くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ソルト」

ソルト

これはおもしろかった。
出だしからいきなり引き込まれたら、後はもうノンストップアクションの連続。もちろん、ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)の本当の姿、そして彼女を取り囲む人物たちが敵か味方というミステリー、さらには大統領暗殺を企てるロシアの本当の目的などなどの謎解きも加わるが、ほとんどがぐいぐいと展開していくアクションまたアクションの連続なのである。

2年前、北朝鮮で捕まったソルトが北朝鮮に拷問をされるもアメリカのとある会社の職員であるとしか答えない。場面は変わって、人質交換の場面、無事アメリカに戻った彼女は現在、結婚をしているものの、つとめている会社が実はCIAのカモフラージュ企業である。

そこで、結婚記念日の日、これから退社しようとしたところ一人のロシア人が亡命してくる。そしてアメリカにロシアの二重スパイが潜んでいて、その名はイヴリン・ソルトだと告げる。と、それを鵜呑みにするCIA職員も職員だが、一挙に窮地に立ち逃亡する羽目になるソルト、かなりむりはあるものの一気に本編に飛び込ませる脚本はそれなりに評価できる。

そこからはソルトが車から車に飛び移る逃走シーンがまず見所である、その後はソルトが実はロシアのスパイでロシアからアメリカ副大統領の葬儀で暗殺するまでの下りのスリリングなこと、さらにそれに続いてアメリカ大統領をねらうべく画策していく展開へとさらに物語は二転三転していく。

ソルトの周りにロシアからのスパイが接触し、いよいよアメリカ大統領を目の前にすると実はソルトの上司こそがロシアからの生え抜きのスパイであったというクライマックス、そして実はソルトのねらいは大統領を守ることであり、すでにロシアのスパイではなくなっているという真相が語られる。

次々と真相が覆され、ロシアのスパイがアメリカ社会に進入している不気味さを描きながら展開するおもしろさはとにかく絶品。
ラストは結局、アメリカ大統領を救ったもののロシアのスパイの嫌疑は晴れずヘリコプターで移送されるところでCIAのキーボディの判断で彼女を逃がす。
さらなるロシアからの侵入者を始末するために・・・

続編が作られてもおかしくないラストシーンであるが、ストーリー全体としては若干練られ方の足りない部分もないでもない。
ソルトがあっさりと疑われる下り、キーボディに信用される下りなどなどつっこみどころといえなくもないショットが見え隠れするのが気になるが、それはさておいて、ただスピーディな演出と展開に手に汗握るおもしろさを満喫すればいい映画だと思います。おもしろかったです