くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」

トランスフォーマー/ダークサイド・ム

とにかくおもしろい。まったくマイケル・ベイという監督はこの手の娯楽大作を撮らせると天下一品である。最初から最後までまったく気の抜けない見せ場の連続。しかもクライマックスの数十分は画面に釘付けで、3D映像の効果を最大限に使った画面作り、画面のアングルの見事なこと、迫力満点のド派手なバトルシーンに加え、ロボットたちのバストショットを多用した迫力あるカットはロボットの巨大さを観客に見せ付けてくれる。

さらに、戦闘員たちが倒壊していくガラスのビルの中で逃げ惑い、危機を脱していくシーンは一方のロボットのバトルシーンと対照的に手に汗握らせてくれるし、ムササビのように舞い降りてくる落下傘部隊のスリリングさも抜群。単純なロボット同士の派手なシーンの連続をCGだけで盛り上げるのではなくて、あちこちにちりばめられたアクションシーンの交錯が単純なクライマックスに終始させない。それも、3D映像ならではの立体的なシーンアングルをさまざまに組み合わせた演出は拍手ものでした。

ストーリーは単純かつちょっと雑なところも見られますが、前作から語られるオートボット集団とデセプティコン集団の戦いから数年後、デセプティコンはたくみに人間を使って次第に自分たちの星を地球に再現しようとする陰謀を企てているという設定から始まる。時は1960年代の米ソの宇宙開発競争にさかのぼり、月の裏側に巧みに送り込まれた宇宙船に積み込まれた空間移動装置をめぐって、クライマックスへ突き進んでいく。

なんせ、瞬間移動でデセプティコンたちは自分の星を地球と入れ替えようという荒唐無稽な作戦なのだ。その装置が作動し始める前にデセプティコンとオートボットたちが場鶴線を繰り広げるのがラストになる。そして、最近のアメリカ映画の特長よろしく最後はアメリカ軍が英雄になって敵を一掃してしまうというエンディングなのだ。

しかし、今回、2D版で見るつもりが時間の関係でIMAX3Dで見たのは大正解でした。これほど3Dめがねをかけているのも忘れるほどに食い入ってのめりこんだのは初めてで、変に芸術的な映像を目指した「アバター」よりも3D映画として完成されていたのではないかと思います。とにかく面白かった