くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「アイアンマン」

アイアンマン

今さらという感じ。
日本ではこの手の設定は古いのですよね。ガンダムがあり、マジンガーZがあるロボット先進国では。

まぁ、それほど期待もしていなかったので、あれはあれでいいかなと思いますが、それにしても取り柄のない作品です。
マーベルコミックのヒーローを描くパターンは結構ですが、もうちょっと、工夫とか実験的な試みをしようと思わないのでしょうか?

単なる、ハリウッド的ド派手なCGによる特撮大作というだけで、それ以上でも以下でもない。
ありきたりの勧善懲悪の物語に、一本調子のストーリー展開。しかもせっかくの名女優グウィネス・パルトロウの魅力もいまいち引き出せていない。

たしかに、空を飛ぶのはいいとせよ、かつて「ロケッティア」なんていうおちゃらけ映画もありましたが、あの作品のパワーアップバージョンですかね。
しかも、超近代兵器を作り出して、一気に戦争を終結されるのが最良の策なのだとアメリカの勝手な言い分を前面に押し出したせりふが当たり前のようにでてくる。

アメリカで大ヒットするのは当然のような作品ですが、今やこの手の傲慢な作り方で世界の映画市場を土巻きできる時代ではないことにいい加減気が付かないと行けませんね。

それなりの娯楽映画としてはまぁおもしろいのですが、結局、トニー・スタークはどうなったの?という感じで、意味深なエピローグをつけたものの、酷評されている「ウォンテッド」のほうが実験的な試み満載でおもしろかったと思いますよ