ファンタジーが大好きな私の久々の期待作「ライラの冒険黄金の羅針盤」をようやく見に行った。
第一印象、ニコール・キッドマンがやたら鼻に付く。とはいえ、悪役としておそらくこの三部作のすべてに登場しないといけないのですからそれなりに、癖のある存在感を見せ付ける必要なのかもしれません。
脚本がかなり荒いです。とはいえ、次から次へと物語が進んでいくので、面白いし、あきさせない。壮大な物語の第一部という風格は「ロードオブザリング」のシリーズほどありませんが、大人も十分に楽しめるストーリー展開には拍手。
ダイモンという守護霊のような動物を従えているのが当然の世界。そこにすむ少女ライラはいずれ訪れる戦争の鍵を握っている選ばれし少女。その彼女に運命を決めるひとつのツール、すべての疑問を正しく解決することができる黄金の羅針盤を手に入れるところから物語が始まります。
当然のように、彼女の周りには不思議な種族、熊一族や飛行船を操る老人、正義の魔女たちと、ファンタジーにつき物のキャラクターがかかわってきます。
第一部のメインはダイモンと切り離そうとたくらみ、子供たちを誘拐しているなぞの集団から子供たちを助け出すのが物語です。
その背後に、ダストと呼ばれるなぞのキーワードが見え隠れして、このキーワードのなぞを追い続けるべく三部作が続いていきます。
宣伝フィルムではかなりかわいらしい印象だった、主演のライラ役のダコタ・ブルー・リチャーズですが、ちょっと、好みではないみたいです。「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソンほどの魅力がありませんでしたね。
そんなことはともかく、第一章としては先日の「ナルニア国物語」の第一部ほど、仰々しくもないし、大人の観客を意識している点は好感でした。