれます。

コーエン兄弟のコメディのファンが多いのは納得できますね。
ほんとにおしゃれに展開していきます。
見事なリズム感覚と映像感覚には恐れ入ってしまいます。かつてのビリー・ワイルダーを思わせるセンスの良い語り口、テンポ、それぞれが無駄なく混じり合って全体が恐ろしい犯罪映画にもかかわらず、ぜんぜん暗くならず、どこかファンタジックでさえ有る。

前半部分の金庫強奪シーンと後半部分の殺人シーンがどこでどうつないだのかわからないほど見事に一本にまとまっています。

傑作というような仰々しい褒め言葉ではなく、良くできた秀作の一品という感じです。
ほんとにおもしろかった。是非オリジナル「マダムと泥棒」を見てみたいものです